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Googleのクリック単価が減少しているわけとは?

By Kristina Alexanderson

Googleが2015年4月23日に2015年Q1(1月から3月)の決算を発表しました。前年同期比で増収増益を果たしたGoogleですが、クリック1回あたりの広告料金であるクリック単価(CPC)が減少していることが指摘され、Googleはこれに対して反論しています。

Google Inc. Announces First Quarter 2015 Results – Investor Relations – Google
https://investor.google.com/earnings/2015/Q1_google_earnings.html

Google grew both its revenue and profit in the first quarter of 2015 | The Verge
http://www.theverge.com/2015/4/23/8485413/google-q1-2015-earnings

Googleの決算発表によると、2015年Q1は売上高が172億5800万ドル(約2兆630億円)で前年同期比12%のアップ、非GAAPベースの純利益は45億3200万ドル(約5420億円)で前年同期比5%のアップと、市場の予想をわずかに下回ったものの増収増益を達成しており、好調な経営状況が明らかになりました。


しかし、CPCについてみると前年同期比で7%ダウン、2014年Q4(10月から12月)と比べても5%ダウンと、クリック1回あたりの広告収入が減少傾向にあることが分かります。


CPCの減少の原因はスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及にあると見られています。一般的にモバイル版ウェブサイトの広告はPC版ウェブサイトの広告に比べて単価が安く、モバイル端末の普及に伴ってGoogleの広告収入が減少しているというわけです。

モバイル端末での検索広告が不振であるという市場関係者の見解に対して、Googleのパトリック・ピシェットCFOは、「モバイル広告は順調である」と反論しています。ピシェットCFOによると、CPCの減少はYouTubeにおけるTrueViewの増加が原因とのこと。TrueViewはYouTubeのムービーがスタートされる前に挿入される動画広告で、広告がクリックされたり一定の時間以上視聴されることで広告費用が発生するというもの。YouTubeのTrueViewの増加によってCPCは数値上圧迫されていますが、TrueViewの増加分を除けばCPCは堅調だというわけです。


ピシェットCFOはYouTubeの広告収入についても具体的な数字は示さなかったものの、「前年比で力強い状態を継続している」とYouTubeが収益を上げている旨を述べています。

ピシェットCFOはモバイル広告が増収増益に寄与していると述べていますが、Googleはモバイル広告の収入の割合を公表しておらず詳細は不明です。しかし、Googleが2015年4月21日から検索アルゴリズムを変更し、モバイル端末で最適化されたサイトをモバイル検索で優遇すると発表していることからも、Google内でモバイルへの対応が収益性を高めるための最重要課題となっていることは間違いなさそうです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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