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Windows 10への無料アップグレードに「違法な海賊版」も対応、Microsoftの狙いとは?

By iComputer Denver

2015年夏に190カ国でリリースされることが明らかになったMicrosoftの次期OS「Windows 10」は、Windows 7とWindows 8などから無料で移行できることが既に発表されています。その無料アップグレード対象の中に、違法に入手された海賊版も含まれるという驚きの事実が判明しました。

Microsoft tackles China piracy with free upgrade to Windows 10 | Reuters
http://www.reuters.com/article/2015/03/18/us-microsoft-china-idUSKBN0ME06A20150318

Microsoftが2015年3月17日に発表した内容によると、次期OSのWindows 10は2015年夏に190カ国でリリースされるとのこと。発表ではLenovo、テンセント、奇虎360といった中国の大手IT企業と戦略的パートナーシップを結んだことも明らかになりました。MicrosoftのOS部門の副社長を務めるTerry Myerson氏は「Lenovo、テンセント、奇虎360とパートナーシップを結んだことで、中国で多くの既存ユーザーに無料アップグレードを提供できるようになりました」と話しています。

By Chris

中国は人口が13億人以上で、当然のことながらWindowsユーザーの数が多いのですが、ロイターによれば、中国で使用されているWindowsの約75%は違法にコピーされた海賊版とのこと。ここで気になるのが、海賊版からでも無料アップグレードできるのか、ということでなのですが、深センのWindows Hardware Engineering Community(WinHEC)というイベントに登壇したMyerson氏は「Windows 10への無料アップグレードは、正規版であろうとなかろうと、全てのWindowsが対象になります」と話し、海賊版でも無料アップグレードできることが判明しました。

また、Microsoftはアメリカの主要メディアに海賊版からの無料アップグレードに関する声明を送り、声明には「Windows 10の要件を満たす端末なら海賊版でも正規版に無料アップグレードできます。海賊版を使用し続ければ、セキュリティに大きなリスクが生じるので、長期的な目で見ると、ユーザーは正規版の価値に気づくと信じている」と話しました。


海賊版にもWindows 10への無料アップグレードを提供することで、中国における全ユーザーのうち約75%を占める海賊版ユーザーを正規版に引き戻す狙いがあるということです。

IT関連メディアのZDNetがMicrosoftの広報に問い合わせたところ、海賊版からの無料アップグレードは中国だけでなく、リリース予定の190カ国全てが提供対象になることもわかっています。なお、アップグレードの対象になるOSは、Windows 7・Windows 8.1・Windows Phone 8.1となっています。

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