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Googleが成層圏を飛ぶ気球からWi-Fiを提供する「Project Loon」のテストを2016年に開始


Googleが、インドネシアの通信事業者3社と提携して気球からのインターネットサービス「Project Loon」のテストを同国で2016年に行うことを発表しました。空に浮かんだ気球によるWi-Fi接続のプロジェクトであるProject Loonは、通信インフラが届いていない地域にインターネット接続を供給できるもので、新興国や途上国から大きな期待がかかっています。

Official Google Blog: Bringing the Internet within reach of 100 million Indonesians
https://googleblog.blogspot.co.uk/2015/10/indonesia-loon-internet.html

Project Loonはインターネットネット回線用の気球を成層圏に打ち上げ、通信インフラの整っていない辺地にいる約40億人の人々にもインターネットへのアクセスを可能にしようというプロジェクトで、2013年にプロジェクトの発表が行われました。2014年5月には22日間かけて地球を1周して総飛行距離が50万kmを突破し、そのデータを活かすことで複雑な風や気流が発生する成層圏での飛行を安全に行えるようになっていきています。


そのProject Loonのテストを、Googoleがインドネシアで2016年に開始することを発表。Telkomsel・Indosat・XL Axiataというインドネシアの主要な通信事業者3社と提携してテストを行い、将来的にはインドネシアでインターネットに接続できないという1億人以上のユーザーにリーチできるようになるとのことです。

インドネシアは1万7000以上の島々で構成されており、光ファイバーケーブルや携帯電話基地局を設置することが難しく、場所を取らずに常に成層圏を移動し続けるProject Loonは、通信インフラの整備に難を抱えるインドネシアにはピッタリのプロジェクト。Project Loonを率いるMike Cassidy氏は「我々は、Project Loonが現状のネットワークを提供している地元通信企業にとって大きな手助けとなり、田舎や辺地にいるユーザーにリーチすることを期待します」と展望を語りました。

By Tomás J. Sepúlveda

Googleの収益の90%を占めるのは広告事業であり、インドネシアにいる1億人以上のインターネットを使えないユーザーにネットワークを提供することができれば、結果的に大きな収益を広告事業にもたらすと見られており、インドネシアはGoogleにとって未開拓の巨大なマーケットというわけです。インドネシアでだけでなく、世界中に点在するインターネット未接続の地域にネットワークを提供することで、Googleは大きく収益を伸ばすことになりそうです。

Googleは、Project LoonだけでなくAndroid搭載端末のOEMブランド「Android One」の低価格スマートフォンを展開しているほか、回線が遅いときでもGoogle検索を高速で行う「Search Lite」やオフラインでもムービーを視聴できる「YouTube offline」をインドネシアで展開しており、空と陸の両方のインターネット接続を制覇する勢いです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log