Windows10・スマホ・Xbox One・IoTなどで同じ1つのアプリがそのまま動く壮大な「One Windows」プラットフォーム構想の戦略と実態とは?


Microsoftは、Windows 10で実装を予定している「ユニバーサルアプリ」の概要をバルセロナで開催中のMobile World Congressで発表しました。ユニバーサルアプリはPCやスマートフォンはもちろん、Xbox Oneのようなゲーム機、さらにRaspberry Pi 2などの複数のプラットフォーム上で共通で使えるアプリの開発を可能にするもので、将来の「モノのインターネット(IoT)」までをも含む大きな構想のコアとなっています。

A first look at the Windows 10 universal app platform
http://blogs.windows.com/buildingapps/2015/03/02/a-first-look-at-the-windows-10-universal-app-platform/

Microsoft demos Windows 10 apps running on Xbox One | The Verge
http://www.theverge.com/2015/3/2/8131893/microsoft-universal-apps-xbox-one-demo-hosted-web-apps

Microsoft shows off Spartan on Windows 10 for Phones
http://www.neowin.net/news/microsoft-shows-off-spartan-on-windows-10-for-phones

Mobile World Congressの席上で、MicrosoftのKevin Gallo氏はPCやスマートフォン、さらにゲーム機であるXbox One上で共通で動作するアプリの実演を行い、ユニバーサルアプリの動作イメージを示しました。


従来のアプリ開発では、WindowsなどのPC向け、さらにスマートフォン向けにそれぞれ個別のアプリを開発する必要がありましたが、共通のランタイムとVisual Studioを使って開発を行うユニバーサルアプリでは、1度の開発で複数のプラットフォームで動作するアプリを作成することが可能になるとのこと。これは、イメージとしてはウェブページを作成する際に単一のソースファイルだけを作成しておき、表示させるプラットフォームに応じて柔軟に表示を変えることができる「レスポンシブデザイン」に近いものになると見られています。

Microsoftではこのユニバーサルアプリについて、単なる「複数の端末で共通に利用できる便利なアプリ」にとどまらず、今後のユビキタス社会を支えるプラットフォームとしての構想を発表。これは、同社が以前から唱えてきた1つのコアの上に構築される「One Windows」プラットフォームを具現化するものとなっています。


また、Gallo氏はWindows 10への搭載に向けて進められている新ブラウザ「Spartan」がユニバーサルアプリであることも公表。Mobile World Congressの席上では、スマートフォン上で動作する「Spartan」の表示画面が明らかにされています。


さらに、2015年3月にも公開されると予想されるWindows 10のプレビュー版では、新ブラウザ「Spartan」が搭載され、実際に使ってみることができるようになる模様。現在はまだ仮称である「Spartan」は従来のInternet Explorer(IE)から一新した設計が行われたブラウザで、IEに含まれるレガシーコードの呪縛から解放されているために動作が高速で、リソースの消費も少なくなるとみられています。

Microsoft's next Windows 10 preview will include the Project Spartan browser | The Verge


「Spartan」を含め、これまでのアプリ開発・活用の概念を超えるプラットフォームになりそうなユニバーサルアプリがデビューするのも近いとみられます。ユニバーサルアプリの構築については、以下のMicrosoftのページでも解説されています。

ユニバーサル アプリ - Windows アプリの開発
http://dev.windows.com/ja-jp/develop/building-universal-windows-apps

統合された Windows ランタイムと VS のツールを使った Windows デバイス用のアプリを 1 度開発するだけで、デバイスごとに固有のエクスペリエンスを XAML、HTML、および DirectX でサポートでき、かつ C++、C#、または JavaScript を使ったすべてのデバイスでそうしたエクスペリエンスをサポートするコードを共有できます。

Microsoftでは、4月に開催予定の開発者向け会議「Build Developer Conference」で詳細を発表するとしており、アプリ開発は夏頃までに開始できるようになるとみられています。

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