世界初の4GBメモリスマホ「ZenFone 2」をゲットするため台湾の街を駆け巡ってきました


コストパフォーマンスの高さで日本のSIMフリースマートフォン市場を席巻中のASUS「ZenFone 5」の後継モデルとして、ディスプレイサイズが5.5インチにスケールアップした「ZenFone 2」が2015年3月9日に台湾で発売されました。しかし、3月9日に発売されたZenFone 2はいずれも2GBメモリの下位モデルのみ。ディスプレイサイズもHD(1280×720)止まりということもあり、「ZenFone 2」とネーミングはされているものの、世界中のガジェットマニアから「俺が求めているのはこれじゃない」と「真の」ZenFone 2の登場が待たれていました。

そして、ASUSは3月11日に「3月23日に台湾で最上位モデルの4GBメモリを搭載する『ZE551ML』を発売する」と公式に発表。しかも、3月9日に行われたZenFone 2イベント「ZenFone 2 千人体験嘉年華」でも発表されていなかったストレージ容量64GBのハイエンドモデルの存在も明らかになりました。ということで、ZenFone 2の真打が発売されると知り「こうしてはいられない」と、いても立ってもいられず、真のZenFone 2を買い求めに台湾まで行ってきました。

ZenFone 2ニューモデル発売日前日の2015年3月22日夕刻に、台北桃園国際空港に到着。アーチ状の天井が特徴的です。


入国手続きを終えて最初にすることは……


空港ロビーの端にある、行列を探すこと。


台湾桃園国際空港にあるモバイル通信会社のカウンターでは台湾大哥大(Taiwan Mobile)遠傅電信(Far EasTone)中華電信(Chunghwa Telecom)の3社が渡航者向けにプリペイドSIMを販売しています。


昨年、台湾に来た際にプリペイドSIMカードを作った台湾大哥大で、今回もプリペイドSIMを購入することにします。なお、地方に行く場合には比較的、エリアの広い中華電信がオススメ。台北市内では3社ともつながりやすさや通信速度は大差ないので、すいている列に並べばOKです。


ここで購入できるSIMカードはいずれも3G用のプリペイドSIM。3社ともにプランはほとんど同じで、最も安い3日間使い放題のプランで300台湾ドル(以下、「NT」と記載)。3日間使い放題プラン(100NT分の無料通話付き)が300NT(約1200円)、5日間使い放題プラン(50NTの無料通話付き)が300NT(約1200円)、7日間使い放題(150NTの無料通話付き)が500NT(約2000円)など。日本の大手通信キャリアの海外パケットし放題プランがバカバカしくなるくらいの安さなので、台湾旅行の際はプリペイドSIMカードを契約するのがオススメです。


パスポートを見せて、書類で申し込み。記入は名前をローマ字で表記する箇所と漢字で署名する箇所のみ。なお、昨年契約したSIMカードは6カ月以上経過しているため、新しい契約が必要とのこと。前回と同様の電話番号を引き継ぎたい場合は、6カ月以内に契約延長の手続きが必要となっていました。


プリペイドSIMをゲットしたら、高速バスで台北駅に移動します。地下にある國光客運のカウンターでチケットを購入すればOK。


台北駅までは120NT(約480円)。昨年よりも5NT(約20円)値下げされていました。


桃園国際空港-台北駅間の路線番号は「1819」。これは復路も同じです。


約50分ほどで台北駅に到着。


この大きな建物が台北駅舎。台北駅の東側広場前が往路の高速バスの停車場所となっています。


まずは、昨年、ZenFone 5を購入した「NOVA資訊廣場(NOVA)」を目指すことにします。


なお、2014年7月にZenFone 5を台湾で購入したときの様子は以下の記事で確認できます。

iPhone・Zenfone・小米など激安でSIMフリースマホを台湾で手に入れるにはどうすればよいのか、実際にやってみた - GIGAZINE


広場の向こうに見える背の高いビルが新光三越台北駅前店ビルなので、このビルを目指して進むと分かりやすそう。


壁に看板がびっしり並んだNOVAのビルに到着。


しかし、なにやら様子が変……。


なんと工事中。


どうやらビル建て替え工事に伴ってNOVAの台北駅前店は閉店したようです。


仕方がないので同じく昨年訪れた「五鐵秋葉原(WutuAkiba Mall)」へ行くと、ビルの名前が「華斯達克廣場」に変わっています。


中はジュエリーショップや……


化粧品売り場に。Apple製品を扱っていたショップはなく、ビル全体がファッションフロアに様変わりしていました。


なお、ビルの出入り口付近にはなつかしい「五鐵秋葉原」の文字。NOVA・五鐵秋葉原が姿を消したことで、台北駅でのスマートフォン入手は非常に難しくなったようです。


続いて通称「スマホビル」こと獅子林ビルを目指して、地下鉄(MRT)の板南線で台北駅隣の西門駅を目指すことに。


台北駅のMRT運賃表はこんな感じ。台北市内の東西南北あらゆる場所に向かう要所である台北駅なので、この画像をダウンロードしておくと、何かと便利かも。


MRTはトークンと呼ばれるICチップ内蔵のコイン形状の切符で乗車できますが、乗車の度にトークンを購入するのは面倒です。


そんな場合に非常に便利なのが「悠遊卡(ゆうゆうカード)」というプリペイド式ICカード。MRTの駅や駅周辺にある悠遊卡股份有限公司のショップで購入できます。


悠遊カードの価格は500NT(約2000円)で、このうち400NTを使用可能。デポジット分の100NTは、使用済みカードを返却することで返金してもらえ、カード自体は有効期限2年なので、台湾に来る予定がある場合はキープしてもOK。悠遊カードはMRTだけでなくコンビニやカフェなどで使えることも非常に多く、特に威力を発揮するのがバス。言葉がしゃべれなくても目的地までの運賃を正確に支払えるので、強烈に便利です。


悠遊カードはチャージ専用のマシンでチャージできます。カードを所定の位置に置いて……


現金を投入すればOK。100NT追加で残額124NTになりました。


MRT板南線で西門駅へ。


6番出口で地上に上がると……


「台湾の渋谷・原宿」と言われる西門町に到着。


西門駅から北西方向に約7分歩いた距離にある黄色のビルが台北随一の規模を誇るスマートフォンショップ群がひしめく獅子林ビルです。


中に入ると小さなショップだらけのカオス状態は相変わらず。ZenFone 2はわずかに5インチモデルのZE500CLを販売する店が2店あるのみ。しかも、定価の4990NT(約2万円)に対して6800NT(約2万7000円)というボッタクリ価格。どうやらZenFone 2は全モデルが品薄状態のようです。


一夜明けて4GBメモリモデルZenFone 2(ZE551ML)発売日の3月23日は朝から土砂降りの雨。


現地時間の朝9時の西門町は雨ということもあり、誰もいません。


前日の獅子林ビルの転売状況を考えると定価でZE551MLをゲットするには正規店に行くのが賢明と判断。そこで、太平洋SOGO(忠孝館)のASUSストアを訪れるため、MRT板南線の忠孝復興駅へ移動。


4番出口から地上へ。


到着時刻は9時20分。SOGOは11時開店です。


開店15分前に再び入り口に行ってみると店内ではオープン前の最後の確認作業が行われていました。


雨の中、店舗入り口付近のベンチで待つ人たち。デパートなので女性が多め。


もうすぐオープン。


11時ちょうどに扉が開き、入店。8Fのエスカレーターを降りるとすぐの場所にASUSストアがありました。


入り口にはZenFone 2の立て看板。


入り口付近のデモ機たちの中に……


ZenFone 2がありました。


展示されていたのは本日発売の新モデルZE551ML。ディスプレイサイズは5.5インチでメモリは4GB。


カラーはレッド。バックカバーは横方向にヘアライン加工が施されたアルミニウム調のプラスチック。


両サイドにはボタンがありません。


電源ボタンは天面中央という珍しい配置。


底面にはマイクとMicro-USBポート。


リアカメラ下にボリュームボタンがあります。背面の物理ボタンは何かと重宝しそうです。


しかし、残念ながらSOGOのASUSストアにはZenFone 2は全モデル在庫なし。23日発売の新モデルZE551MLは入荷日が未定で、数十人が予約待ち状態とのこと。


そこで、「台湾の秋葉原」こと光華商場に向かうためにMRTで隣の駅・忠孝新生駅に移動することに。


4号出口で地上へ。


雨は小雨になっていました。


時刻は11時20分で気温は17度。


北方向に徒歩約10分の場所に光華商場はあります。


光華商場に向かう途中のとある店で……


「Zenfone 2 4G ram 32G rom 現貨」のポップを発見。ZE551MLの32GBモデルが入荷しているようです。


値段を尋ねると「1万1900NT(約4万7000円)」とのこと。ZE551ML・32GBモデルの定価は8990NT(約3万6000円)なので、やはりボッタクリ価格。


他にも5.5インチディスプレイ・2GBメモリのZE550MLなどの在庫がありましたが、いずれも1000NT(約4000円)以上、定価に上乗せした価格でした。


市民大道二段の交差点まで進むと……


北東の角にある光華商場に到着。時刻は11時30分。


ZenFone 2を求めて、いざ入店。


まずは1階のASUSストアに突撃。


しかし店頭に「ZenFone 2 尚未到貨」のポップ。文字の通り、ZenFone 2の在庫はなく、入荷のめども立っていないとのこと。しかも、「このビル内のどの店もZenFone 2の4GBメモリモデルは持ってないと思うよ」と店員は話していました。この時点でかなり意気消沈。


しかし、諦めることなく2階へ。エスカレーター横にはどの階にもGIGABYTEのマザーボードの大きな看板が掲示されていました。


2階より上のフロアはまさに自作PCのためのフロア。


秋葉原と同じようなパーツの価格表。


CPUのパッケージの大量展示。


中にはデスクトップPCを売るお店も。


日本では売られていないASUSのデスクトップPCが展示されていました。


スマートフォンを売るお店もちらほら。さらに、スマートフォンデコレーションのお店が多いのも台湾ショップの特徴。


自作PCパーツショップにまぎれるようにひっそりとしていたとあるお店に……


ZenFone 2のZE550ML(16GBモデル)と5インチ液晶ディスプレイのZE500CLが入荷しているようです。しかもポップ表示は定価。いずれのモデルも2015年3月9日から販売されており、メモリが2GBでディスプレイ解像度も1280×720と「ZenFone 2」という同じネーミングでこそあれ、前モデルのZenFone 5から大幅な進化ではないためスルー予定でしたが、ZE551MLのゲットが難しそうな状況もあり、とりあえずこの時点で5.5インチディスプレイのZE550MLのみ捕獲することに決定。


ZE550MLの在庫を尋ねると、黒色と赤色が若干数あるとのこと。しれっと500NT(約2000円)上乗せ価格で案内してくれましたが、「Discount(まけて)」という呪文を唱えると、無事、定価の5990NT(約2万4000円)でゲットできました。


さっそく開封してもらい動作をチェック。海外でスマートフォンを購入する場合、万一、初期不良などがあると後々面倒なことになるため、購入段階でチェックしておくのがオススメです。


ZenFone 5に挿していた台湾大哥大のSIMカードをZenFone 2に差し替えます。なお、ZenFone 2も全てのモデルがマイクロSIMカード仕様となっています。


電源ON。


無事、通信に成功。台湾大哥大のSIMは3Gなので台湾の4G LTEの速度を体感することはできませんでしたが、台湾のネットワークは3Gでも常時10Mbps程度は出るため快適そのもの。


結局、光華商場をビル6階までくまなく探したところ、ZE551MLがこの日に入荷していたお店はわずかに2店のみ。いずれのお店も32GBモデルの黒色のみの入荷で、定価の8990NT(約3万6000円)を大幅に上回る1万1000NT(約4万4000円)、1万2000NT(約4万8000円)という値付けでした。


1万1000NT(約4万4000円)を提示した店で「定価は8990NT(約3万6000円)でしょ?」とジャブを飛ばしつつ交渉するとなんとか9490NT(約3万8000円)まで値切る事に成功。しかし、「発売日だからこれ以上は絶対、無理。他をあたってくれ」とのこと。10台ほど入荷しているZE551MLがレジ後方にチラリと見えたので、ひとまず退却することに。


次に、光華商場の南側に広がる八徳路電気街のPC・スマートフォンショップを調査。


しかしZE551MLが入荷している店は見つかりません。発見できるのは5インチモデルのZE500CLばかり。


唯一、ZE551MLの32GBモデルの在庫があったのは写真中央のASUSのお店。しかし、32GBモデルの黒色のみで最上位の64GB・eMMCモデルの入荷日は未定とのこと。


しらみつぶしにお店をのぞいて行くと、飲食街に到達。どうやらスマートフォンを売るお店はここまでの模様。


再び光華商場へ引き返します。道中のファミリーマートで「ZenFone 2」の案内。どうやらZE500CLはファミリーマートでも購入できるようです。


ということで、500NT(約2000円)の上乗せ価格を提示した、あのお店で購入するしかなさそうです。


しかしつい1時間ほど前に値引き交渉をした店員は不在。あらためて4GBメモリモデル・ZE551MLの値引き交渉をやり直すことに。しかし、驚いたことにあの店員が「入荷していない」と言っていたストレージ容量64GBの最上位モデルが入荷しているとのこと。もちろん交渉するネタはこの64GBモデル一択。


値引き交渉は思いの外に難航。先ほどと違い、今回の相手は「付属品とのセット販売でないと売れない」との強硬姿勢です。交渉から10分ほどでガラスフィルムと社外品のZenFone 2用手帳型ケースとのセットで10990NT(約4万4000円)という提示を引き出しました。64GBモデルのZE551MLは定価が9990NT(約4万円)なので、付属品が1000NT(約4000円)という計算です。


しかし、目標金額を1万500NT(約4万2000円)と勝手に定めたこともあり、なおも交渉を続行。相手は自信満々に1万900NT(約4万3000円)の提示。「これでいいだろ?」という感じ。


しかし、何も言わずにニコニコ笑顔をお返しして、なおも交渉を続行。交渉を打ち切られないコツは「笑顔」の模様で、ニコニコしながらハードな値段を提示することが大切だと実感しました。こちらの最終価格として1万600NT(約4万2000円)を提示。「この値段なら買う」と伝えて相手に結論を委ねました。「うーん」と悶絶する相手に、「OK。じゃあ、専用ケースに付属している保護フィルムはなくていいよ。ガラスフィルムがあるから」と伝えると、不意打ちだったのか、店員さんは思わず笑い出しました。その後、指で「OK」サインを出して、ついに取引成立。


ついに世界初の4GBメモリスマートフォン「ZenFone 2(64GB)」をゲット。


なお、購入した2台のZenFone 2をカバンに詰め込み、再び西門の獅子林ビルを訪れましたが、ZenFone 2の新モデルZE551MLが入荷している店は皆無でした。


何とか発売日当日にゲットできたZenFone 2は、近日中にレビュー予定なのでお楽しみに。


・つづき
新世代SIMフリースマホ「ZenFone 2」をライバル機種の「iPhone 6 Plus」や「Nexus 6」と比べてみた - GIGAZINE

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