ハードウェア

Apple Watchは実際のところ買うべきなのか?


いよいよ明日から予約注文が可能になるApple Watchですが、先行してApple Watchを試用していた各メディアからそのレビューが公開されだしています。一体どんな使用感なのか、既存のスマートウォッチとどう違うのかなど、気になる評価をまとめました。

Apple Watch: the definitive review
http://www.theverge.com/a/apple-watch-review

Daring Fireball: The Apple Watch
http://daringfireball.net/2015/04/the_apple_watch

Apple Watch Woes
http://snelling.io/apple-watch-woes

The Vergeのレビューでは「Apple Watchは非常に小さく、個人的なデバイスだ。あなたの日常にぴったり寄り添うが、直接的に誰かと交流するものではない」「しかし、同時にApple Watchは巨大なデバイスでもある。創業者のスティーブ・ジョブズの死後、過去5年で初めての『新しいプロダクト』であり、ファッションの世界からもテクノロジーの世界からも注目されるべき全く新しいアイデアが詰まっている。既に市場にはスマートウォッチが溢れかえっているが、これはスマートウォッチのメインストリームになる可能性さえある。そして、Appleはそのためのマーケティング力、ネットワーク、決断力を既に持っている」と評されています。


また、これまでに数々のスマートウォッチをレビューしてきたRe/codeは「Apple Watchで過去最高の経験を得た」とコメント。全ての人に向けたデバイスではないが、iPhoneのヘビーユーザーで、ウェアラブル端末の可能性に興味がある人であれば気に入るはず、と記述しています。

この点、ウォールストリートジャーナルは「テクノロジーをどう使うか、ということについての大きなアイデア」だとしつつも、「全てのiPhoneユーザーに向けたものではない」と評価。

さらにCNETによると、Apple Watchは「あなたにとってApple Watchは必要ない。あらゆる意味において、Apple Watchはオモチャである。イノベーションであるし、時間の節約に役立つ可能性がある腕時計型のアシスタントだが、今のところはiPhoneのアクセサリーだ」とのこと。Bloomberg BusinessYahoo!も「今のところは必要ない」という評価を下しています。

ここで、「Apple Watchは必要か不要か」という判断の大きな基準となるのが、「iPhoneで事足りるのになぜApple Watchを使う必要があるのか?」という点。Apple Watchは、基本的にiPhoneで行うように詳細なメールを打ったり、細かなアプリの操作を行うことができません。iPhoneと連動させて使うタイプなので、iPhoneの携帯も必要になり、そうであれば「もうiPhoneを使った方がいいのでは?」という意見が出てくるのも当然のことです。実際に、家にいる時にApple Watchを身につけても、いつでもじっくりiPhoneを使える環境が整っているので、イマイチ実力が分からないはず。しかしThe Vergeは「移動中、Apple Watchは非常に価値のあるものになる」と語っています。


「iPhoneで事足りるのになぜApple Watchを使う必要があるのか?」という質問に対しての一般的な回答に「その方がより便利だから」というものが考えられます。現在は当たり前のように使われているiPhoneでできることの多くは、PCで行うことが可能。それでも人がiPhoneを使うようになったのは、iPhoneが「外出先にも簡単に持ち歩けてより便利だったから」というのが理由です。

しかし、これは「ある意味真実で、ある意味では真実ではない」とThe Verge。確かに音楽を聴いたり、メッセージをチェックしたり、ということを、Apple WatchがわざわざiPhoneを取り出さなくても行えるようになるので、非常に便利です。しかしこの「便利さ」は「簡単に持ち歩ける」という単純な理由によるものではなく、アイデアと工夫の積み重ねを行っているのがApple Watch。


例えば、通知に関して言うと、Tapticsという技術が使われ、アラーム音が響くと共に手首に振動を感じるようになっているのですが、これまでのTapticsでは振動が弱く、アラーム音が小さければ通知を見逃してしまう可能性があるため、Appleはこれを強力なものに改良。カバンの中にiPhoneを入れていると電話の着信があっても気づかず取り逃してしまうことがありますが、Apple Watchがあれば取り逃すことなく、その場で通話することが可能なのです。また振動はカスタマイズ可能なので、メールや電話の着信など、さまざまな通知を画面の確認なしで触覚で理解できるというのも優れた点になっています。

操作はスワイプと、Apple Watch側面についているサイドボタンによって行います。通知の「チーン」というトライアングルをたたいたっぽい音や、Apple Watchを操作している様子は以下のムービーから確認できます。

また、基本的な使い方については、以下の記事から確認可能です。

発売間近の「Apple Watch」がどんな端末なのかが一発で分かるApple公式使い方ガイドムービーが登場 - GIGAZINE



またiPhoneとの連動の仕方についても考え抜かれており、以下のレビューではその工夫の片鱗を見ることができます。

林信行による世界先行レビュー:Apple Watchが腕時計とウェアラブルの概念を変える (1/5) - ITmedia PC USER
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1504/08/news144.html

例えば、iPhoneで静かに電子書籍を読んでいるときに、誰かからメッセージが届いたとしよう。この場合、ユーザーはiPhoneの画面に一瞬表示されている通知で、すでにメッセージの到着に気付いているはずなので、Apple Watchはおとなしく黙っている。すでにユーザーがiPhoneで見ているはずの同じ通知を手元でも繰り返すような無粋なことはしない。

 ところが、iPhoneが机に置きっぱなし(画面が消えている)の状態でメッセージが届くと、チーンという澄んだ鐘の音と手首への振動でそれを知らせてくれる。新製品に何をやらせるべきかを考えるのは普通だが、「何をやらせないべきか」をしっかり考え、実践できるメーカーは少ないと思う(そして、これは情報過多の今日、非常に重要な考えだ)。

別の例を挙げよう。

 隣の部屋でiPhoneを充電中に電話がかかってきた。これまでなら慌てて隣の部屋まで走って行くところだが、Apple Watchがあれば、1~2回目の呼び出しの後、手元でも電話が鳴り始める。そのまま腕をあげ「応答」ボタンを押すと、Apple Watchのマイクとスピーカーを使ったスピーカーフォン状態で電話に応えることができる。話が長くなりそうなら、ゆっくりと隣の部屋に歩いて行き、iPhoneを手に取ってそのまま通話の続きをすればいい。Handsoffと呼ばれる機能によって、デバイス間のシームレスな連携が自然に実現されている。

Apple Watchは工夫と洗練の塊だと言っていい。これまでネットで言われていたような(そして簡単に思いつくような)懸念に対しては、熟考された工夫が用意がされている。そして、「この程度だろう」と甘く見ていた部分には、想像を超える喜びが仕掛けられていることが多い。

ただし、さまざまな欠点も存在します。例えば「スピーカーフォンの音が小さく、雑踏の中では人の声を聞くのが難しい」ということから、「人といる時に通知がやってくると何度も時計を見ることになってしまい、相手に誤解を与えかねい」ということ、「ブラウザアプリがなく検索は全てSiriがやってくれるのですが、その応答が遅い」こと、また「腕を持ち上げて画面を確認したときにだけアクティブになるため、うまく起動しないと腕をフルスイングする必要が出てくる」こと、「サードパーティー製のアプリが現在はほとんど役に立たないこと」など、多岐に及びます。Apple Watchに好意的な評価をしていたThe Vergeも「あまりにも多くのことを変えようとしすぎており、野心が焦点を欠いている」「技術的なすばらしさがある一方で、Apple Watchはまだスマートウォッチでしかなく、真の使い道を見いだした人がいるのかは分からない」としています。


またバッテリー寿命に関しても朝から晩までフルに動く場合、睡眠中の充電だけでは追いつかず、日中に充電しなければならないということもある様子。従来の腕時計と同じように使うことを考えると、バッテリー寿命の短さには悩まされそうです。


「すばらしい」という評価がある一方で「必要ない」という評価も目立ったApple Watchですが、「必要ない」としていたレビューの多くに「今は」という限定的な言葉がついていたことからも、期待値は高い様子。ただ、今後Appleがどう出るかが分からないので、買うとしたら比較的高価なモデルではなく、今は最も安いスポーツモデルに手をだすのが良さそうです。

Apple Watchは以下のようなケースに入ってやってきます。他のAppleデバイスと同じく、とてもシンプルで清潔感のあるパッケージです。


箱の側面には中に入っているApple Watchの種類が書かれています。


なお、Apple Watchは「世界の携帯キャリアではソフトバンクが唯一販売する」ということで、2015年4月24日からソフトバンク銀座とソフトバンク表参道で発売されるとのことです。

Apple Watchについて | ソフトバンクモバイル株式会社 | グループ企業 | 企業・IR | ソフトバンク
http://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/info/2015/20150408_01/

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「Apple Watch」の驚くべきテクノロジーと洗練されたデザインがよくわかる公式ムービー - GIGAZINE

Apple Watchのバッテリーはどれくらい持つのか詳細が判明 - GIGAZINE

発売間近の「Apple Watch」がどんな端末なのかが一発で分かるApple公式使い方ガイドムービーが登場 - GIGAZINE

「Apple Watch」に関してすでに判明しているポイント15点 - GIGAZINE

「Apple Watch」の日本での価格や全38モデルの詳細まとめ、200万円超のモデルも - GIGAZINE

「Apple Watch」の容量は8GBなのに保存可能なのは音楽2GB、写真75MBまで - GIGAZINE

「Apple Watch」の2つのサイズが実際にはどれぐらいかわかるPDFファイルを印刷して大きさを確かめてみました - GIGAZINE

Apple Watchのため2年間も最重要機密だったAppleの「フィットネス研究所」が公開 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.