レビュー

LED電球なのに音が出るソニーの「LED電球スピーカー」で実際に音楽を聴くとこんな感じでした


ソニーは2015年5月23日(土)、LED電球にスピーカーを内蔵したという新製品のLED電球スピーカー「LSPX-100E26J」を発売しました。ありそうでなかったけれど、これまでほとんど誰も形にしようとは思ってこなかったであろう、「ナナメ上」なコンセプトを持つ製品を開発したソニーの狙いはどこにあるのか、実機を借りることができたので実際に触ってどんな製品になっているのか体験してみました。

LSPX-100E26J | アクティブスピーカー | ソニー
http://www.sony.jp/active-speaker/products/LSPX-100E26J/

「LSPX-100E26J」が編集部に到着。段ボール基調のパッケージには、LED電球スピーカーで音楽を楽しむ人々のイラストが描かれており、ちょっと雑貨品のような雰囲気。


天面をパカッと開けると、そこには「♪新しい体験へようこそ」の文字。新たなジャンルの製品を送り出そうとするSONYの気合を感じる気がします。


箱の中にはLED電球スピーカーの本体、そして照明と音楽の再生・音量をコントロールできるリモコン、そして取り扱い説明書などが入っていました。


LED電球スピーカーの先端はガラス製の透明なカバーに覆われており、筒の中央に口径40mmのスピーカーが内蔵されています。


手に持つとこんな感じ。ガラス製のカバーとメタル製の本体のためか、一般的な電球よりもズッシリした重みを感じました。


スピーカー部分のアップ。音を出すコーン部分は銀色にメッキされ、「SONY」のロゴがデザインされていました。よくあるスピーカーとは異なるテイストのデザインで、知らない人が見たらここにスピーカーがあるとは思えなさそうです。


スピーカーを横から見てみると、ドーナツ状の白いリングがほんの少し飛び出しているのが見えます。薄いプラスチックフィルムのような素材でできており、音を左右する大切な部分なので、直接触ったり地面に触れないように注意が必要です。


電気スタンドに取り付ける口金部分は、口径が26ミリのE26タイプとなっています。一般的な電気スタンドでも取り付けはOKですが、調光タイプや、人感センサーで自動点灯するタイプの照明器具は使えないとのこと。また、防水仕様とはなっていないため、お風呂など水のかかる場所での使用はできないとのことでした。


リモコンの中心にあるボタンはLED電球をON/OFFするためのスイッチで、周囲のリングは上から右回りに再生・一時停止とBluetoothペアリング、音量Up、タイマーON/OFF、音量Downのボタンとなっています。さらに、赤い矢印で示したグレーのリングを左右に回転させることで、LEDの明るさを30段階に調整することができるようになっています。


◆点灯させてみた
まずは照明器具に取り付けてライトを点灯させてみます。用意したのは、白熱電球で使っていた一般的な照明スタンド。


取り付け方は他の電球と全く同じ。ねじ部分をあわせてくるくるとねじ込むだけでOK。


偶然なのか、それとも狙ってなのか。電球を締め込むと、先端の「SONY」のロゴが水平になったところで止まりました。


これで取り付けは完了。あとはリモコンのボタンを押すだけであっけなくLED電球が点灯しました。


最も暗い状態と、明るい状態を比べるとこんな感じ。写真からも伝わるかと思いますが、明るさを全開にしても直視できないほど明るくなることはありません。色合いもオレンジ系統の光を放つようになっており、明るさではなく雰囲気重視に調整されている様子がわかります。


点灯から調光、消灯する様子は以下のムービーでも確認できます。

ソニーのLED電球スピーカー「LSPX-100E26J」の明るさ調整はこんな感じ - YouTube


LEDの明かりは、ガラスカバーの中にある白い部分を照らすようになっており、そこから光が拡散されるようになっています。光軸は主にスピーカーと同じ前方に照射されるようになっており、側面方向はあまり強く照らされない様子。周囲をまんべんなく照らすというよりは、狙った部分に柔らかい光をホワッと届けるように作られているようです。


◆LED電球スピーカーとスマホを接続して音を出してみた。
次に、この製品の真骨頂ともいうべき、音楽再生機能を使ってみます。スマートフォンとの接続はBluetoothでペアリングするようになっており、プロファイルはA2DPとAVRCPに対応しています。


ペアリングの方法は、一般的なBluetooth機器のペアリングと同じで、リモコンのペアリングスイッチを押し、スマートフォンのBluetoothをオンにしてデバイス名「LSPX-100E26J」を選択するだけでOK。過去に1度でもBluetoothスピーカーを使った事がある人ならば、迷うことなく接続することができそうです。


実際にペアリングして音を出してみた様子は、以下のムービーで確認することができます。

ソニーのLED電球スピーカー「LSPX-100E26J」とスマホをペアリングして音楽を再生してみた - YouTube


気になる音質の部分ですが、率直な印象としては「予想よりも迫力のある音だった」というもの。スピーカーの口径が40ミリという小径なので、ド迫力の重低音は望むべくもないわけですが、輪郭のハッキリした音質のおかげで音がボヤけることがなく、楽器がクリアに分離されてスッキリとした音質に仕上がっていると言えそう。バリバリのロックよりは、アコースティック系の音楽やジャズなどのジャンルがよく似合うスピーカーと言えそうです。


とはいえ、この製品の場合は音質についてとやかく述べることは少しお門違いなのかもしれません。柔らかい光による雰囲気の中で、さりげなく音楽が漂う空間を作り上げるという使い方が最もふさわしい製品といえそうです。音声を送るためのケーブルはおろか、電源ケーブルすら配線する必要がないという点も雰囲気を作り出す上で効果がありそうです。


また、スマートフォン向けにリリースされているアプリ「SongPal」を使うとボリュームコントロールやLED電球の調光ができるほか、プリセットされたイコライザーにより最適な音質に調節することが可能です。


製品コンセプトを耳にした時に「え!?」と少し驚いてしまったことは否めないLED電球スピーカーですが、実際に使ってみると自然に生活の中にマッチした使い方ができそうだと感じました。気づいたらいつの間にか音楽が流れていた、という雰囲気づくりにピッタリな製品なのかもしれません。

ソニー「LSPX-100E26J」はオープン価格で全国の家電量販店やソニーストアなどで取り扱われているほか、Amazonでは2万3000円台後半からの価格で販売されています。

Amazon.co.jp: SONY LED電球スピーカー LSPX-100E26J

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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