コートの位置ごとのシュート成功率や毎日の練習の成果をグラフで確認できるスマホ連携型バスケットボール「Wilson X Connected Basketball」
ボールの回転数や軌道を読み取り「ブレ球」さえ練習できるスマートサッカーボール「miCoach smart ball」や、スイングの軌道を3Dで表示でき1スイングごとに上達具合を確認できるスマートゴルフセンサー「Zepp Golf スイングセンサー」など、スマートフォンと連携させてトレーニングを楽しむツールが続々と登場しています。そんな中、バスケットボールの単調なシュート練習を、臨場感ある実況を聞きながらプレイできるスマートバスケットボール「Wilson X Connected Basketball」が登場しています。
Wilson X Connected Basketball – Smart Sensor Basketball & App
http://www.wilson.com/x/basketball/
Wilson X Connected Basketball Preview - CNET
http://www.cnet.com/products/wilson-x-connected-basketball/
Wilson X Connected Basketballがどのようなバスケットボールなのかは以下のムービーを見れば一発で理解できます。
Can a smart basketball make you a better shooter? - YouTube
バスケットボールのシュート練習
集中して練習していると、どれくらいの精度でシュートが成功しているのかを知ることは難しいものです。
そんなときに大いに役立つのがスマートバスケットボール「Wilson X Connected Basketball」です。形や大きさ弾み方は普通のバスケットボールとまったく同じ。
違うのはスマートフォンとリンクさせて使うところ。
専用のアプリで複数のモードを選択可能。例えば、フリースローの練習をする場合は「FREE THROW」モードを選択。
あとは、通常通りシュートを繰り返すだけでOK。
こんな感じでコートの位置ごとのシュート成功率や……
毎日の練習の成果をグラフで確認することが可能です。
Wilson X Connected Basketballは大手スポーツ用品メーカーのWilsonが開発した、スマートフォン連携型のバスケットボールです。
スマートフォンとはBluetooth接続し、同じくBluetooth接続されたヘッドホンで「実況」してもらうことで、シュートが入ったかどうかを確かめることができます。
プレイするモードは4種類。「Free Range」は、ゲームに見立ててコートの各場所からシュートを打つモード。
「Free Throw」は文字通りフリースローで成功率を競うもの。
「Buzzer Beater」は、カウントダウンが行われる中でシュート練習するモードで、「ラスト数秒で試合終了」という状況をイメージしながら練習することで、スキルアップすることができます。
「Game Time」では、ホームチームのスタープレイヤーの立場でプレイするモードで、実況中継や観客の声援が再現された中でシュート練習することができます。
The VergeやCNETのレビューからWilson X Connected Basketballの良いところや悪いところをまとめるとこんな感じ。
まず、Wilson X Connected BasketballにはボタンやUSBポートなどのプレイを妨げるものはなく、大きさも公式サイズの29.5インチと中型サイズの28.5インチがあり、普通のバスケットボールとまったく同じように使えるところは良いところ。
シュート練習を積み重ねるごとに、ステージのロックが解除されるなどのゲーム性を持たせているところもグッドです。
ただし、価格が199ドル(約2万4000円)と、一般的なラバータイプのバスケットボールと比べてかなり高いことは大きなネック。
さらに、Wilson X Connected Basketballはバッテリー内蔵の使い捨てタイプなので、充電は不可。Wilsonによると約10万回のシュートが可能とのことですが、毎日300回シュートすると、約1年しか持たない計算です。
なお、Bluetoothヘッドホンが必須なのは善し悪し。実況や歓声を聞きながらシュート練習できることは楽しい反面、ヘッドホンを耳に装着することがシュートの妨げにもなり得るというわけです。
また、CNETはスマートフォンとのペアリングの難しさについても指摘。アプリ起動後に10フィート(約3メートル)以上高くボールを回転させながら放り投げる必要があるところ、ボールの回転する方向にも指定があるなど、コツをつかむ必要があり、4回目でようやく成功したと述べています。
そのほかにも7フィート(約2メートル)より近い距離からのシュートは認識できない点、シュートを認識する確率が約97%で完璧ではない点、シュートが入った後、地面に落ちる前にボールをキャッチしてはいけない点、当然レイアップやダンクなどはカウントされない点など、細かな注意点があるとのこと。
約2万円&使いきりという2点が大きなマイナスポイントですが、それさえ許容できるならば、単調なシュート練習を楽しくできるWilson X Connected Basketballは、トレーニングツールとしては効果的と言えそうです。
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