試食

あの「味覇」の味を守る中華調味料「創味シャンタンDX」を使って中華料理を作ってみた


味覇」といえば、赤い缶におじさんの顔が描かれた中華調味料としておなじみですが、味覇の製造元である創味食品が、味覇の味を引き継いだという本格中華調味料「創味シャンタンDX」を2015年3月20日から販売しています。創味シャンタンDXは、清湯スープをベースに、油脂、玉葱、ニンニク、スパイスなど二十数種類を配合したプロ愛用の中華調味料になっているとのことで、創味シャンタンDXを使っていくつか料理を作ってみました。

創味シャンタンDX:製品情報|創味食品
http://www.somi.jp/products/syantan.php

創味シャンタンDXはプラスチックキャップつきの缶に入っています。今回購入したのは500g缶で、近隣のスーパーにて約1000円で売っていたもの。


「55年目の新発売」と記載されている通り、同商品は1961年の登場以来初めて一般向けに新発売されるもの。これまでは同じ中身の製品をプロ用に「創味シャンタンDX」、一般家庭向けには「味覇」と分けて供給してきましたが、味覇を販売する廣記商行が2014年3月にチューブ入りの味覇を創味食品に無断で発売したことを受けて、創味食品は廣記商行への出荷をストップし、自社で「創味シャンタンDX」を家庭用サイズで販売することになった、という流れがあります。


側面には麒麟をモチーフにした動物に、人がまたがっているイラストが描かれています。


シャンタンは中国語で「上湯」と書き、鶏ガラ、豚ひき肉、金華ハムなどを煮込んで作る、中華の高級スープとのこと。創味シャンタンDXは、上湯をベースに、油脂、タマネギ、ニンニク、スパイスなどの材料を加えてペースト状に加工してあります。


原材料に、畜肉エキス、野菜エキス、動植物油脂、香辛料などが入っているのが確認できます。


カロリーは小さじ1(5g)当たり20kcalなので、1缶500gだと2000kcal。


味覇と並べてみると、缶の形や大きさは全く同じです。


味覇の原材料は、肉エキス(ポーク、チキン)、野菜エキス、動植物油脂、香辛料など、創味シャンタンDXとほぼ同じ内容ですが、創味食品ではなく他メーカーが作ったもので、従来の味覇とは別物。


100g当たり405kcalで、1缶500g当たりは2025kcalとなり、カロリーも創味シャンタンDXとほぼ同じ。なお、味覇は「味の王様」という意味の中国語です。


外観を確認したところで、創味シャンタンDXから開けてみます。プラスチックキャップを外すと、プルトップ式の開け口が登場。


プルタブを引っ張って缶を開けると、鶏ガラの香りがぶわっと広がりました。


創味シャンタンDXは茶色味がかったクリーム色のペーストに、黒っぽい粒々が含まれています。


続いては味覇も開封していきます。


缶を開けてみると、肉エキスの香りは創味シャンタンDXよりも弱め。ペーストはやや濃いクリーム色で、黒や茶色の粒が入っています。


両者を並べるとこんな感じで、味覇の方が少し赤っぽい色をしています。少し手に取ってなめてみると、創味シャンタンDXは肉の風味が前面に出ていて、味覇は塩味が強い作りになっていることが分かりました。


それではさっそく新発売の創味シャンタンDXを使って、創味食品が公開しているレシピの中からいくつか参考にして作ってみることにします。


まずは卵スープに挑戦。しめじは石づきを切り落としてほぐしておき、人参は千切り、ネギは小口切りにしておきます。


鍋に水をそそぎ、1人前あたり小さじ1/2の創味シャンタンDXを入れます。


しめじと人参も入れて、一煮立ちさせます。


野菜が半分ほど煮えたら、溶き卵を流し入れます。卵が固まったら完成。


お椀に移してネギを散らしてみました。


スープは透明で、肉エキスから染み出した油が表面に浮かんでいるのが確認できます。飲んでみると、シンプルながらも肉や野菜のうまみが感じられるスープで、さらっと飲めるので中華料理のおともにぴったりです。


具材にも創味シャンタンDXのうまみが染みこんでいます。味付けは創味シャンタンDXだけで完成してしまうので、作るのも楽ちん。


続いてはもやし炒めを作っていきます。もやしは1袋分を水で軽く洗っておきます。


ニラは5~6本をもやしと同じくらいの長さにカット。


豚バラは100g程度用意して、一口大に切ります。


具材の準備ができたら、フライパンにサラダ油をひいて、まず豚バラを炒めます。肉の色が変わってきたら……


野菜をどばーっと投下。


具材に火が通るまで炒めます。


そして最後に創味シャンタンDXを投入。


創味シャンタンDXは熱が入ると、バターのようにとろりと溶けていき、具材によく絡みます。


具材と創味シャンタンDXが混ざったらお皿に移して完成です。


食べてみると、味付けは創味シャンタンDXだけにもかかわらず、ちゃんと中華料理の味が整っていて、野菜や肉をかむと口の中にじゅわっとうまみがあふれます。また、一度作ってみて味が濃かったり薄かったりしたら、次に作る際に自分の好みに合わせて味の濃淡を調節できるのも嬉しいポイント。


最後は塩焼きそばを作ります。材料は人参、菜っ葉、ぶなしめじ、豚バラ、焼きそば用蒸し麺。


人参は短冊切り、菜っ葉は一口サイズに切って、ぶなしめじは石づきを切り落としておきます。


豚バラは一口サイズにカット。


まずは熱したフライパンにサラダ油をひき……


豚バラを炒めていきます。


肉の色が変わったら、野菜を加えてさらに炒めます。


野菜に火が通ったら、麺を加えて具とよく混ぜます。麺がほぐれにくい場合は、少量の水を加えて麺をやわらかくすればOK。


具と麺が混ざったところで、麺1玉に対して創味シャンタンDXを小さじ1杯半加えます。創味シャンタンDXが熱されることで中華料理屋さんのようないい香りがただよってきました。


創味シャンタンDXが麺になじんだらお皿に移して完成。


食べてみると、普通のソース焼きそばとは違って塩味ベースの焼きそばに仕上がっており、ちゃんぽん麺のような味。野菜や麺からは創味シャンタンDXの肉エキスの風味がしっかりと感じられます。


なお、Amazonでは創味シャンタンDXの1kg缶が税込1700円で販売中です。

Amazon.co.jp: 創味シャンタン デラックス DX1kg 缶詰 【高級中華スープの素】創味食品日本国産: 食品・飲料・お酒 通販
http://www.amazon.co.jp/dp/B003T3C256

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Soup Stock Tokyoの「オマール海老のビスク」を家庭で再現することはできるのか? - GIGAZINE

焼きそばっぽく炒めて食べるピリ辛の名古屋名物「あんかけスパゲッティ」をレトルトで食べてみました - GIGAZINE

「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」にタイ風グリーンカレー味が登場したのでマヨビーム付きで一足先に食べてみました - GIGAZINE

ブタの丸焼き番外編、残された豚の骨でトンコツスープを作ってみた - GIGAZINE

食材を入れてボタンを押すだけで勝手にスープを作ってくれて保温機能までついた「スープメーカーDSMW-148」を使ってみた - GIGAZINE

台湾の夜市で1300円出せば12品飲み食いする事ができる - GIGAZINE

in 試食, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.