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グラボ搭載ノートPC「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」は変態的な見た目に反して実に「スマート」


フルサイズのグラフィックボードを増設するというぶっ飛んだコンセプトのゲーミングノートPC&ドッキングステーション「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」ですが、一見、「キワモノ」にも思えるこのスタイルが実際に使ってみると実に合理的でスマートで魅力的な設計であることが分かりました。

エムエスアイコンピュータージャパン GS30 2M Shadow+G-Dock
http://jp.msi.com/product/nb/GS30-2M-Shadow%EF%BC%8BG-Dock.html

「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」がどのようなデザインなのかは以下の記事を見ればよく分かります。

ゲーミングノートPCにフルサイズグラボを増設できる変態ドッキングPC「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」フォトレビュー - GIGAZINE


Core i7-4840HQプロセッサ、8GBメモリ、128GBのSSD×2(RAID 0)というハイスペックにもかかわらず1.2kgと軽量のノートPC「MSI GS30 2M Shadow」ですが、フルサイズのグラフィックボードを内蔵できる専用ドッキングステーション「G-Dock」と連携させた状態でこそ真価を発揮します。


MSI GS30 2M ShadowはG-Dockと合体させると完全にデスクトップPCに変身。外部ディスプレイ、キーボード、マウスなどの装置を接続すれば使用できる状態になります。


デスクトップPC状態の「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」ですが、一般的なデスクトップPCよりはかなり小さめのサイズ。自作したかなり小さめのキューブ型ゲーミングPCと比較してもMSI GS30 2M Shadow+G-Dockのほうが小さいことが分かります。


フットプリントも小さめ。「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」はデスクトップPCとして見た場合、比較的コンパクトなサイズと言えそうです。


G-Dockを接続した状態ではMSI GS30 2M Shadowの液晶ディスプレイやキーボードは無効化されます。合体状態ではMSI GS30 2M ShadowがCPU、メモリ、SSD機能を提供し、G-Dock内蔵のグラフィックボードがグラフィック機能を提供するという役割分担というわけです。


なお、ディスプレイを開いた状態からディスプレイを閉じると、自動的にスリープ状態に入ってしまうので、MSI GS30 2M Shadow+G-Dockの合体状態ではディスプレイは閉じて使うのが無難です。


G-Dockにグラフィックボード「MSI GTX960 2GD5T OC」を搭載してMSI GS30 2M Shadowと合体させてから、Windowsエクスペリエンスインデックスを測定するソフト「WIN SCORE SHARE」を使ってみると、すべてのスコアが8オーバーという十二分な性能を発揮していることが分かりました。


グラフィック性能を調べるために「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」を実行。


スコアは「9599」と「非常に快適」という高評価です。


MSI GS30 2M Shadow+G-Dockには3Dゲームをバリバリできる性能があることが分かったので、人気の3Dゲーム「Grand Theft Auto V」をプレイしてみました。

「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」でGrand Theft Auto Vをプレイしてみる - YouTube


フルHD(1920×1080)解像度でもヌルヌル動くのでゲームプレイは快適そのもの。特筆すべきはG-Dockの内蔵スピーカー。筐体前面に搭載されたスピーカーの迫力あるサウンドによって、ゲームの楽しさがより一段とアップする点はゲーミングドックとしては秀逸なデザインと言えそうです。


なお、キーボードとマウスでの操作が慣れないという人にはXbox One用のコントローラーがオススメ。ドライバをインストールすれば、即Windowsマシンで使用可能になります。


というわけで、Xbox OneのコントローラーでGrand Theft Auto Vをプレイするとこんな感じ。

「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」にXbox Oneのコントローラーを接続してゲームをプレイ - YouTube


時折、グラフィックボードのファンが大きくうなりを上げますが、PCはフリーズするそぶりも見せず快調に動作しました。


なお、MSI GS30 2M Shadow単体で見てもIntel Iris Pro 5200採用なので、ノートPCらしからぬグラフィック性能を持っています。試しにGrand Theft Auto Vをプレイしてみると、解像度こそダウンしましたが、カクツクことなく快適なプレイが可能でした。ただし、マシンパワーを必要とする3Dゲームでは、内蔵バッテリーだけでは約1時間ほどしかプレイできないので注意です。


◆まとめ
一見、「変態」とも思える異様なデザインの「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」ですが、「MSI GS30 2M Shadow」自体、軽量かつパワフルなノートPCであり、高いモバイル性能を持っています。通常使用ではまったく性能に不満はなく、バッテリーも4時間以上もつため快適なモバイル性はビジネス用途でも十二分の性能と言えそう。

そして、自宅に戻って大画面ディスプレイにセットしたG-DockにMSI GS30 2M Shadowを合体させれば、腰を据えて作業が可能なゲーミングデスクトップPCに変身するというスタイルは、非常に合理的であり、ゲーマーならずとも大いにアリと言わざるを得ない秀逸な設計だと感じました。


ドックスタイルのスマートさは非常に便利かつ快適なので、MSIには今後もG-Dockに合体可能なノートPCをリリースして欲しいところ。個人的には、いかにもゲーミングPCというようなエッジの効いた派手なデザインではなく、あえて控えめなデザインでビジネスライクなモバイルノートPCが、G-Dockに接続するやいなやモンスターPCに早変わりというような「羊の皮を被った狼」的コンセプトのノートPCの登場を妄想せずにはいられません。

一見、変態、しかし実に合理的なゲーミングPC「MSI GS30 2M Shadow+G-Dock」は市場想定価格25万円(税込)となっています。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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