試食

人気のラーメン店10店舗が3日間限定のメニューで覇権を争う「らーめん戦国時代」でラーメン全種類食べ尽くしてきました


「西暦2015年、各地で大きな勢力を誇るラーメン界の猛者たちが、究極の一杯を携え、決戦の地、大阪で一堂に会し覇権を争う。今ここに『らーめん戦国時代』の幕が開く……」ということで、ラーメンの有名店が関西厳選の食材を使った3日間限定のオリジナルらーめんを創作し、ナンバーワンを決めるイベント「らーめん戦国時代」が2015年3月13日から開催されます。3日間限定とのことなので、初日にイベントに参加して、どんなラーメンが出品されているのか確かめるべく、全種類を食べつくしてきました。

らーめん戦国時代公式サイト
http://ramen-sengoku.net/

らーめん戦国時代が開催されるのは西梅田スクエア。住所は大阪府大阪市北区梅田3丁目2−136で、JR大阪駅から歩いて数分の場所にあります。


西梅田スクエアは大阪中央郵便局跡地にあるイベントスペース。


イベントは10時から20時30分まで行われます。開場前である9時半に到着したところ、既に開場を待っている人の姿がありました。


9時50分くらいになると徐々に人が増え始めました。


10時になり、いよいよイベントがスタート。


まず、入り口付近にあるチケット販売所で、ラーメン用のチケットを購入します。


チケットはチラシタイプになっていました。


ラーメンは全て1杯800円で、ラーメンはチラシの下部にある「らーめんチケット」の部分と交換にゲットできます。


会場内はこんな感じ。


屋根の下に長机が並べてありますが、イスはありません。


イベントスペースの前には青いベンチが並べてあるので、座って食べたい人はこのベンチで食べればOK。


公園に置いてあるような木製のテーブル&イスもいくつか置いてあるので、ここでしっかり食事することもできます。


ラーメンは屋台っぽい感じでの販売。お店の前にはのぼりが並べてあり、各店にできた行列が混ざってしまわないようになっていました。


ラーメン以外の食べ物や飲み物・デザートなども販売されています。ラーメン以外はチケット制でなく、現金で購入できます。


がちんこラーメン道柊
ということで、さっそくラーメンを購入して食べていきます。まずは、がちんこラーメン道柊の「濃厚大阪味噌らーめん」から。


これが「濃厚大阪味噌らーめん」


どんぶりの大きさは各ラーメンともに同じで、iPhone 5と比較した時の高さはこのくらい。


横に並べるとこんな感じです。


お肉は串に刺さった形で提供されるという、ちょっと変わったスタイル。


食べてみるとチャーシューではなく、トロトロの角煮でした。


大阪地味噌と甘みのある泉州玉ネギを使った豚骨スープは濃厚ですが、通常のとんこつよりはまろやかでアッサリめ。麺はやや縮れたものが使用されていました。ネギやもやしなど野菜もたっぷり入っているので、シャキシャキとした食感が楽しめるとともに、濃いスープの箸休めにもなります。麺・スープ・トッピングのバランスに優れた一品でした。


京都千丸 麺屋しゃかりき
続いては「京都千丸 麺屋しゃかりき」の「特濃 豚骨魚介らーめん ~京 西京味噌仕立て~」から。


えびマー油はこのために開発されたトッピングで、限定20食に対し無料でつけることが可能です。


「特濃 豚骨魚介らーめん ~京 西京味噌仕立て~」はこんな感じ。


ラーメンには三つ葉とえびマー油、西京味噌ベースに特製味噌ダレを合わせた肉味噌などが載せられています。


豚骨魚介ラーメンですが、味噌もトッピングされていました。


食べてみると、麺はやや固めの細麺で、豚骨の濃厚さもありつつも、魚介の強い香りを感じます。つけ麺のスープに多い豚骨と魚介という組み合わせですが、ラーメンのスープとしても互いが互いをうまく生かしており、豚骨なのに脂っぽくなく、うまみのしっかりしたスープが楽しめます。


肉味噌は甘辛さが絶妙で、「ラーメンと三つ葉」という組み合わせはあまり聞きませんが、一緒に食べるとマッチしていてグッド。


チャーシューは薄切りの大きな1枚肉が使用されていて、食べ応えがありました。


ムタヒロ
「ムタヒロ」は「たっぷり野菜の鶏旨塩タンメン」を販売。


野菜や揚げ鶏など、トッピングを追加できるようになっていたので、今回は「デラックス盛り」に挑戦。


どーんとインパクト大な、たっぷり野菜の鶏旨塩タンメンが到着。


トッピングの揚げ鶏は唐揚げではなく、素揚げしたような感じで、表面がパリパリ、中はジューシーに仕上がっていました。


トッピングの煮卵と、野菜もたくさん。


麺は太麺でモチモチとした食感で、あっさりとした塩味の鶏スープとよく絡みます。野菜はシャキシャキ。濃厚な豚骨ラーメンを食べた後だったためか、野菜がたっぷり入っているためか、ややパンチが薄いように感じられましたが、らーめん戦国時代に出店されていたラーメンは比較的濃厚なものが多かったため、アッサリめのラーメンが好きな人はこれをチョイスすべきかも。


京都西院にぼ次朗


「にぼ塩とんこつ ~ぼっかけをのせて 戦国時代ver~」は塩豚骨に煮干しをブレンドしたダブルスープが特徴。


チャーシューと……


にぼ次朗特製タレで煮込んだ「ぼっかけ」が載せられています。


チャーシューは非常に柔らかい薄切りタイプ。口の中で脂がトロリと溶けていきます。


一見すると普通の豚骨スープなのですが、かなり煮干しの味が強め。魚介×豚骨という組み合わせに慣れていない人は一口食べて「?」と不思議に思う仕上がりなのですが、魚介と豚骨のうまみを一度で楽しめるという点ではお得なのかも。そのままで食べるとクリーミーな塩豚骨なのですが、ぼっかけと一緒に食べると醤油豚骨っぽい味になります。ぼっかけはプラス200円で増量可能。


麺屋のりお


麺屋のりおの「淡路産玉ねぎ 本格カレーラーメン」は追加100円でチーズがトッピングできたので、チーズ入りにしてみました。


たまご・ネギのほか、天かす、というか衣のようなものが入っていました。


チャーシューは角切り。


トロリとしたスープはタピオカを使用したやや太めのモチモチした麺によく絡みます。スープは豚骨ベースなのですが、あまりだしで伸ばされていないため、かなりコッテリしており、カレーうどんとはまた違った仕上がりです。トッピングされている天かすはトンカツっぽい味付けなので、麺やスープと一緒に食べると肉は入っていないのにカツカレーを食べているような気分になりユニーク。カレー味ですが、辛すぎることがないのでスープの味を楽しめます。


まこと屋


続いてまこと屋の「但馬牛もり 牛醤ラーメン」。追加料金でピリ辛みそ(100円)、のり(100円)、半熟卵(100円)をトッピングできるのですが、結論から言うと、これは3種類を全部のせ(300円)するのがオススメです。


スープは豚骨のように見えて、「1本5キロも以上もある大きな牛骨を粉々になるまで煮込んだ牛骨スープ」となっています。


麺は細麺で、スープは濃厚な牛骨味。一口食べるとまずニンニクの香ばしい香りと牛骨スープのうまみが口の中に広がり、幸せになります。


但馬牛は柔らかで舌触りが抜群で、牛骨スープや麺とよくマッチしていました。


煮卵もとろとろ。


無料のトッピングで揚げニンニクをプラス可能なのですが、これはスープに漬かって柔らかくなってしまう前にささっと食べるのがオススメ。


揚げニンニクやピリ辛みそと一緒に食べると「食べるラー油」っぽい感じで、イベントは野外なので寒いのですが、食べた後には体がぽかぽかしてきます。イベント全体で魚介系のスープを使っているところが多かった印象なのですが、これはガッツリ系ラーメンの王道をいく仕上がりで、スタンダードな豚骨ラーメンが好きな人なら満足するはず。


ラー麺ずんどう屋


「ラー麺ずんどう屋」の「豆乳担々麺 RED」はプラス200円で炙りチャーシューがトッピングできるほか……


無料で好きなだけ白ゴマをふりかけることができるようになっていました。


ということで、これが豆乳担々麺 RED。


たっぷりゴマを振りかけてみました。


炙りチャーシューの身はしっかりしつつも、提供される前にバーナーで炙られているだけあって、脂はトロトロ。


一口食べてみると、ゴマの香ばしい香りを感じます。麺は平打ちのちぢれ麺で、まったりかつコクのある豆乳の豚骨スープによく絡みます。お店の説明によると麺に一味唐辛子が練り込んであり、辛いもの好きな人なら「やや辛めかな~」という程度なのですが、辛いものが苦手な人は途中でギブアップしていました。確かによく見ると、麺の中に赤い粒が確認できます。


淡路産玉ネギを使ったピリ辛味噌はミンチ肉のようなものが入っており、炊きたてのご飯に載せてもおいしそう。


ネギは独自で栽培しているという「姫路豚骨ネギ」が生のまま載せてあり、シャキシャキとした食感が楽しめます。


らーめんstyle JUNK STORY


Yahoo!次世代ラーメン決定戦に優勝した「らーめんstyle JUNK STORY」は「濃厚 たまり醤油仕立ての煮干し鶏白湯」を販売。


燻製味玉とレアチャーシューを載せるトッピング「スペシャルセット(400円)」が今回限定とのことなので、デカ海苔(100円)と一緒に追加してみました。


薄切りのレア肉と、ネギ、燻製味玉、海苔が載せられており、麺が見えません。


食べた瞬間にまず感じるのは「煮干しー!!!」という煮干しの存在感。むちゃくちゃ煮干しの味が全面に出ていて、独特のうまみともに苦みも少し感じます。今回のイベントの中で最も魚介の味を強く感じました。豚骨スープではなく「たまり醤油仕立ての煮干し鶏白湯」なのですが、濃厚さはラーメン全10種類の中でも上位。麺はもっちりとしたコシのある麺です。


レア肉は柔らかくジューシー。


巨大なのりも食べ応えがありました。


中村商店


中村商店の「紀州梅鶏 濃厚鶏豚骨ラーメン」はプラス300円で半熟味付玉子と肩ロースチャーシューが追加できる「スペシャルセット」があったので、トッピングしてみました。追加トッピングをしたものの、ゴテゴテした盛りつけはなく、見た目は正統派のラーメンという感じ。


通常トッピングのチャーシューに加え……


追加トッピングされた肩ロースチャーシューは薄いピンク色。脂身が少ないのですが、柔らかく、味がしっかりしみこんでいてウマウマ。脂身の多いチャーシューが続いたので、食べやすく感じました。


スープはまったりした豚骨ベースに紀州梅鶏のガラが加えられており、「天下一品のラーメンに近い」という感想もちらほら。和歌山ラーメン専用に作られた西幸醤油が使用されており、奇をてらっていないシンプルかつ深みのある味を楽しめます。麺はやや固めで、つるつるしていました。


半熟味付玉子はとろとろ。


塩元帥


塩元帥は「魚介醤油ブラック 牛スジラーメン」を販売しているのですが、プラス300円で玉子・メンマ・ネギ・なんこつトロトロチャーシューを載せられる「戦国盛り」がオススメとのことだったので、戦国盛りをチョイス。


これが戦国盛りの魚介醤油ブラック 牛スジラーメン。


なんこつとろとろチャーシューはむちゃくちゃジューシーで柔らかく、食べ応えがあります。


牛スジのほか、もやし・九条ネギ・唐辛子・メンマなども載っています。


中村商店が王道を行く味わいだったのに対し、牛スジラーメンはかなりの変化球。「赤鶏から取ったスープ」とあったので、鶏の味が強いのかと思いきや、むちゃくちゃ魚介ベース。普段から魚介系を食べ慣れていると満足しそうな仕上がりですが、魚介の味が麺にまでしみこんでいるため、慣れていない人なら厳しいかもしれません。醤油の味は濃いものの、甘辛く炊かれた牛スジと九条ネギとのバランスはかなりグッド。かなり食べ応えのあるラーメンでした。


ラーメン全10種類を制覇したところで、ラーメン以外の食べ物にも挑戦していきます。まずは鳥開の手羽先唐揚。


名古屋コーチンの手羽先唐揚は4本で1200円。


パリッと揚げられた手羽先に甘辛いソース絡めてあり、おつまみに最適の一品。ラーメンを食べ続けて「もう何も入らない」状態だったのですが、ラーメンとは全く違った味付けなのでパクパク食べ進められました。


ハム焼きや豚ドッグを販売する五浦ハム


これがハム焼き。1串500円です。


ジューシーで香ばしく、食べた瞬間にハーブのような独特の香りが広がります。これもおつまみによさそうです。


デリシャスファクトリーでは「もちもちポテト(500円)」と「Wチーズポテト(700円)」を販売。


Wチーズポテトを購入しました。チーズソースとパルメザンチーズがかかっており、マクドナルドで販売されていたクラシックフライ with チーズと似たような雰囲気。


ポテトをそのまま揚げているのではなく、いったんマッシュしてもちもちになるように材料を加えられているとのこと。食べてみると確かに普通のフライドポテトとは違ったモッチリした食感でした。


元祖プリン屋の「まったりプリン(350円)」とESOLAの「黒いチーズケーキ(400円)」も発見。


左が黒いチーズケーキで、右がまったりプリンです。


やや小さめサイズなので、ラーメンでお腹が膨れた後のデザートとしても食べられそうです。


黒いチーズケーキはココアクッキータルトの上にベイクドチーズケーキが載っており、ココアクッキーがトッピングされています。


チーズがクリーミーで、クッキータルトは甘さだけでなく、ほろ苦さもあります。滑らかな食感とサクサクした食感の両方が一度に楽しめるケーキです。


続いて、まったりプリン。


クリーミーでたまごの味がしっかりした優しい味のプリン。舌触りが滑らかで、カラメルは入っていないのですが、十分に満足できる仕上がりです。ラーメンで塩辛くなった口の中をリセットしてくれました。


また、dippin' dotsのアイスクリームも販売されていました。


「Rainbow(450円)」を購入しました


-196度という超低温によって素材を一瞬にして凍らせる技術を使用しており、ポリポリした不思議なアイスクリームの食感を楽しめます。


タピオカドリンクも販売されていました。1杯400円です。


ミルクティー・マンゴー・カルピスの3種類が販売されていたので、ミルクティーとカルピスを購入。太めのストローがさしてあります。


カップの底にはタピオカの粒が見えています。


塩辛いものを食べ続けていると喉が渇くため、スッキリした甘さのドリンクに癒やされます。タピオカのもちもちした食感もグッド。


なお、会場内ではビールやチューハイなど、お酒も販売されていました。


開場時間である朝10時ごろは人が少なめだったのですが、お昼時になると人がどんどん増えていき、ステージでも催しが行われていました。


立ち食いスペースでラーメンを食べている人も。


お店によっては長い行列ができているところもありました。


なお、「らーめん戦国時代」は3月15日(日)まで。13日と14日は21時までで、ラストオーダーが20時半、最終日の15日は18時まででラストオーダーが17時30分となっています。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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