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Appleが独自サービスをひっさげ通信市場に参入することを計画中

By Eduardo Woo

AppleがMVNOとして通信市場に参入することを計画中であることが、アメリカのニュースサイト・Business Insiderの報道により明らかになりました。

Apple in talks to launch an MVNO in the US and Europe - Business Insider
http://www.businessinsider.com/apple-in-talks-to-launch-an-mvno-in-the-us-and-europe-2015-8

Business InsiderがAppleに近い情報筋から得た情報によると、Appleは現在すでにアメリカでMVNOサービスのテストを開始しているそうです。また、ヨーロッパの通信事業者と協議を重ねており、アメリカとヨーロッパの一部の地域でMVNOサービスを展開することを計画している模様。なお、MVNOとは仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator)の略称で、通信に必要な物理的なインフラを自社では持たず、保有する他事業者からそれらを借りることで自社ブランドの通信サービスを提供する事業者を指します。

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もしもAppleがMVNOとして通信市場に参入すれば、iPhoneユーザーは毎月通信キャリアに支払っていた通信料をAppleに支払えば済む、ということになるかもしれません。また、Appleは2014年に複数の通信事業者が提供するネットワークの中から好みのものを端末側から選んで通信できるSIMカード「Apple SIM」を、新型iPadに搭載しました。Apple SIMのように、通信キャリアの選択肢をより広めたりより手軽にiPhoneやiPadなどの通信端末を使えるようにしたりするために、AppleがMVNOとして通信市場に参入するというのもあり得ない話ではありません。

ただし、通信事業者側の情報筋はAppleがMVNOサービスを長期的に見ていることを指摘しており「サービススタートは早くても5年後以降だろう」と話しているそうです。なお、Appleは独自のMVNOサービスをかなり前から通信キャリアと協議してきたそうで、2011年にはTechCrunchが「2006年に、Appleが独自のMVNOサービスに向けて特許を出願した」と報道しています。


先日、AppleがSiriを使った「iCloudボイスメール」と呼ばれるサービスを計画中であると報じられていましたが、Appleが自社による通信サービスを提供できるようになれば、ボイスメールは完全にAppleが管理可能となるそうです。そういった観点からもAppleのMVNOサービスは理にかなっている、とBusiness Insiderは語っています。

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in モバイル, Posted by logu_ii

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