ユーザーによる消去不能なスマホのターゲティング広告用ゾンビクッキーの利用が停止される模様


スマートフォンやタブレット端末の各ユーザーに応じたターゲティング広告を配信するために、ユーザー自身で消去できないいわゆる「ゾンビCookie」を悪用して広告を配信していたネット広告会社Turnが、このたびゾンビCookieの使用を中断することになりました。

Turn — ‘Zombie’ Cookie ID to be suspended pending re-evaluation
https://www.turn.com/blog/zombie-cookie-id-to-be-suspended-pending-re-evaluation

Zombie Cookies Slated to be Killed - ProPublica
http://www.propublica.org/article/zombie-cookies-slated-to-be-killed

2014年冬にスマートフォンやタブレット端末のユーザー行動を追跡するコード「Unique Identifier Header(UIDH)」の存在が明らかにされ、このUIDHを使うことで顧客のプライバシーを侵害する恐れがあるとしてアメリカの大手通信会社AT&Tとベライゾンが糾弾されていました。大きな批判を受けてAT&TがUIDHの使用をやめたのに対して、ベライゾンはUIDHの使用を続行していたところ、ベライゾンのUIDH情報を悪用してターゲティング広告の配信に利用していたのがTurnです。

By Dan_H

Turnはベライゾン端末にはユーザー自身で削除できないUIDHがあることを利用して、ターゲットユーザーのID Cookieが欠如している場合にUIDH情報からユーザー情報を補うことでターゲティング広告を配信していました。つまり、ベライゾンがUIDHの使用をやめない限り、ベライゾン端末のユーザーは、Turnのターゲット広告の手から逃れる手立てがないという構図です。


その後、Turnによるターゲティング広告用のゾンビCookieが実際に運用されていることが確認され、Turnの手法にたくさんの非難の声が寄せられた結果、ついに、Turnの幹部がブログで2月初旬までにゾンビCookieの利用を停止すると公表しました。

とはいえ、「UIDHがユーザーの名前、メールアドレス、電話番号、クレジットカード番号など個人を特定できる情報にヒモづけられるわけでない」ことを理由にベライゾンがUIDHの使用をやめない限り、UIDHをターゲティング広告に悪用するサービスを防ぐ根本的な解決にはならなさそうです。

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