ネットサービス

写真に写っているものを特定して名前と関連情報を表示するネットサービス「The Wolfram Language Image Identification Project」


写真に写っているものが分からなくて何なのか特定したいときがあるものです。そんなときに写真に写っているものを特定し名前を表示してくれる便利なネットサービスが数式処理システムMathematicaを開発・販売しているウルフラム・リサーチが作成した「The Wolfram Language Image Identification Project」です。

The Wolfram Language Image Identification Project
https://www.imageidentify.com/

サイトは25年以上も前から開発されているWolfram(ウルフラム)言語というプログラム言語で作成されており、Wolfram言語に組み込まれた5000ある内の1つの機能を知ってもらおうという目的で作成されたサイトです。Wolfram言語はデスクトップ・モバイル・クラウドなどいろいろな環境で利用可能で、Mathematicaのインターフェース言語としても使用されています。


サイトの使い方は簡単で、トップページにアクセスして特定したい画像を赤枠内にドラッグ&ドロップするか、赤枠内を直接クリックして画像を選択。画像の特定はWolfram言語のImageIdentifyという関数が中心に処理しているそうです。


なお、画像を準備しなくてもサイトの右側にサンプル画像が用意されているので、それを利用することも可能。


まず、この写真で東京タワーを特定できるか試してみます。

by Ren Kuo

結果は「tower」(塔)と特定され、東京タワーとして特定されませんでしたが正解までおしいところです。「tower」の下に結果の精度が評価できる選択肢「Great」(素晴らしい)「Could be better」(もっとよくできる)「Missed the point」(的外れ)「What the heck?!」(どうなっているの?!)が準備されています。


結果の精度を「Could be better」(もっとよくできる)と評価する場合、「Could be better」をクリック。すると写真を特定する候補「construction」(建造物)「artifact」(人工物)「Eiffel Tower」(エッフェル塔)と入力フォームが表示されるので、ここでは入力フォームに「Tokyo Tower」(東京タワー)と正確な情報を入力して、「Submit」をクリック。写真を特定するために表示されたエッフェル塔などの候補は、Wolfram言語が蓄積してきたデータから選ばれたもので、写真を特定する回答があれば情報をさらに蓄積し特定する精度を高める仕組みとなっています。


別の写真を特定する場合は、右下にある「Try another image」をクリック。


続いてイチゴが皿にたくさん盛られたこの写真を使ってみます。

by Sancho McCann

結果は「fruit」(果物)となりました。特定する対象がたくさんある場合でも、それなりの精度があるようです。


次にコーギー犬の写真を使ってみます。

by Mei

今回の結果は犬ではなく「Pembroke Welsh Corgi」(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)と犬種まで判断。写真に写ったコーギー犬と外見が似ているウェルシュ・コーギー・カーディガンである可能性もありますが、ほぼ特定できています。また、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークに関するデータが下部に追加で表示されました。


ウェルシュ・コーギー・ペンブロークに関するデータは、質問応答システムのオンラインサービスWolframAlphaで生成されたもので、「female height」(メスの体長)「female weight」(メスの体重)「size」(サイズ)「life span」(平均寿命)「litter size」(出産子数)「hair length」(毛の長さ)「alternate names」(別名)「history」(歴史)「description」(解説)「temperament」(性格)が表示されました。


「history」(歴史)を開いてみると、WolframAlphaで生成されたウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史が表示されます。


最後にAppleの設立者の1人であるスティーブ・ジョブズの写真で特定できるか試してみました。1番目の回答が「Person」(人)と特定され、次に有名人という要素と写真が一緒に分析され、「Steve Jobs」(スティーブ・ジョブズ)と正しく特定されました。写真を特定する精度は、やはり選ぶ写真によって結果がかなり変わってしまうようなので、わかりやすい写真を選ぶことが正確な判定につながるようです。


知識ベースのプログラミングのためのWolfram言語

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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