超高速で重力を無視して飛ぶドローンは自作可能で作り方やパーツはネットから入手可能


高い安定性で誰でも簡単に飛ばすことができるドローンの進化が進んでおり、そのバリエーションも空撮用ドローンのDJI「Phantom 3」や、非常にコンパクトなParrot「Bebop Drone」など、多岐にわたるモデルが群雄割拠している状態といえます。そんななか、すごい勢いで飛び回るドローンの様子を収めた以下のムービーが話題になっていましたが、この機体は知識さえあれば誰でも自作が可能なものになっていました。

minicp120 x2208 2000kv 6x4.5 hqprop kiss esc 18a nanowii 4s1800 40c - YouTube


画面下に映っているのがドローンで、まずはパイロットが手持ちの状態から離陸します。


ローターが回転し、「プィン」と軽い音とともに飛び立つドローン。その動きからは、明らかに機体の軽そうな様子が伝わってきます。しばらくその場でホバリングしたと思うと……


「プァァァァァン!」という音を残し、はるか上空へと一気に飛んでいってしまうドローン!ここからしばらくは華麗なフライトが続きます。


けたたましい音を立てて目の前をあっという間に飛び去っていったり……


かと思えば、次の瞬間にははるか上空へ急上昇。まさに豆粒ほどの大きさ。機体の性能も去ることながら、コレを飛ばしているパイロットの腕前も目を見張るものがあります。


さらに目の前を高速でフライパス。よく見れば、機体がほぼ90度真横を向いているのがわかります。


およそ2分のフライトを終え、再びパイロットの手に着陸。超絶飛行性能を備えながらも、手にとまれるほどの非常に繊細なコントロール性も備わっている模様です。


このように驚きのフライトを見せた謎のドローンですが、予想どおりと言うべきか、これは飛行性能を極限まで追求した自作機であることがわかっています。

Quadmovr drone is so fast it makes other drones look like they’re standing still | News | Geek.com


機体の名称は画面にも表示されている「Quadmovr」(クアッドムーバー)というもので、作成したのはWarthoxというハンドルネームを持つ男性。Warthox氏によると、作成にかかった費用は本体だけだと673ドル(約8万円)程度で、あとはこれにバッテリー充電器などのアクセサリー類が必要とのこと。

気になる機体コントロールのシステムですが、これには自作マイコンの「Arduino」をベースにした「Flyduino」と呼ばれるものが使われています。もちろん、Warthox氏の腕前もあって非常に高い安定性を見せているQuadmovrですが、機体制御には「MultiWii」と呼ばれるシステムが使用されており、これのおかげで安定した飛行が実現できるようになっています。これは、機体の動きや角度を測るジャイロセンサー・加速度センサーに任天堂Wiiの「Wiiリモコン」に使用されているものをそのまま流用しているそうで、コントローラーからセンサーユニットを抜き出してそのままArduinoの基板に合体させたものとのこと。このあたりは以下のページで詳しく解説されています。

マルチコプター : MultiWii ってなんだ? | ピックワールド(PIC World)


MultiWii


自作ドローンが特に活発な海外では、MultiWiiを含むさまざまな技術を解説するフォーラムも存在しており、以下のページのような詳細な内容を学ぶこともできるような環境が整っています。

MultiWii additional HOWTO overview - RC Groups


Flyduinoのサイトでは、自作ドローンのパーツが多く販売されており、QuaDmovrのパーツもここで集められたものばかりとのこと。日本への発送にも対応しているようです。

Warthox Frames


冒頭のYouTubeムービーのタイトルは「minicp120 x2208 2000kv 6x4.5 hqprop kiss esc 18a nanowii 4s1800 40c」という謎めいたものになっていましたが、実はコレがパーツの内訳を羅列したものになっているとのこと。機体フレームは「MiniCP120」、モーターが「X2208 2000kv」、プロペラは「6x4.5 HQProp」、心臓部は「KISS ESC 18A」、フライトコントローラーが「NanoWii」、そしてバッテリーが「4S1800 40C」となっており、いずれもインターネット上で入手できるものになっているようです。

このようにして集めたパーツを組み合わせる様子は以下のムービーを見ればよくわかります。ここで作成されているのは冒頭のQuaDmovrではありませんが、それでも自作ドローンの組み立て方はよく理解できるハズ。

Multicopter build | warthox frame on Vimeo


このようにして組み立てたドローンを実際に飛ばすとなると、今度はPCなどを使ってシステムの調整が必要になってくる模様。このあたりでも機体の個性がそれぞれ表れてくることになるものと思われます。ちなみに、QuaDmovrレベルの機体になると、搭載されているバッテリーで飛行可能な時間はわずか2分程度とのことです。

Warthox氏のYouTubeチャンネルでは、このほかにも多くの機体が飛ぶ様子をあれこれと見ることが可能です。

quadmovr - YouTube

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in ハードウェア,  動画, Posted by logx_tm