取材

京都銘菓「生八つ橋」を生地から作る体験工房に行ってもちもちの生八つ橋を手作りしてきました


京都土産としておなじみの「八つ橋」は、お米のとぎ汁に残った米粒を取り出して石臼でひいたものに蜜とニッキを加えて焼いた「堅焼きせんべい」が由来だと言われています。近年では生地を焼かずにもちもち食感を残して中にあんこを包んだ「生八つ橋」も登場していますが、3種類のあんこを使った生八つ橋を生地から手作りできる体験が「八つ橋庵 かけはし」で行われているとのことなので、実際に生八つ橋作りを体験してみました。

八つ橋庵 かけはし
http://yatuhasian.jp/

かるちゃー体験 【生地から作る生八つ橋手づくり体験】 : 八つ橋庵 かけはし
http://yatuhasian.jp/exp/detail.php?id=2

八つ橋庵 かけはしの住所は「京都市右京区西京極郡町8」で、阪急京都線西京極駅から徒歩約15分のところにあります。9時~16時までは専用バスで駅まで迎えに来てもらうこともできます。


お店の外観はこんな感じで、3階建ての和風の建物です。


入り口から店内に入り、受付で予約名を伝えて体験料金を先に払います。


のれんをくぐって廊下の奥へと進みます。


1階では、店内で作られた「八つ橋シュークリーム」や「自家製生麩まんじゅう」などのお菓子の販売が行われていました。


体験工房は2階・3階にあるので、突き当たりの階段で2階へ上がります。


八つ橋庵 かけはしには、和菓子の手作り体験ができる部屋のほかに、京都のおばんざいが食べ放題のバイキング会場や、お土産物売り場、お菓子作りを見学できる工房、喫茶店などがあります。


階段を上ったところにガラス張りの「八つ橋工房」がありました。


訪れた日は機械が稼働していなかったのですが、ここで実際に八つ橋を作っている様子を見学することもできます。



今回は2階の「茶室 八つ橋庵」で八つ橋作りを体験。荷物は廊下の棚に置いておき、手を洗ってから部屋に入ります。


部屋に入ると、八つ橋作りに使う道具や材料がセットされていました。


八つ橋作りを始める前に、服が汚れないように紙エプロンを装着します。エプロンは修行中のお菓子職人と舞妓さんのイラストが描かれた京都らしいデザイン。


八つ橋の材料は主に白玉粉、上新粉、砂糖の3種類。まずは器に白玉粉を入れていきます。


次に水をカップの半分ほど注ぎ入れます。


ヘラでよく混ぜて、粉と水をなじませていきます。


粉っぽさがなくなってトロッとした状態になればOK。


続いては上新粉を器に入れます。


カップに残った水を全て注いで……


こちらも粉っぽさがなくなるまでよく混ぜます。


最後に砂糖を投入。


砂糖を入れて混ぜると、サラサラとなめらかな状態に変化しました。これで生地のもとになる液は完成です。


次は生地のもとをせいろで蒸していきます。


せいろの中には紙カップが入っているので、その中に生地のもとを流し込みます。


フタを閉めて7分間蒸していきます。


2~3分たった頃からフタのすきまから蒸気がもわもわと出てきました。


生地が蒸し上がるまで、生八つ橋がどのように作られているのかを解説するビデオを見ながら待ちます。


生八つ橋はやわらかく崩れやすいためか、箱詰めは手作業で行われているようです。


7分後、八つ橋の生地が蒸し上がりました。せいろからは湯気がもわもわと立っていて、蒸した餅米のような甘い香りが漂っています。


生八つ橋の仕上げに使うのは以下の材料。


まず、きな粉をシートの上に広げて、麺棒をころがして表面にきな粉を軽くつけておきます。


せいろの中からカップを出して……


生地をきな粉の上に取り出します。生地は蒸したてでアツアツの状態なので、ヤケドをしないように注意しつつ作業します。


生地の裏表にきな粉をまぶしていきます。


3種類の八つ橋を作るので、スケッパーを使って生地を3等分にカット。


3つに分けた生地にそれぞれ色をつけていきます。まずはニッキの粉をスプーンに取って生地の上にのせます。


ニッキと同様に2つ目の生地にはココアをのせます。3つ目の生地は食紅を溶いた水を3滴ほど落としてピンク色の生地を作成。


生地をひとつずつこねて、生地全体に色をつけていきます。


こねている途中はマーブル模様なのですが……


しばらくこねこねし続けると、お店で売っているのと同じようなベージュっぽい色に変わっていきます。


3種類すべての生地をこねてボール状に成形するとこんな感じ。左からニッキ、ココア、食紅入りの生地です。


再び生地をきな粉の上にのせてコロコロころがして、生地の表面にきな粉をまぶします。


後から加工しやすいように、3種類の生地すべてにきな粉をつけておきます。


続いては生地を平らに成形していきます。まず生地をひとつ取り出して、手で軽くつぶします。


さらに麺棒を使って平らに伸ばしていきます。


縦に伸ばしたら、生地を90度回転させて横向きにも伸ばしていきます。


生地をスケッパーと同じくらいの大きさになるまで伸ばすのが目安とのこと。


丸く伸ばした生地の周りをスケッパーでカットして、四角く成形します。


スケッパーで四角く切り取るとこんな感じ。なお、この状態で生地を焼くと固い食感の「八つ橋」が完成します。


切り取った部分はそのまま食べてしまってOKとのこと。食べてみると生地は蒸したてでほんのりと温かく、市販の生八つ橋よりも柔らかくもちもちとした食感。甘さは控えめでニッキの風味がしっかりと感じられました。


生地のやや角寄りにあんこを載せます。


三角形になるように生地をパタンと二つ折りにしたら完成。


残る2種類の生地も麺棒で伸ばして……


四角く切り取ります。


ココア生地にはチョコ風味のあんこをのせていきます。


四隅をつまんでお花っぽい形にしてみました。


食紅入りの生地にはいちご風味のあんこをいれて、三角形に包んでみました。


完成した生八つ橋を3種類並べてみるとこんな感じ。


作った生八つ橋はパックに入れて持ち帰ることができます。家に持ち帰ったら冷蔵庫で保管して1~2日中に食べてください、とのことでした。


持ち帰り用の袋も用意されています。


お土産物売り場ではさまざまな味の八つ橋が売られていたので、手作り体験で作った生八つ橋以外にもお気に入りの味の八つ橋を見つけて買って帰るのもいいかもしれません。


持ち帰った生八つ橋はこんな感じで、持ってみると市販のものよりもやや柔らかい手触り。


ニッキの生八つ橋はつぶあんの甘みとニッキのピリッとした味が相性抜群。もちもちの生地とやわらかく炊きあげられた小豆との食感の違いも楽しめます。


チョコの生八つ橋は、あんことチョコレートの濃厚な甘さがダブルで味わえる八つ橋。


いちごの生八つ橋は甘酸っぱいいちごの風味が感じられる、ちょっと変わり種の八つ橋でした。


八つ橋庵 かけはしの「生地から作る生八つ橋手づくり体験」は通年開催されていて、料金は1人1080円。最小催行人数は2名からで、体験時間は約50分です。また、生八つ橋作り以外にも、いちご大福、ねりきり、抹茶パフェ、みたらし団子、豆腐、生麩まんじゅう、季節のお菓子などが手作りできる体験教室も実施されていて、以下のページから予約可能となっています。

かるちゃー体験 【かけはし】 : 八つ橋庵 かけはし
http://yatuhasian.jp/exp/

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in 取材,   試食, Posted by darkhorse_log

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