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手のひらにもすっぽり収まるポケットサイズのシンセ「Teenage Engineering Pocket Operator」シリーズ


音のパターンを組み合わせてリズムトラックを作ったり、さまざまな音色で音楽を作るシンセサイザーといえば大きな本体と鍵盤をイメージしがちですが、Teenage Engineeringが発表した「Pocket Operator」シリーズは手のひらにスッポリ収まる非常にコンパクトなポケットサイズのシンセになっています。

teenage engineering – pocket operator 10 series
https://www.teenageengineering.com/products/po

この3台がTeenage Engineeringが発表した「Pocket Operator」シリーズのシンセサイザーです。PO-12はドラムなどのリズム、PO-14がベース、そしてPO-16がメロディや和音を主に担当する、いわゆる「上モノ」のシンセサイザーとなっています。


実際にPOシリーズを手に持ってみるとこんな感じで、その大きさはまさに手のひらサイズ。「シンセサイザー」から想像されるような鍵盤は備えておらず、ポチポチと押すタイプのボタンが基板上に直接ハンダづけされています。


この3機種はファッションブランドの「Cheap Monday」とのコラボレーションで誕生したとのことで、本体の形状や液晶部分のデザインはいわゆる楽器とは違ったテイストになっています。本体上部にはフック穴のようなものがあるのですが、実際に店頭に並べられる際に引っかけて陳列されることもある様子。

まさに楽器から基板をそのまま抜き出したかのような本体。リズムを担当するグリーンの「rhythm」は、液晶部分がミシンをモチーフにしたデザインになっています。


ベースを受け持つ「sub」にはサブマリン(潜水艦)のデザイン。ムービーを見ればわかるのですが、演奏に合わせて液晶のキャラクターがぴこぴこと動き回る様子がなんともキュート。


そしてメロディを担当する「fatory」は、クレーンやフォークリフトが描かれて文字どおり工場な雰囲気です。


実際にそれぞれのシンセを鳴らしてみたムービーも公開されています。こちらはPO-12 rhythmでリズムトラックを打ち込んでいる様子。Pocket Operatorシリーズは16ステップのシーケンサーを内蔵しています。

PO-12 rhythm - YouTube


PO-14 subを打ち込んでいる様子はこんな感じ。右上にある2つのツマミがフィルターになっており、グリグリ動かすと音色がダイナミックに変化するのでテンションが上がってきそう。

PO-14 sub - YouTube


そして上モノとなるPO-16 factoryで打ち込んでいる様子。PO-14 sub以上にグリグリと音色が変化するので、これは打ち込みのしがいがありそうです。

PO-16 factory - YouTube


このシリーズで興味深いのは、3つのシンセをケーブルでつなげることで同期した演奏が可能になるところです。3つをつなげることで、単体では成し得なかった多彩な演奏が可能になっているようです。

PO sync - YouTube


Teenage EngineeringのPocket Operatorシリーズは各9800円で楽器店などで販売中です。

PO Series | Media Integration, Inc.
http://www.minet.jp/brand/teenageengineering/po-series/

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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