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ジャングルで暮らす人必見、木と土と石と自分の手だけで家を作る方法が公開中


多くの物が機械化・デジタル化した現代において、手で物を作ることも少なくなりましたが、道具も何もない状況に立たされた時、頼りにできるものは自分の手や体のみです。そんな時に役立ちそうな「木と土と石と自分の手を使って床暖房付の快適なおうちを作る方法」がYouTubeで公開されており、もしもの時のために一度見ていて損はない内容となっています。

Building a tiled roof hut - YouTube


ということで、上半身裸の男性が石器を作るところからムービーはスタート。


作った石器を木に打ち付けて……


バキバキと倒し、これから家を作るための木材を確保。


完全に現代社会とはかけ離れた姿です。


まずは柱を立てていきます。


別の木材に石器をあてがい、コンコンと打ち付けていき……


穴を開けます。


穴を開けた部分に別の木材を差し込むことで、木材をどんどん組んでいきます。


続いて、つるのように細く、柔らかい枝を割いていく男性。


木材をつるで固定して……


どうやら屋根部分の骨格を作っていたようです。


さらにつるで固定。


これで骨格部分は完成です。


次は土と水を混ぜて粘土状にして……


ズボズボと指で穴を開けていきます。


レンコンのような感じに。


穴を掘り……


その上に平べったい石を載せます。


レンコン状の粘土板を穴の上にのせますが、どうやら穴が大きすぎてうまくはまらない様子。


そこで、すぐ横の地面に穴を開け、水を注ぎます。


土を水とこねると、粘土状に変化。


穴の回りを粘土で補強していき……


今度は粘土板がぴったりはまったようです。


さらに粘土板の回りを泥で囲みます。


泥を積み上げていき……


何を作っていたのかというと、かまど。


中ではごうごうと火が燃えています。


今度は固まった土の板を石で砕いていきます。


水と混ぜて、これも粘土状に。


棒でゴンゴンたたきまくり……


練って練って練りまくります。


細い枝を割いて……


折り目を入れていきます。


折り目に沿ってバキバキと折っていくと……


こんな感じで、長方形になりました。


長方形の中に先ほど作った粘土をドン。


広げて……という作業を繰り返します。


かなりの量の粘土板が完成しました。


これを乾燥させます。


そして、先ほど作ったかまどの中にイン。


こんな感じです。


フタをします。


かまどを燃やすと……


フタとして使っていた石板が真っ黒に。


中の様子から、かなり高温になっていることがうかがえます。


かまどが冷めたら中の粘土板を取り出し……


屋根の上に並べていきます。つまり先ほどの粘土板作りは瓦作りだったわけ。製作者の男性によると、ヤシの葉で作ったかやぶき屋根は湿気と虫食いによる劣化が速く、また火が移ると火災が起こってしまうため、瓦屋根の方が優れているとのこと。


粘土板にはツメのようなものがついており、これが屋根の骨格部分にうまくひっかかるようになっているわけです。


ズラリと焼かれた粘土板が並んでいきます。


後はひたすらこの作業を繰り返し、屋根を覆うだけの瓦を作っていきます。


粘土板を焼いては……


並べ。


土をこねこね。


焼いては……


並べます。


ひたすら作業を繰り返していくと、屋根のほとんどが瓦で覆われた状態に。


最後は先ほどとは少し違い、木の幹の上に四角く成形した粘土をのせていきます。


これで曲がった粘土板を作っていくわけ。屋根の一番上の部分は曲がった粘土板で覆わないと、うまく雨水が流れずに雨漏りしてしまうためです。


これもかまどで焼いて……


そっと屋根のてっぺんにのせていきます。


真ん中の方は家の中から差し入れて……


外から木の枝を使って位置の調整を行います。


立派な屋根が完成しました。


家全体を見てみるとこんな感じ。


前から。


さらに今度はどこからか石板をゲットしてきます。


家を囲むようにして石板を並べ……


積み上げます。


次は家の真ん中に長細い穴を掘ります。一体何なのだろう、としげしげ見ていると……


男性が穴の上を石板で覆い始めました。


こんな感じに。


石板のまわりを泥で固めて……


めらめらと焼いていきます。


もくもくと煙が上がりだしました。


焼き作業の後半で、床下のトンネルの片方をふさぎます。


試しに石板の上に水を垂らしてみると、まるで熱されたフライパンのように「ジューッ」と音を立てて水が蒸発していきました。


しかし、真ん中の方は熱くないようで、ごろんと寝転がって休憩タイム。どうやら床下の炎は暖房としての役割を果たし、夜になって気温が低くなっても快適に過ごすための仕組みのようです。


焼きの作業が一段落したら、家の隣に大きな穴を掘ります。


水を注いで……


こねこね。再び粘土を作り出した様子です。


今度は粘土を直接家に運び出しました。


石を並べて……


石の上に粘土を載せて、壁を作っていきます。


壁にはペットの通用口のような、よくわからない部分も作られます。


これもひたすら粘土作り→石を並べる→粘土で固める、という作業を繰り返し、どんどん壁を高くしていきます。


最後は2本並べた木材の上に粘土を載せて……


壁がほぼ仕上がった状態に。


そして木を使って長方形のパーツを作成。


これを壁に開けられた長方形の穴に差し込めば……


開閉式の扉が完成。


一から手で作ったとは思えない、どこからどう見ても完璧なおうちです。


家の下では火がめらめら燃えており……


さきほど作った通用口からは、もくもくと煙が上がっています。どうやら煙突の役目を果たしている様子。火を燃やし続けることで、粘土を乾かしていく役目も果たしています。


次に男性が手を伸ばしたのは樹液。


木の枝の先に樹液をつけ、家の下で燃える炎を移してたいまつを作成します。


たいまつを持って家の中に入っていく男性。


中の様子はこんな感じ。


扉からは光が漏れていました。


というこで、5月15日から8月30日までの102日間で、自分の手と森から得た素材のみで、みごと家を作ることに成功したわけです。


なお、Primitive Technologyというブログでは、このほかにもかやぶき屋根の家の作り方や石器の作り方など、さまざまな物を原始的な方法で作る様子を公開しており、飛行機が無人島に不時着したりジャングルで迷子になった時など、いざという時に役立ちそうな知識を得ることができます。

| Making stuff from scratch in the wild
https://primitivetechnology.wordpress.com/

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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