職場でのバーンアウト(燃え尽き症候群)を減少させる効果的な手段とは?

By Florian Simeth

慢性的なストレスや徒労感により、仕事などへの意欲や社会的機能を失ってしまう「燃え尽き症候群(バーンアウト)」は世界中で確認されており、一例ではオーストラリア人の半数が職場でバーンアウトを経験しています。燃え尽き症候群による経済へのダメージは全世界で3000億ドル(約36兆1700億円)にのぼると見られていますが、わずか4週間で従業員の職場でのバーンアウトを減少させる研究結果が発表されています。

Reducing workplace burnout: The relative benefits of cardiovascular and resistance exercise (PDF Download Available)
http://www.researchgate.net/publication/274712173_Reducing_workplace_burnout_The_relative_benefits_of_cardiovascular_and_resistance_exercise


オーストラリアのニューイングランド大学心理学部の学生レイチェル・ブレットランド氏は、職場で燃え尽き症候群にならないためには、定期的な「運動」が非常に効果的であることを発見しました。研究は19歳~68歳のあまり運動をしていなかった男女49人を対象に行われ、週3回の心血管エクササイズ、レジスタンス運動、または運動なしという3つのグループに分け、4週間にわたって運動プログラムの効果を検証したとのこと。

研究の参加者は「幸福・心理的苦痛・疲労」を計測する「SEES」、「感情的疲労・離人障害・個人達成」を計測する「MBI」、ストレスを計測する「PSS」という複数の計測ツールによって効果を比較しました。

その結果、4週間の運動プログラムを受けた2つの参加者グループの「幸福」「個人達成」の項目が大幅に向上し、「心理的苦痛」「感情的疲労」「ストレス」の減少が確認されました。出勤前や週末の運動による疲労から、仕事の効率の低下が予想されていましたが、ブレットランド氏は「私が最も驚いたのは、運動による疲れが参加者たちに影響しなかったことです」と話しています。参加者の1人は「出勤前に運動すると、オフィスに着いた時は疲労を感じていました。しかし、仕事の達成感を得た時、疲れを感じなくなったのです」と話しているとのこと。

By U.S. Army

心血管エクササイズ、またはレジスタンス運動という2種類の運動で、向上した項目がわずかに異なりましたが、定期的に運動を行うことが燃え尽き症候群の有効的対策であることを研究結果は示しています。企業において病気休暇の30%はストレスが原因で発生することがわかっていますが、運動しない従業員に比べて、運動によるストレス減少で、病気休暇の取得回数が9分の1になり、生産性は3倍になるとのことです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log