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通信速度を2倍に高速化するアンテナ内蔵でバッテリー寿命も伸びるiPhoneケース「Reach79」とは?


電波が入りにくい場所では電話がつながりにくかったり、動画の読み込みが延々と終わらないことがありますが、内蔵アンテナによってキャリアの携帯電話通信網の電波受信感度を増幅して、通信速度を2倍にしてくれるだけでなく、バッテリーの持ちも良くなるというiPhone 6/6 Plusケース「Reach79」が登場しました。

iPhone 6 Cases with Advanced Technology from Reach79
http://www.reach79.com/

Review: Can This iPhone Case Boost Your Reception? | Re/code
http://recode.net/2015/01/13/review-an-iphone-case-that-claims-to-boost-your-reception/

Reach79は電気的接点のないシンプルな極薄ゴールドアンテナを内蔵しており、携帯電話通信網の電波を効率的にiPhoneに伝えることで通信速度を高速化する仕組み。セッティングや専用アプリなどは不要で、iPhoneにケースをはめるだけで自動的に受信感度を改善可能。電波を探すためのバッテリーを浪費しなくなるため、バッテリー寿命も向上するほか、アメリカ国防省規格(MIL-STD-810G Method 516.6)に準拠した頑丈な耐衝撃性も持ち合わせています。


Reach79の自社テストの結果では、通信速度がiPhone 6ケースで最大3倍と平均1.6倍、iPhone 6 Plusケースで最大4.9倍と平均2倍を記録しています。


Re/codeの記者が実物レビューで行ったスピードテストによると、Reach79装着時で10.17Mbbs、Reach79なしで5.83Mbpsという通信速度を記録しました。「場所によっては全く変化がない場合があるが、速度向上効果を体感できる場面も多々あった」とRe/codeは話しています。


ただし、電波受信感度の増幅効果は「端末を手で持っている時」および「耳に当てている時」に限られ、机の上に置いているだけでは通信速度は向上しないとのこと。


Reach79の効果については、確かにダウンロード速度は向上したものの、どの場所においても「劇的」とは言えない程度だそうです。効果が一定ではないことから、電波状況改善の万能薬とはなり得ないものの、「60ドル(約7000円)という価格を考えると、深刻な電波状況の問題を抱える人は使用する価値がある」と、Reach79を1週間かけてテストしたRe/codeの記者は話しています。


現在販売されているReach79はアメリカの大半のキャリア電波で使えるモデルですが、今後は特定キャリアの電波に限定してさらに効果を発揮できるバージョンや、Androidバージョンも計画中であるとのことです。

なお、記事執筆時点ではアメリカ国内発送のみの対応ですが、Reach79の価格はiPhone 6版が59.99ドル(約7000円)。


iPhone 6 Plus版が69.99ドル(約8300円)となっています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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