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Googleがネルソン・マンデラを長年収監していた刑務所を体験できるツアーを公開


アパルトヘイト撤廃に尽力した南アフリカ共和国元大統領のネルソン・マンデラ氏がかつて18年にわたって収監されていたロベン島の刑務所の様子を見ることができるオンラインツアー「Robben Island Prison Tour」が、オンラインで文化の保存・普及を支援しているGoogle Cultural Instituteで公開されました。ツアーの中では、写真やストリートビュー、当事者のインタビューを交えて当時の様子を知ることができるようになっています。

Robben Island Prison Tour - Google Cultural Institute
https://www.google.com/culturalinstitute/exhibit/robben-island-prison-tour/mQIim-e6wopSJw

Walk in the footsteps of South Africa’s freedom fighters
https://plus.google.com/+googleculturalinstitute/posts/F91jjJiep3C?pid=6140617202513609858&oid=108913553602401000675

マンデラ元大統領は大学卒業後、アフリカ民族会議に入党して反アパルトヘイト運動に身を投じ、その活動が国家反逆罪に問われて1964年に終身刑となってロベン島の刑務所に収監されました。1982年にケープタウンの郊外にあるポルスモア刑務所に移された後も獄中生活は続き、最終的に1990年2月に釈放されるまで27年間も収監されていました。ロベン島はケープタウンの沖合約12kmのところにある島で、刑務所は1996年に閉鎖済み。現在は博物館として一般公開されており、世界遺産にも登録されています。


今回公開された「Robben Island Prison Tour」は、南アフリカ共和国の自由の日である2月27日に合わせて、Googleがロベン島博物館、およびネルソン・マンデラ財団と協力して作成したもの。

ツアーは順番にページを見ていけばロベン島のことがわかるように作られています。基本的にはカーソルキーの右キーで次のページへ進んでいくだけでOK。


まずは島に到着するところから。マンデラ氏は27年の収監生活のうち、18年をこの島で過ごしました。博物館になった今は南アフリカでも有数の観光スポットとなっていて、本土から船で40分かけて多くの人が訪れます。


刑務所へと繋がるゲート。写真ではなくストリートビューになっているので、地図の中を進んでいくこともできます。


正面に見える平屋の建物が刑務所で、ちょっと左寄りにある高い塔は監視塔。一部のページではYouTubeのムービーが埋め込まれていて、当事者らによる解説を聞くことができます。


いよいよ、刑務所へと入っていきます。


ドアの内側。小さなのぞき窓がついていて、解錠前に訪問者を確認していました。


これは中庭。


そして、マンデラ氏の収監されていた独房へ。


わずか2メートル四方の房内で、1964年から1982年までの18年間を過ごしました。


収監されている間は、石灰岩採掘の労働が課せられました。


1977年4月25日に撮影されたマンデラ氏の写真。


ツアーにはこのほか、刑務所の食堂やサッカー場などの紹介も含まれていて、どんな場所だったのかがよくわかる作りになっています。ただし、メニューを除くすべての説明は英語です。


なお、ツアーとは別に屋内のストリートビューや展示アイテムだけをまとめて見られるページも作られています。

ロベン島 - Google Cultural Institute
https://www.google.com/culturalinstitute/entity/%2Fm%2F06hz6


たとえばストリートビューで「Mr. Mandera's Cell」(マンデラ氏の独房)を選ぶと……


このように室内の様子がぐるりと確認できます。


足元に置かれたテーブル


下を向いて撮影されたストリートビューを見ると、この部屋の狭さを改めて感じます。


外から見るとこんな感じ

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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