Twitterで地震を検知する方法とは?

by Keri J

Twitterでは2008年の四川大地震発生後、地震に関するツイートが増加傾向にあり、地震発生後に現地に住むユーザーが即座に地震情報をつぶやくことで、アメリカ国営の地質調査所(USGS)よりもすばやく地震情報が集まっているそうです。情報を即座に収集できる点に着目し、Twitterを活用して地震を追跡する技術がTwitterオフィシャルブログで公開されています。

How the USGS uses Twitter data to track earthquakes | Twitter Blogs
https://blog.twitter.com/2015/usgs-twitter-data-earthquake-detection

アメリカ国内にはUSGSの地震情報センター(NEIC)が2000以上の地震観測機を設置しているのですが、広大な国土全域を網羅することはできず、どうしても観測機のない場所が残ってしまうそうです。そこでTwitter運営スタッフとUSGSが協力して、アメリカ国内の何百人ものTwitterユーザーによるつぶやきを集めて地震発生地域を特定する試みが始まりました。地震に関するツイートを分析していくと、人々は地震発生直後に「地震起きた?(earthquake?)」というような短い文章を投稿する傾向にあることが判明したそうです。

USGSではTwitter APIを使って「earthquake」やスペイン語で地震を意味する「terremoto」など7個の単語を含むツイートを抽出し、既存の地震検出と同様に時系列順に事象を検出する方法を編み出しました。この新しい方法を使って、2015年9月にチリで発生した地震では、アメリカ南部に揺れの影響が及んでからわずか1分20秒で情報を収集することに成功したそうです。さらに、地震に関するツイートが14個集まった時点で地震警戒情報のメールを送信することにも成功したとのこと。


この技術は英語以外の言語にも対応していて、例えば以下のようにスペイン語のツイートを検出してチリで発生した地震を検知することも可能です。


NEICの設置している地震観測機は、海底や人の住んでいない地域などで発生する、人々の生活に直接的に影響しない地震情報も含んでいるのですが、今回開発された技術では人々が住んでいる地域で発生した地震情報をいち早く収集できるのがポイント。2014年8月にカリフォルニア州で発生した地震の際には、多くのユーザーが地震情報をつぶやいたことでUSGSはわずか29秒で地震情報を集めることに成功したとのこと。

USGSは今後、既存の地震観測システムとTwitterを活用した新しい技術を組み合わせて、地震観測機の誤作動を発見したり、地震が発生した際に警戒情報をより速く発信できるようにしたりと、研究を進めていく予定とのことです。

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