建物周りにレーザー網を敷いて「蚊」をことごとく撃ち落とす驚愕のシステムが登場


マラリアなど「蚊」が媒介する感染症によって年間数十万人の命が失われており、実は蚊は人間を最も多く殺す生き物として知られています。そんな蚊をレーザーで撃ち落とすという装置が近年、開発されてきましたが、なんと、レーザー網を建物の周りに張り巡らすことで、蚊が近寄るなり撃退するという驚愕のシステム「Photonic Fence」が開発されています。

Photonic Fence | Intellectual Ventures
http://www.intellectualventures.com/inventions-patents/our-inventions/photonic-fence/

Malaria Projects FAQ | Intellectual Ventures Laboratory
http://www.intellectualventureslab.com/invent/malaria-projects-faq

「蚊」撃墜レーザーの威力は以下のムービーを見れば一発で理解できます。

Shootdown Sequence (Voice-over Edition) - YouTube


空中を飛行する蚊のスローモーションムービー。


紫色の光が蚊の羽根を照らすと……


蚊の羽根がぼろぼろになりました。


片方の羽根を失いバランスを崩した蚊にすかさずもう一方の羽根にも光が照射。


わずか10分の1秒の間に蚊の飛行能力を完全に奪うことに成功。紫色の光は「蚊撃墜レーザー」で、空中の蚊を見事に撃ち落とすことに成功しています。


蚊にレーザーを照射。


蚊は飛行能力を失って撃墜されました。


蚊が墜落した後には、燃え尽きて煙になった蚊の羽根の残骸が空中に漂っています。


葉の上にとまっている蚊にもレーザーを照射。


よりレーザーが集中的に照射されるため、羽根は2枚まとめて破壊されています。


蚊が反応できない速度で羽根を粉砕。蚊はまだ生きていますが、そう長くは生きられないでしょう。


この、圧倒的な対「蚊」防衛能力を誇るのは元・Microsoftエンジニアのネイサン・マイヤボード氏のベンチャー企業Intellectual Ventures Laboratoryが開発するレーザーマシン。


蚊を撃墜する正確無比な攻撃能力だけでなく。極めて短い間にレーザーエネルギーを集中することが可能で、エネルギー消費量も非常に低いという特長も兼ね備えるとのこと。


そしてこの蚊撃退レーザーを使い、病院などの建物周辺を蚊が飛行可能な高さまでぐるっとフェンスのように囲んで、蚊の進入を完全に防ぐという「Photonic Fence」が目下、開発中だとのことアフリカなど衛生状態が悪く蚊が媒介する感染症が蔓延する地域では、Photonic Fenceによる蚊防衛網は高い効果が期待されています。


もちろん家庭用に応用することも視野に入れられており、Photonic Fenceがあれば蚊に刺されるのを気にせず庭でガーデニングやバーベキューを楽しめるようになるはずです。


Intellectual Ventures Laboratoryが開発するこのレーザー装置は、すでに蚊、チョウ、マルハナバチを区別することができ、さらには蚊のオス・メスさえ区別できる精度に到達しているとのこと。Photonic Fenceはソフトウェア・センサーを変更することで蚊以外の害虫にも対応できるので、農場での活用も期待できそうです。

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