メモ

店員は一人だけ、iPadで注文して自動の小窓からヘルシーなキヌアサラダが提供されるファストフード店が誕生


まるでショールームを思わせるクリーンなロビーにはコンシェルジュが一人だけ、そして料理の注文は壁のブースに備え付けられたタブレットの画面をタッチするだけで、あとはヘルシーな野菜料理が調理されてお客さんの手元に商品が届く……そんな近未来を感じさせるヘルシーなレストランがサンフランシスコで8月末にオープンするそうです。

San Francisco’s Newest Fast Food: Healthy, Cheap and Served by Robots | KQED Future of You | KQED Science
http://ww2.kqed.org/futureofyou/2015/08/18/san-franciscos-newest-fast-food-healthy-cheap-and-served-by-robots/

近未来を感じさせるようなレストラン「eatsa」は、サンフランシスコという都会にありながらもサラダボウルを6ドル95セント(約860円)という手ごろな価格で提供するという「ファストフード店」。サラダがメインの品揃えですが、サイドメニューにはポテトチップスやフレッシュフルーツジュースなどがラインナップされています。

Better, Faster Food


お店の場所は、街のシンボルでもあるサンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジのほど近くに位置しています。さらに、近日中に別の2店舗もオープン予定とのこと。


店舗の中はこんなイメージ。実際に店舗のプレオープンに訪れた取材陣が「Apple Storeのようなクリーンなデザインの内装だった」と語っているように、一般的なレストランとは全く異なる雰囲気にまとめられている様子。レストランでよく見かけるウェイターさんの姿はなく、店内にいるのはお客さんをサポートするコンシェルジェが一人だけという、こちらも従来の常識を覆すようなシステムになっているとのこと。


ラインナップされているメニューはキヌアワカモレといったヘルシーな食材を用いたサラダ料理がメインで、どのサラダを注文しても6ドル95セント(約860円)というもの。中にはedamame(枝豆)をのせた「Bento Bowl(弁当ボウル)」というメニューも用意されています。

Menu


サイドメニューには、塩とポルチーニ茸のパウダーをふりかけたポテトチップスや、メキャベツを揚げたチップスにディップソースをセットにしたものなどがラインナップ。


ドリンクにはシトラスやジンジャー、マンゴーグァバなどのソーダドリンクなどが用意されています。いずれも糖分控えめやシュガーフリーになっており、全メニューを通しても全体的にヘルシー感あふれるものになっている模様。


メニューと同じぐらい興味深いのが、料理のオーダーと受け取り方法。注文は店内に据え付けられたiPadか自分のスマートフォンで入力できるようになっており、調理された料理は壁の小窓が「パカッ」と開いて提供されるそうです。また、注文システムはユーザーごとの購入履歴や好み、カスタマイズの内容などを全て記憶し、次の来店時にはそれらを反映した提案などもおこなってくれるとのこと。


eatsaのサラダではほとんど全てのメニューで「完全食品」とも呼ばれるキヌアを使っているのが特徴。キヌアは南米を原産とする疑似穀物の一種で、人間が摂取する必要のある9種の必須アミノ酸を全て含むほか、グルテンフリー食品であり、穀物に比べてグリセミック指数が低いために血糖値が上がりにくいという特徴があるとのこと。健康アプリ「Vida」の開発者の一人であるジェニファー・ギブソン氏は「砂漠に行くときに必ず持って行きたい食べ物の一つ」と語るほどキヌアに信頼度を置いているそうです。


非常に近未来感ただよう店内と注文システムとなっているeatsaではどんな風に調理が行われているのか気になるところですが、実は裏のキッチンでは人間が人海戦術でサラダを盛りつけたりドリンクを用意しているとのこと。そんなギャップに思わずクスリとするeatsaですが、ロボットのシェフが調理をして、ロボットが料理を運んでくるようなレストランが実現するまでには、まだもう少し時間がかかるのかもしれません。

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in メモ,   ハードウェア,   , Posted by darkhorse_log

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