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取材

ついにVAIOスマートフォンが正式発表、通信とハードの強力タッグで提供する新たな価値とは?


ソニーから独立したVAIO株式会社が日本通信とタッグを組んでスマートフォンを発売することになりました。モンスターノートPC「VAIO Z」、モンスタータブレットPC「VAIO Z Canvas」に続く新製品第3弾「VAIOスマートフォン」は、ソニーモバイルのスマートフォン部門とバッティングするため、いよいよソニーとのガチンコバトルの幕開けとも受け止められそうです。VAIOがソニーから真の独立を果たす記念碑と位置づけられそうなVAIOスマートフォンとはどのようなものなのか、「VAIOスマートフォン新製品発表会」はこんな感じでした。

VAIOスマートフォン発表に関するお知らせ
http://www.j-com.co.jp/news/release/1425.html


◆13:05
VAIOスマートフォン発表会場の東京・丸ビルホールに到着。


日本通信との共同開発第1弾のVAIOスマートフォンは「これまでにない新たな価値を生み出す」ものだとのこと。


続々と人が集まってきました。発表会は13時30分スタートです。


◆13:45
VAIOと日本通信(JCI)のタッグで「新たな価値」を提供します。


2011年当時、SMSがコミュニケーションツールでは主流の時代にイオンSIMで「格安SIM」ブームの火付け役をしたのが日本通信のb-mobile。震災をきっかけに、「つながること」の大切さがクローズアップされ、その後、SNS時代が到来しました。


2014年にはSIMフリースマホ「Nexus 4」とSIMカードをセットで月額2980円のプランを提供。いわゆる「格安スマホ」の先陣を切りました。


そして2015年5月にSIMロック解除が義務化。


これまでのモバイル通信は、NTTドコモ、KDDI、SoftBankという主要3社による独占状態。


垂直統合モデルではできない「ソリューション」を提供するのが日本通信とVAIOのタッグチーム。それぞれが独立しているのが垂直統合との違い。


非垂直統合の全員参加型の協力体制で新しいサービスを提供。その第1弾が「VAIO Phone」。VAIO Phoneは、デザインをVAIOが担当し日本通信が販売します。


「周波数帯」という限られた資源を正当に分配するために、主要3社ではなく日本通信などのMVNOが参入。MVNOとSIMフリー端末のセットで2015年に正当な競争がようやく始まるというわけです。


◆14:00
現在のスマートフォン市場は高価格な日本製と中国を中心の低価格メーカーに大別されます。その間、「ど真ん中」のストライクにぽっかり空いた市場があります。そこを狙うのがVAIO Phone。そこに直球を投げて勝負する予定。


盛り上がるMVNOですが、「SIMフリースマートフォン」端末はまだ競争状態ではありません。通信事業者とハードウェアメーカーが協力することでIoTなど将来的なモバイルネットワークサービスが広がるはず。


主要3社が提供しないサービスを提供することこそMVNO事業者の使命。例えば、自宅の固定回線の電話番号をVAIO Phoneで持ち出せるのが「03スマホ」です。また、ビジネス用途に活用するのが「FMCフォン」。ヘルスケア分野、セキュリティ分野などさまざまなサービスやアプリをVAIO Phoneで提供予定です。


続いてVAIOのデザインコンセプト。VAIOのコア(核)は「高密度実装技術」「放熱設計技術」でこれらはVAIO Zで発表済み。3つ目のコアとして「デザイン力」を日本通信+VAIOの「VAIO Phone」で提案します。


あらゆるシーンで、誰もが感じる心地良さを提供。多機能よりも「本質」重視。機能を絞り込んで大切なモノだけを前面に押し出しています。つまりはミニマルなデザインというわけです。


VAIO Phoneは、あらゆるシーンにマッチするような黒を基調としたシンプルなデザイン。ガラス素材の光沢と側面のマット仕上げのコントラストで存在感を持たせています。マットなソフトタッチは触れば握りやすさ、心地良さを感じてもらえるはず。


外観デザインだけでなく、5インチディスプレイ、1300万画素カメラ、クアッドコアSoC、2GBのメモリなど基本性能を押さえつつもシンプルなデザインを追求。


必要な性能を確保した上で、使って気持ちいい製品がVAIO Phoneです。


ハードウェアと通信の組み合わせで「+α」の価値を提供。スマートフォンだけに限らないサービスを提供する予定です。


◆14:15
2014年にNexus 4と通信容量無制限(200kbps)のプランを月額2980円(税別)で提供。新たにVAIO Phone専用のサービスをVAIO Phone専用SIMカードで提供。


VAIO Phone専用SIMは2種類のプランを選択可能。「音声通話+1GBの高速通信プラン」を、Nexus 4と同じく月額2980円(税別)の24回払いで提供します。もう一つのプランは「音声通話+高速定額プラン使い放題」で月額3980円(税別)。このうち2000円分が端末代金。


なお、一括払いの場合の端末代金は5万1000円(税別)となっています。もちろんVAIO PhoneはSIMロックフリーなので、他のMVNOでも利用可能です。


さらに、本日からVAIO Phoneコールセンターを開設。VAIO Phone専用の相談、問い合わせに対応します。


VAIO Phoneは、2015年3月20日(金)以降の発売予定となっています。


VAIO Phoneはあくまで第1弾。今後も、全員参加型の新たなモバイル体験を提供していきます。


◆14:30 質疑応答
BCN ミチコシ:
弊社調べのデータによるとSIMフリーのスマートフォン端末はASUSがシェアトップ。ただし、NTTドコモのSIMロック解除端末を含めるとソニーモバイルがトップ。VAIO Phoneは古巣のソニーとの戦いになりそうだが、戦略や意気込みは?

VAIO株式会社社長 関取 高行:
よく聞かれる質問です。ガチで戦う気は基本的にはありません。「VAIO」はソニーの商標。快く新たな挑戦を応援してもらって許諾を得てブランドを引き継いでいます。ソニーはメガキャリア(主要3社)向けで、私たちはMVNOということで競合するとは考えていません。新たな可能性をお客様にご提供する。MVNOで新たな挑戦ができればということです。

フリーランス イシカワ:
発表内で「VAIO専用SIM」とあったが、VAIO Phoneは他社の端末で使えるのか?

日本通信株式会社副社長 福田 尚久(以下、「福田」と表記):
VAIO PhoneはSIMロックフリーですので、もちろん他社のMVNO・SIMカードで使えます。我々は長年、「SIMロック解除すべき」と主張してきました。今後も私たちの製品にSIMロックをかけるつもりはありません。

イシカワ:
日本通信はMNO(携帯電話キャリア)になりたいということか?

福田:
MNOになるというつもりはありません。いわゆる垂直統合で数社がモバイルネットワークを独占しているという今の状況、3社に委ねているという状態はおかしいということ。モバイルにはIoTなど無限の可能性があります。それをどうにかしようということで、日本通信・VAIOで協力したということです。日本通信ショップを作るつもりはありません。主要キャリアとの取り組みの違いについては、ご理解いただきたいです。

フリーランス イシノ:
VAIO Phoneは製造元が日本通信でデザインがVAIOとのこと。VAIOのデザインとはどのレベルでの関わりなのか?

VAIO株式会社執行役員 花里 隆志(以下、「花里」と表記):
VAIO Phoneは非常に短期間でのプロジェクトでした。ベースとなるシャシー(基本設計)自体はありましたので、デザイン全体との統一感を持たせながらさまざまな味付けを行っています。

イシノ:
販路はあるのか?

花里:
どこで買えるのかという販路については、来週3月20日の出荷に向けて、順次ご案内したいと思います。

・つづき
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