生き物

ペンギンの飼育にiPadが使用されている理由とは?


スマートフォンやタブレット向けの知育アプリが大量にリリースされていますが、アメリカのロサンゼルスにあるアクアリウム・オブ・ザ・パシフィックという水族館では、マゼランペンギンの情操教育にiPadを使用している、という驚くべき事実が明らかになりました。

Cool Hunting Video: Penguin Enrichment on Vimeo


iPadをペンギンの教育に使用している、という恐るべき水族館はロサンゼルスにあるアクアリウム・オブ・ザ・パシフィック。この水族館では野生の傷ついた動物などを保護し、野生に帰せる状態になるまで飼育したりもしています。


ここで飼育されている19羽のマゼランペンギンのほとんどは、ブラジルで保護された個体たち、とのこと。


プカーっとのんきに水面に浮かぶこのペンギンもiPadを使いこなすスマートペンギンなのでしょうか?


ペンギンにiPadを使わせるのは「情操教育」のためです。


飼育員のサラ・マンデルさんが「生まれつき好奇心の強いペンギンの興味を引くものは何かないか」といろいろなものを試してみた結果、ペンギンがiPadのゲームに思いの外くいついた、というのがこの不思議な取り組みのスタートにつながっているとのこと。


マンデルさんがおもむろにiPadを地面に設置。


画面上ではすでにペンギンにプレイしてもらう用のアプリが起動しています。


これに気づいたペンギンがスタコラやってきてくちばしを使ってiPadの画面をペンペン叩きます。


端から見ても明らかに熱中していることが分かるレベル。


iPadに熱中しているペンギンを見つけた他のペンギンが……


「俺にもやらせろ!」と言わんばかりにゲームに参加しました。


プレイしているゲームは「Game for Cats」というネコ用のゲーム。


「どんだけやるんだ……」というくらいプレイに熱中していますが、現在ではiPadでゲームをプレイすることがペンギンたちの日課になってるそうです。


また、ゲームをプレイすることがペンギンの精神面と肉体面の両方を健康な状態に保つことにもひと役買っている、と飼育員のマンデラさん。


さすがに飽きた模様。


しかし、またもやプレイ。


またもや飽きてしまったのか今度はウトウト、とマイペースなペンギンたち。


iPadの画面上には長年くちばしでぺしぺし叩きまくった跡がびっしり残っています。


ゲームに熱中するペンギンの横で「何してるの?」といわんばかりに首をかしげる他のペンギン。


ムービーの最後にはゲームのプレイに大満足したペンギンがパタパタと喜びを表現してくれました。


この試みは2014年の3月にはスタートしていたようで、アクアリウム・オブ・ザ・パシフィックの公式ブログ上にはより詳細な経緯が書かれていました。これによれば、若いペンギンは異性に自分を印象づけるために必死にアピールを繰り返すそうですが、そんな中で数匹のペンギンが周りから孤立していたそうです。 そこでペンギンたちを元気づけるための方法は何かないかと考えていたところ「ペンギンがネコのように好奇心が非常に強い」という特性を持つことから、飼育員のマンデルさんがiPadのゲームをペンギンにプレイさせてみる、というアイデアを思いついたわけです。

YouTubeアカウント上ではペンギンがiPadを使っている様子を撮影したムービーがアップされており、かなり興奮気味にiPad上のネズミを追いかけるペンギンの姿が見られます。また、ゲームを熱心にプレイしているペンギンはネズミをタップした際に鳴る「チュウチュウ」音がお気に入り、とのことです。

iPad-Playing Penguins - Aquarium of the Pacific - YouTube

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
アルゼンチンの南の果てにあるペンギンだらけの島に上陸し癒されてきました - GIGAZINE

ひたすら失敗し続けるペンギンたちがやたらかわいらしいムービー「Penguin Fail」 - GIGAZINE

ペンギンがいっぱい、「Google Street View」に南極大陸が仲間入り - GIGAZINE

食べづらい程かわいいペンギンさんたちのパンを100年以上続くパン屋さんでムシャムシャ食べてきました - GIGAZINE

羽毛が無く両親に捨てられたペンギンの赤ちゃん、見事救助され羽毛も復活 - GIGAZINE

in 生き物,   動画, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.