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次世代モバイル通信「5G」で1Tbpsの超高速通信に成功、国内最速225Mbpsの4000倍以上の速度


日本ではドコモから第4世代移動通信システム(4G)の標準規格である「LTE-Advanced」を使用した通信サービス「PREMIUM 4G」のサービス開始がアナウンスされたばかりですが、イギリスのサリー大学では4Gの次のモバイル通信システムとなる「5G」技術での通信テストにて1Tbpsという驚異の高速通信に成功しました。

#V3mobility: University of Surrey achieves 5G speeds of 1Tbps - IT News from V3.co.uk
http://www.v3.co.uk/v3-uk/news/2396249/exclusive-university-of-surrey-achieves-5g-speeds-of-1tbps

BBC News - 5G researchers manage record connection speed
http://www.bbc.com/news/technology-31622297

次世代モバイル通信規格となる5Gに関する研究開発を行う5G Innovation Centre(5GIC)のセンター長を務めるサリー大学のラヒーム・タファゾッリ教授は、「世界で初めて5G技術を駆使した通信速度1Tbps超えの高速通信技術の開発に成功した」と発表しています。過去、5G技術を使用した通信としては、Samsungが7.5Gbpsでの通信に成功していましたが、ラヒーム教授たちの技術ではSamsungの130倍以上の高速通信が可能になるようです。

ラヒーム教授によれば、5GICでは5Gサービスをサポートするための新技術を開発中とのことで、「我々はモバイル通信におけるブレイクスルーとなるような技術を現在10個以上開発しており、そのうちのひとつが1Tbps超えの高速モバイル通信を可能にしました。1Tbpsという数値は光ファイバーでの通信と同じレベルですが、我々の技術ならばそれがモバイルで可能になります」とコメントしています。

By Thiago Marques

5GICの開発した5G通信技術は、大学の研究所内で送信機と受信機の距離を100メートル離した状態でテストが行われ、通信に成功したそうです。ラヒーム教授によれば、この5G通信技術は今後研究所内を出て、まずは大学構内でテストを行い、2018年の公開を目指して開発を進めていく、とのこと。

5GICの5G通信技術は現在のところ研究所内で使用できるレベルのものでしかないので、現実世界の環境下で1Tbpsの高速通信が実現できるかどうかは現在のところ不明で、商用展開が可能なものであるかも不明なまま。

ただし、「5Gにとって重要なのは、将来どのようなアプリケーションが使用されるようになるのか、です。2020年や2030年にどのようなアプリケーションが使用されるようになるかは分かりませんが、低レイテンシであることが望まれるでしょう。エンド・ツー・エンドのレイテンシを1ミリ秒未満にまで抑えられれば、我々の新技術が4Gでは実現不可能だったアプリケーションを使用可能にするかもしれません」とラヒーム教授は5GICの5G通信技術に何が必要かを明確に理解している様子です。

By The DEMO Conference

なお、イギリスの電気通信・放送等の規律・監督を行う規制機関である「Ofcom」は、過去に5G技術で50Gbpsの通信を目指す、と発表しています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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