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「エヴァ造形は20年でどのように進化したのか?」ワンフェスのエヴァ20周年記念ブース取材レポ


エヴァンゲリオンが放送開始から20周年を迎えたことを記念して、ワンダーフェスティバル 2015[夏]では特設ブース「エヴァンゲリオン20周年 in WF2015」が登場しています。エヴァのワンシーンをフィギュアによって超絶クオリティで再現したエリアや、これまでワンフェスに登場したエヴァンゲリオンフィギュアの歴史を振り返るエリア、プレミアフィギュアのUFOキャッチャー、2015年秋から運行開始予定の「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」の模型などなどが盛りだくさんです。

ヱヴァンゲリヲン公式インフォメーションセンター│NEON GENESIS
http://www.eva-info.jp/20th/wf/

これがエヴァンゲリオン20周年 in WF2015。


「時に、西暦2015年」など、本作の印象的なシーンのセリフが所狭しと書かれていました。


◆フィギュア&ジオラマ展示
たくさん並んでいるボックスは、映画のワンシーンをフィギュアで再現したジオラマで、海洋堂龍遊館のエヴァンゲリオンフィギュアワールドで展示されていたもの。


これは「瞬間、心、重ねて」と題された再現フィギュア。第7使徒イスラフェルにエヴァンゲリオン初号機とエヴァンゲリオン弐号機がキックをお見舞いしているところ。


ダンスでシンクロしたシンジとアスカの成果が実った瞬間です。背景も相まってものすごい迫力。


「最後のシ者」は、渚カヲルがゼーレと会話しているワンシーン。


第10使徒が展開するATフィールドをエヴァ2号機が突き破りながら距離を詰めていく「行く手を阻む壁」。


エヴァ2号機は獣化第2形態「ザ・ビースト」になっています。


果たして、使徒への攻撃は届くのか


ライトが良い味を出しています。


「緊急コース形成!」は落下してくる使徒を受け止めるべく、走るエヴァ初号機に合わせて地面から足場を形成していきます。


コレはメディコムトイの「REAL ACTION HEROES」シリーズによるジオラマで、同じく緊急コースを作成して使徒を受け止めるシーンです。


前から見るとこんな感じ。


続いてプラグスーツを着た等身大の綾波レイを発見。


等身大で制服姿のレイとアスカも。


◆エヴァンゲリオン造形20年の歴史
このエリアは「エヴァンゲリオン造形20年の歴史」のコーナー。


大量のエヴァンゲリオンフィギュアが並んでおり、1つ1つにエヴァンゲリオン造形の歴史をなぞる説明がつけられています。


例えば以下の綾波レイのフィギュアは……


数え切れないほど綾波レイのフィギュアを制作しているあげたゆきを氏が1996年に制作したもので、同氏の到達点の1つとも言えるフィギュアとのこと。その完成度の高さによりマックスファクトリーから販売となったそうです。


同じく原型制作・徳永弘範氏による綾波レイのフィギュア。TV放送中の1996年1月に開催されたワンダーフェスティバルに登場したものなのだとか。


1/8スケール レジンキャストモデルキットの「綾波レイ プラグスーツ」の原型制作は竜人(リューノス)氏。1996年の作品ながらいまだに決定版との呼び声も高い逸品とのこと。


2003年のワンダーショウケースに選出された原型制作・臼井政一郎氏による「綾波レイ」の半身像。顔には包帯がグルグル巻きで、劇中のイメージを残した大胆なアレンジが魅力的。


ボークスのフィギュアキット最高レーベルの絶対領域の1/4スケールフィギュア「絶対領域 綾波レイ」。2006年に北原=choro=康介氏が制作したもので、初号機の装甲をまとった綾波レイは極めてガレージキットらしい表現で大きな反響を呼んだそうです。


表情にもオリジナリティが感じられる造形。


原型制作・ひろし氏で登場した「綾波レイ」は、まるで画中から出てきたような再現度。「綾波レイ造形における現時点での最高到達点とも言える」とのことで、2012年5月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 プレミアムフィギュアvol.6」としてセガプライズから販売されています。


表情は劇中の綾波レイそのもの。


このエリアはワンダーフェスティバルで活躍した造形師の手によって一般商品化を果たしたエヴァンゲリオンフィギュアが勢揃い。


ワンダーフェスティバルらしいガレージキットテイストのフィギュアが集められています。


続いてエヴァンゲリオンに登場する機体の数々を立体化したフィギュアのコーナー。公式的な初のエヴァンゲリオン立体物とされ、劇中でエヴァンゲリオン立体物の複雑な構造を描写するため、庵野秀明監督の意向で制作されて作画スタッフに配布されたという頭部モデルも展示されています。


頭部モデルは以下のページで販売されています。

公式作画参考用模型 エヴァンゲリオン初号機 頭部モデル(レジンキャスト組立キット) - 作画参考用模型のエヴァンゲリオン初号機 頭部モデルが登場!:EVANGELION STORE


他にも上記の頭部モデルの原型制作を手がけた吉山治樹氏による「ソフトビニール製組立キット エヴァンゲリオン初号機」は、本編の作画に刺激を受けてブラッシュアップした造形が施された1996年の作品。


近くで見るとこんな感じ。


頭部モデルに続いて作られた公式作画参考用模型の「エヴァンゲリオン初号機・弐号機 全身モデル」も展示されていました。


こっちが初号機


そして弐号機。実際に本編の作画の参考になった造形で、頭部に続いて全身モデルも1996年にワンダーフェスティバルでガレージキットとして販売されたとのこと。


このようにして進化を続けてきたエヴァンゲリオンの立体化は、近年ではディスプレイモデルとしてのフォルム、アクションフィギュアとしてのギミックのレベルが上がり続けています。中でも「最新の進化形」として展示されていたのはメディコムトイのREAL ACTION HEROESシリーズからリリースしている「RAN NEO エヴァンゲリオン初号機」。


専用素体を採用したことで細身のプロポーションを再現しつつ、「人体が拘束衣を着た状態」のイメージを構成することに成功しています。


・追記 2015年7月26日 19:01
◆BOME氏アーティストフィニッシュ アスカフィギュア
ショーケースでライトアップされていたのは……


美少女フィギュアを得意とするボーメの「惣流・アスカ・ラングレー[テストタイプ プラグスーツ]」。


たった6体しか生産されていないものですが、8月28日(水)から専用ウェブサイトより予約を受け付け予定です。発表された販売価格はなんと送料別・税別で80万円となっていました。

・追記 2015年7月26日 19:41
◆新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト
ブースのコンテンツはまだまだあり、ここは2015年秋から新大阪-博多間の運行を開始予定の「新幹線:エヴァンゲリオン プロジェクト」のコーナー。


これが実際に運行する500系新幹線の模型。エヴァンゲリオン初号機のカラーリングが車体に反映されており、ちょうド派手な新幹線。


先頭車両はこんな感じで、もし何も知らずに新幹線のホームにいてエヴァンゲリオン新幹線が到着したら、エヴァンゲリオンを知らない人でも驚いてしまうはず。


連結部の側面には山陽新幹線の開業40周年についてプリントされている模様。


上から見るとこう。公式サイトによると、エヴァンゲリオンデザインの新幹線は2015年秋~2017年3月まで運行予定で、車内でもエヴァンゲリオンの世界観をテーマにしたコンテンツが楽しめるとのことです。


・追記 2015年7月26日 20:39
◆エヴァンゲリオンオロチ展示
エヴァンゲリオンのメカニックデザイナー山下いくと氏がカラーリングデザインを担当し、光岡自動車によって製作されたのが「エヴァンゲリオンオロチ」。オーナーの厚意でワンダーフェスティバル内で展示されていました。


前から見たところ。


「7-ELEVEN x EVANGELION」と書かれたプレートがついていました。


新幹線のデザインよりもさらにド派手な印象。エヴァの機体そのものというよりは、カラーリングを参考にしたデザインとなっているようです。


ナナメ後ろから


リアバンパーのところまでしっかりと塗装されています。


後部のガラスはかなり小さめ。


ミラーは黄色く塗られています。


少し見えにくいですが、中の座席も見ることができ……


ダッシュボードにはいくつかサインが書かれていました。


なお、エヴァンゲリオンオロチのスペックは以下のようになっています。


◆日本アニメ(ーター)見本市で公開された「アナザーエヴァンゲリオン」作画デザイン
フィギュアではありませんが、日本アニメ(ーター)見本市で公開された「アナザーエヴァンゲリオン」の作画デザインも展示されていました。


暴走してしまう「エヴァンゲリオン 無号機」。


他にも、使徒がゆるキャラ化してしまった「ゆるしと」のポスターも発見。当日は実際にゆるしとが会場内をウロウロしていたようです。

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by darkhorse_log

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