ハードウェア

デジカメで撮影したムービーや写真を取り込みスマホで編集・共有が可能なCPU内蔵ストレージデバイス「GNARBOX」


普段ならスマートフォンで済ましていた撮影も、やはり「ここ一番」というタイミングではデジカメなどの高画質な機器に頼りたくなるものです。そんな専用機で撮影した写真やムービーを即座に取り込み、スマートフォンを使って編集してシェアまでを行えるという、ありそうでなかったデバイスが「GNARBOX(ナーボックス)」です。

GNARBOX: Edit & Share HD Footage in Seconds - Laptop Free by GNARBOX — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1028379103/gnarbox-edit-and-share-hd-footage-in-seconds-lapto

GNARBOXがどのような製品なのかは、以下のムービーなどを見るとわかるようになっています。


カメラを持って外出し、素晴らしい風景に出会ったときには思わずシャッターを切ってしまうもの。


また、ドローンを使った空撮などで、思わず人にシェアしてしまいたくなるシーンを収めることもあります。


しかし、デジカメやGoProなどのアクションカメラで撮影した写真やムービーは、スマートフォンのように手軽にSNSにシェアするのが難しいもの。特に、デジカメで撮影した4K動画のような巨大なファイルはスマートフォンで扱うことが難しいため、処理パワーの高いPCがないとどうにもならないこともあります。


しかし、出先で何とかしてみんなにシェアしたいこともあります。


そんな煩わしさを解消してくれそうなのが「GNARBOX」です。GNARBOXは持ち運びが可能なストレージデバイスで、内部には128GBのストレージ容量を備えているほか、高性能なCPU/GPUを搭載することで、PCを使わずに写真やムービーの編集処理を行うことが可能になっているという、ありそうでなかったデバイスです。


写真やムービーを編集するにはまず、デジカメなどで撮影したデータをSDカード、USB接続などでGNARBOXに取り込みます。


次に、Wi-Fiスポット機能を使ってスマートフォンと接続します。


接続後にスマートフォンの専用アプリを立ち上げると、その場で写真やムービーの閲覧はもちろん、編集してSNSなどにアップロードすることが可能になるというものです。


実際に、GoProとスマートフォン、GNARBOXを使い、ムービーを編集してシェアするまでの手順がまとめられています。


まずはGoProでムービーを撮影。画質は4Kに設定してあります。


オフィスの中をざーっと撮影して……


GNARBOXにデータを取り込む準備。USBケーブルで接続するだけで、デバイス内にあるデータにアクセスできるようになります。


次にスマートフォンのWi-Fi機能をオンにして、GNARBOXと接続。そしてアプリを立ち上げると、GNARBOXに保管されたデータがサムネイル表示されるようになりました。


撮影したファイルを選んで……


再生したり、画像のようにカットする部分やスロー再生を設定してムービーの編集を行うことも可能。ここで最大のポイントは、iPhoneは4Kムービーを扱えないはずなのに、アプリ上では実際に作業が行えているという点。実際の処理そのものはGNARBOXに搭載されている4コアCPUと8コアGPUが担当しており、iPhoneはあくまでコントローラーとして使っているので、スマートフォンのスペックに左右されずにいつでも問題なく編集が可能というわけです。


編集したムービーは、スマートフォンを経由してアップロードしてSNSなどで即座にシェアすることが可能。


取り込みや編集手順の詳細を見るとこんな感じ。デジカメやムービーカメラで撮影した写真やムービーを、USBやmicroSD/SDカードを使ってGNARBOXに接続します。GNARBOXはIP67基準の防水・防塵性能を備えているので、多少の水やホコリぐらいでは影響を受けることがありません。


次に、GNARBOXのWi-Fiスポット機能を使ってスマートフォンを接続。アプリを使うことで、写真やムービーの再生やGNARBOXへのバックアップを行ったり、日時や撮影場所での並び替え、そして先述のような編集作業を行うことが可能です。なお、スマートフォンなどの端末は、同時に4台まで接続することが可能。


そして最後に、オリジナルの画質のままSNSや友人のデバイスへをデータを共有することが可能になります。取り扱える画質は最大で4Kサイズのムービーで、静止画の場合はRAWデータを扱うことも可能となっています。


GNARBOXのサイズは幅10.2cm×奥行き6.4cm×厚さ2.0cmというコンパクトさで、外付けHDDと同じぐらいの大きさ。鋳造製のメタルボディを持ち、内部には専用に設計された回路基板が内蔵されています。


マシンスペックは以下のとおり。2.2GHzの4コアCPUと8コアGPUを搭載して写真やムービーの編集に必要なパワーを確保。4GBのRAMと128GBのストレージ領域を内蔵し、バッテリー駆動で6~8時間にわたって使用が可能です。


取扱い可能な画質やファイル形式は以下の通りとなっており、ムービーは4K/30fpsまで対応で、最大で240fpsまでのフレームレートにも対応しています。また、対応する動画ファイル形式はMP4/MOV/AVI、画像ファイル形式はJPG/PNG/RAWなどとなっています。


GNARBOXはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額の10万ドル(約1260万円)に対し、記事作成時点では世界中のおよそ2000名の出資者から約36万ドル(約4500万円)の出資が集まっています。

早期出資優待割引制度であるEarly Birdプランはすでに枠が埋まってしまっていますが、149ドル(約1万8500円)の出資でGNARBOXを1個ゲットすることが可能で、2個の場合は279ドル(約3万5000円)となっています。


なお、日本への発送には、25ドル(約3100円)の送料が別途必要。出資の締め切りは日本時間で2015年8月15日(土)午前9時0分となっており、出荷時期は2016年3月ごろが予定されています。

GNARBOX: Edit & Share HD Footage in Seconds - Laptop Free by GNARBOX — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/1028379103/gnarbox-edit-and-share-hd-footage-in-seconds-lapto

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE

バッテリーだけでなく容量も32GBまで追加できるiPhone 5s/5用ケース「mophie space pack」 - GIGAZINE

iPhoneに挿すだけで最大256GBの容量を追加できる「Leef iBRIDGE」 - GIGAZINE

USB端子とLightning端子の両方で使える外部メモリ「iStick」 - GIGAZINE

ついに大容量512GBのmicroSDカードが2015年7月に登場 - GIGAZINE

464GB巨大ストレージで防水・1300万画素自撮り・4K対応などスペック追求型スマホ「Saygus V SQUARED」 - GIGAZINE

in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.