取材

アニメやゲーム業界の未来を背負っていく若手プロデューサー7人が抱く野望とは?


徳島で毎年春と秋の2回開催される「マチ★アソビ」は14回目を迎え、「そろそろフレッシュでパワーのあふれる若手プロデューサーが必要だ!」ということで、マチ★アソビだけでなく、未来のアニメやゲーム業界を担うことになるニューエイジを集めて今後の展望や野望を明かしてもらう「プロデューサーニューAGE 若手プロデューサー大集合!」が開催されました。

イベントが開催されたのは両国橋西公園。司会を務めるのはアニプレックスの高橋祐馬さんとufotableの近藤プロデューサーというマチ★アソビの重鎮と言える面々。今回のイベントでは7人の若手プロデューサーに登壇してもらい、仕事やマチ★アソビにおける将来の野望を発表してもらうとのこと。


若手プロデューサー1人目はDeNAからアプリ「ハッカドール」の宣伝プロデューサーや、イベントのMCなどを担当する岡村直哉さんです。ハッカドールはキュートな2次元キャラクターがニュースを配信してくれるアプリですが、その勢いはアプリだけに収まらず、今回のマチ★アソビでアニメ化が発表され大きな話題を呼びました。


岡村さんはイベント開催時点の年齢が32歳で、プロデューサーとしては脂がのり始めている時期。「今後10年間マチ★アソビに出続けてイベントをやること」を仕事の目標として挙げていました。


マチ★アソビにおける今後の野望は「若手VS重鎮」で、次回はベテランプロデューサーたちと「カラオケ」「スポーツ」「大喜利」で対決したいとのこと。さらに、司会の2人から担当している「ハッカドール」に関する具体的な目標を問われ、少し迷う姿を見せながら「800万ダウンロードとパッケージの販売数3万本」という大きな目標をぶち上げました。


2人目の若手プロデューサーは、アプリの企画や開発を行うCraft Eggからスマートフォン向けゲーム「なないろランガールズ」の宣伝戦略を担当している近藤裕一郎さん。


マチ★アソビは初参加という近藤さんは「温かい感じで迎えられて大変うれしいです」とマチ★アソビを楽しんでいる様子。受け答えの様子からもフレッシュな感じがあふれ出ていました。


仕事の野望は「Craft Eggとなないろランガールズを幅広く認知してもらいメジャーにすること」で、マチ★アソビでの野望は「プチ運動会」を開催してベテランプロデューサーたちに体力勝負を挑みたいとのこと。ハッカドール、なないろランガールズというアプリ関連のプロデューサーが登場したことで、ufotableの近藤プロデューサーも「アプリからアニメへ進出する流れが多くなってきていて、時代はアプリなんだなあと思います」とコメント。


3人目は、「みりたり!」や「だんちがい」といったアニメを手がける制作会社Creators in Packのはたなかたいちさんです。23歳のはたなかさんは制作進行やプロデューサーのアシスタントをこなすという仕事をしながら、実は現役の大学生という驚異の経歴の持ち主。


はたなかさんの経歴に司会の2人も驚きを隠せません。今後は、「仕事に没頭しすぎて手が回らない大学の卒業論文を書き終えること」という、学生らしい目標をあげてくれました。また、マチ★アソビでの野望は、たくさんステージに立ってイベントをこなすこと。


4人目は唯一の女性プロデューサーとなったKADOKAWAメディアファクトリーの弓岡雅子さん。若手といってもステージでの立ち振る舞いは慣れたもの。それもそのはずマチ★アソビではチャリティオークションで司会をこなしたりしています。「月刊少女野崎くん」「健全ロボ ダイミダラー」といった作品を手がけ、今回のマチ★アソビではアニメ、ゲームで展開が予定されている「VALKYRIE DRIVE」を引っさげて徳島入り。


イベント当日も別会場で「VALKYRIE DRIVE」のスペシャルトークショー「おっぱいっていいよね!」を控えており、トークもその話に。何でもトークショーのタイトル名は弓岡さんが考案したそうです。仕事の野望は「みなさんからおもしろいと言われる施策を作ること」で、マチ★アソビでの野望は、なんとパン教室をひらくことでした。弓岡さんは2年ほど独学でパン作りをやっており、また、1年くらい教室に通うパン作りに精通したプロデューサーで「徳島の気持ちいい気候の中でお客さんと一緒にパンを作りたい」と話していました。近藤プロデューサーの承諾をステージ上でもらい、次回のマチ★アソビでは弓岡さんと一緒にパンをコネコネできるかも。


続いて5人目はストロボマジックの岡和田一輝さん。日々の仕事はコンテンツの宣伝や企画など多岐にわたり、マチ★アソビでは「民安★ROCK」や「摩天楼由香」のプロデュースを行っています。2社ほどゲーム会社で働いた経験を持つ岡和田さんは「さまざまな方にご協力いただいてお仕事させていただいておりますので、そういった方の期待に応えるためにもオリジナルのアニメやゲームを企画したい」と語りました。


3回目の参戦となったマチ★アソビでの今後の野望は、担当中のアニメ作品を持ってきてイベントを行うこと。ただし、さまざまな事情でアニメのタイトル名はまだ言えないそうです。


6人目はワーナー エンターテイメントジャパンからマチ★アソビに初参加の塚本祐一朗さん。塚本さんは「放課後のプレアデス」の宣伝担当で、今回のマチ★アソビでトークショーや公式ラッピングカー展示、複製原画展を開催していました。


アニメ好きが高じてこの業界に入ったとのことで、仕事の野望は「みんなに楽しんでもらえる作品に携わること」でした。マチ★アソビではワーナーとしての出展がまだないため、次回開催時には「出展する!」と高らかに宣言。……ただし、横から強烈なプレッシャーを受けての宣言となりました。


最後の若手プロデューサーとして登壇したのは、神風動画の宣伝企画担当である宮下卓也さんです。神風動画は現在進行中のオリジナル企画「GASOLINE MASKプロジェクト」のティーザーPV第2弾「COCOLORS」の世界最速上映イベントを前日に開催。


仕事の野望は「GASOLINE MASKの完成と、COCOLORSで海外の映画賞を狙いたい」とのこと。次回のマチ★アソビではGASOLINE MASKの次のティーザーPVを眉山山頂ステージでお披露目したいとのことで、かなり期待がかかります。


最後は7人全員が登壇して終了。若手プロデューサーの野望は本当に実現するのか、そして次回のマチ★アソビではパン教室やワーナーの初出展など公言通りのイベントが開催されるのか、今後に注目が集まります。

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in 取材,   アニメ,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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