2015年06月03日 12時15分メモ

全世界1000万か所、MicrosoftのWi-Fiホットスポット「Microsoft Wi-Fi」が近日中にスタート予定であるという情報が流出

2015年7月29日に「Windows 10」を発売するMicrosoftは、クラウドToDoリスト管理サービスの「Wunderlist」を買収したり、はたまた謎の小型PCを台湾のCOMPUTEX TAIPEI 2015で発表するなどさまざまな戦略を進めていますが、今回明らかになった情報によると近日中にも全世界で1000万か所というアクセスポイントを擁するWi-Fiホットスポットサービス「Microsoft Wi-Fi」を提供する見込みであることがわかりました。

Microsoft WiFi will let you connect to 10 million hotspots all around the world
http://www.neowin.net/news/microsoft-wifi-will-let-you-connect-to-10-million-hotspots-all-around-the-world

Microsoft WiFi will offer 'hassle-free Internet' to Windows, Mac, Android, iOS, and Windows Phone users | VentureBeat | Mobile | by Emil Protalinski
http://venturebeat.com/2015/06/02/microsoft-wifi-will-offer-hassle-free-internet-to-windows-mac-android-ios-and-windows-phone-users/

今回この情報が明らかになったのは、なんとMicrosoftが新たに開設したサイトにフライングで情報が表示されてしまったため。トップページには「Microsoft Wi-Fi」の文字とともに、スマートフォンのようなものを操作する人物の写真が表示されていたようです。

左上には「外出先でも生産的に。簡単に使えるインターネット接続を世界中で。」というコピーが書かれています。

このサービスは、Microsoftが既に買収したSkypeの「Skype WiFi」をベースにしたものとなっており、アクセスポイント数を従来の200万か所から1000万か所へと大幅に増加させたもの。Skype WiFiは、利用時間に応じて代金をSkypeの料金「Skypeクレジット」として決済する仕組みになっていましたが、Microsoft Wi-Fiはこの方法を廃止し、同社が提供するOffice 365に月額を支払って利用しているユーザーを対象にした、いわゆるサブスクリプション方式のサービスとなる模様です。

ビジネス向け用途も考慮されているようで、ページには「Microsoft Wi-Fiをビジネスに」というコピーも書かれていたようです。

Office 365のうちMicrosoft Wi-Fiの対象となるプランは企業向けの「Office 365 Enterprise」になる模様で、それ以外のユーザーへの対応は現時点では不明。追加料金を支払うことで利用可能になるかどうかは未知数です。利用に際しては専用のアプリを用いるとみられています。対応する環境はWindowsはもちろんのことiOSやAndroidなどで、Mac OSやLinuxなどへの対応は不明です。

世界中の広い地域で利用できるホットスポットということであれば、出張の多いビジネスマンや旅行者を中心に待望の声が挙がりそうなサービスですが、ぜひともOffice 365を利用していないユーザーへの「一時利用」プランなども期待したいところです。

なお、フライングで情報を流してしまったMicrosoft Wi-Fiのページは、記事作成時点では「(coming soon)」と表示されていました。

Microsoft Wi-Fi - Coming Soon