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謎の「穴」が山手線の電車&駅構内に突如として出現、その正体とは?


それまでは気配さえなかったのにある日突然謎の「」が出現することがありますが、JR山手線の電車にも4月17日から謎の穴があいています。一体どういうことなのか、実際に見てきました。

JR山手線、大崎駅に到着。


ホームに立ってみましたが、特に変わった様子はありません。


キョロキョロしていると電車が入線してきました。


停車。とりあえず車内に入ってみると……


穴があいていました。


通常であれば製品の広告が掲載してあるはずの中吊り広告の真ん中に、何かが突き抜けたような謎の穴があいています。「穴が印刷してあるのか?」と思いしげしげ見てみましたが、確かに「穴」は本物で、広告の向こうにある天井が見えていました。


手をかざしてみるとこんな感じ。


車内をどんどん突き進んでいくと……


車両の突き当たりの中吊り広告にはレッドドラゴンがめり込んでいました。


ということで、全国の駅構内や電車内372カ所に穴を開けまくっていたのはモンスターストライクのレッドドラゴン。この他にも車内にはレッドドラゴンの姿があちこちに見られました。


実は電車の外観も普段とは違う仕様になっていました。以下のムービーから電車が入線してくる様子を確認できます。

モンスターストライクのラッピング電車の外観はこんな感じ - YouTube


また、山手線の電車内だけでなく、渋谷駅・東京駅・池袋駅・梅田駅・名古屋駅・博多駅などの駅構内や羽田空港内にも、突如として謎の穴が出現し、外の景色が丸見えになっていました。


池袋駅からは国会議事堂


梅田駅からは大阪城などが見えるようになっていました。


全国各地のポスターを見ると分かるのですが、これらの広告は全て「同じデザインのポスターを貼っている」のではなく、「全国372カ所で、実際の壁の状態に合わせて」作ってあるという気合いの入りっぷり。広告を貼る全ての場所をカメラマンが実際に撮影し、総製作時間1637時間をかけて質感や小さな汚れまでもを再現しています。

ポスター1枚の製作手順は以下のような感じ。まず駅に向かい……


ポスターを壁に溶け込ませるため、壁の目地から目地までの距離を測定し、厳密にポスターに反映させていきます。


「G3の位置はこんな色合い」ということで、パントーン色見本を使って壁の様子を撮影。


撮影した写真と印刷時の色を調整しながら壁の写真の上にデザインを乗せていきます。


これでようやくポスター1枚が完成。これを372回行うという、気の遠くなるような作業が繰り返されます。


製作されたポスターは電車が運行しない夜間に貼り付けが行われました。一体どんな感じで作業が行われるのか気になったので、地下ダンジョンのような雰囲気を醸し出す深夜の梅田駅で実際に作業の様子を見てきました。

終電が終わった後の深夜12時半、地下鉄御堂筋線梅田駅はガランとした状態に。


外界とつながる道はシャッターで遮断されます。


改札ではなく、隅っこにある出入り口から駅構内へ。


普段はめったに見ることがない無人の梅田駅。


ホームにも人っ子一人いません。


……と、突然現れた数人の作業員さんたちが、三脚や筒状に丸めた紙のようなものを持って階段に移動していきます。


作業員さんが持っている筒状の紙が、モンスターストライクのポスター。床に置いた状態だと、まだ景観に溶け込んでいないので違和感があります。


これを壁にあるタイルのラインと合わせて……


ポスター裏面にあるテープを剥がします。


そしてスキージのようなものでしっかり壁に密着させます。


こんな感じで、どんどん梅田駅の壁をへこませたり穴を開けたりしたわけです。


ポスターは壁についた汚れまで再現してあるというこだわりっぷり。


これを駅構内にある全9カ所の階段で、ひたすら繰り返していくわけです。


場所を移動し、事前に決められたポスターを貼るスペースなどをチェックしていると……


突如ライトが落とされました。ここからはダンジョンと化した地下鉄駅構内で、非常灯とヘルメットにつけたライトだけを頼りに作業を進めてきます。


こんな感じの作業表を確認しつつ……


暗闇の中もくもくとポスターを貼る作業員たち。


ホラー映画の舞台にもなれそうなホームを……


ガンガン移動していきます。


ポスターの裏から剥がされたテープはものすごい量に。一晩でどれだけの量のポスターが貼られていったのか実感できます。


当初想定していた位置にポスターが貼れない!という事態が発生したりもしましたが、何とか解決。


そして深夜の2時半、ようやく9カ所の階段すべてのポスター貼りが終了。


ということで数日後、再び駅に行ってみました。


階段に貼られたポスターはこんな感じ。


壁に空いた穴から通天閣や道頓堀の景色がのぞいています。


レッドドラゴンがめり込んだ壁を思わず凝視する少年や……


エスカレーターの隣に現れた穴から大阪城の桜を見つめる男性もいました。


駅構内や空港の壁に穴があくというキャンペーンは既に終了していますが、電車のラッピングは4月17日(金)から。また、モンスターストライクの特設サイトも4月17日から公開されており、以下のURLからアクセスできます。

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「ひっ春?」スペシャルサイト | モンスターストライク
https://hippa.lu/

in 取材,   乗り物,   動画,   広告, Posted by darkhorse_log

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