爽やかな酸味と独特のトロピカルな甘さの新感覚フルーツ「食用ほおずき」を食べてみた
「ほおずき」というと、花が咲いた後に残るオレンジ色の袋状の「がく」を提灯に見立てて、お盆の時期に先祖の霊を迎えるための明かりとして飾ることで知られていますが、ほおずきには観賞用以外にもヨーロッパ原産の食用の品種が存在します。日本でも近年秋田県や長野県などで栽培が進んでいて、7月~10月頃が旬とのことなので実際に購入して食べてみました。
今回購入した食用ほおずきは透明のパック入りのもの。
中には、がく付きのほおずきが合計18個入っていました。ほおずきの下には、がくが破れないようにクッション材が敷かれています。
ほおずき1個の大きさはピンポン玉くらい。
がくの部分は、観賞用のほおずきと同じように網目状の模様が見えています。
お尻の部分は五角形になっていました。
がくの先端から、オレンジ色の実がちらりと見えています。
さっそく食べてみるべく、がくをぺりぺりと破いて実を取り出します。
実をつまんで、がくからプチッと取り外します。実の大きさはちょうどミニトマトと同じくらい。
取り出した実を半分にカットしてみると、中は鮮やかなオレンジ色で、小さな種がぎっしりと詰まっていました。ほおずきはトマトと同じナス科の植物なので、実の内側もミニトマトに似ています。
プチっとした皮をかんで食べてみると、水分を豊富に含んだジューシーな実からはトロピカルな香りがして、種のプチプチとした食感も面白く、他の果物や野菜には例えにくい独特の風味がします。強いて例えるならばトマトとマンゴーとベリー系の果物を合わせたような味です。
がくから実を取り外さずに、がくをつまんで羽根突きの羽根っぽい形で食べてもOKです。
食用ほおずきは夏から秋にかけて収穫の最盛期を迎えるのですが、近年では日本各地でハウス栽培も始まっています。さらに、生の状態だけでなく、1年中いつでも食べられるようにドライフルーツに加工されたものも売っていたので、生のほおずきと一緒にドライフルーツのほおずきも購入してみました。
今回購入したドライフルーツに使われている食用ほおずきは、ペルー原産の「インカベリー」という品種で、南米ではインカ帝国時代から食されてきたフルーツだそうです。賞味期限は約2年。
お皿に出してみると、乾燥させることによって実の色が生の食用ほおずきよりも濃いオレンジ色をしていました。
生のほおずきとサイズを比べてみると、ドライフルーツのほおずきは大きさが半分以下に縮んでいます。
じっくり見てみると、薄い皮の向こう側に種がうっすらと透けています。乾燥させた食用ほおずきにはビタミンA・B群・Cや食物繊維、必須アミノ酸、抗酸化物質などが豊富に含まれていて、アンチエイジング作用や免疫力の向上、疲労回復、動脈硬化予防などに効果があり、健康作用とおいしさの両立したフルーツとのこと。
ヘタの部分がついたままの実もありました。
一粒つまんで食べてみると、もっちりとしたかみ応えがあり、生のほおずきと同様に他の果物には例えようのない独特のほのかな甘みと爽やかな酸味があります。少し苦みもありますが、生の実よりも酸味が強いので甘いヨーグルトなどに入れて食べてもよさそうです。
なお、食用ほおずきはオンラインショッピングで1500円前後で購入することが可能です。
Amazon.co.jp: 産地厳選 ”食用ほおずき” 12~20粒 風袋込約100g(冷蔵便): 食品・飲料・お酒 通販
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ドライフルーツのほおずきは、100グラムあたり600円~1000円程度で購入することが可能です。
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