レビュー

Chromeから無料でナショジオ風に写真をオフライン加工できる「Polarr」


プライベートで撮影した写真は形ある思い出となりますが、全ての瞬間をプロのカメラマンのような躍動感のある美麗な写真に仕上げるのは難しいもの。そんなデジタルカメラで撮影した画像を多彩なフィルターや詳細な設定によって美しく加工でき、「ナショナルジオグラフィックで働いているの?」と言われてしまうかもしれない無料の写真加工ツールが「Polarr Photo Editor」。オフラインで使えるChromeアプリ版「Polarr Photo Editor RAW」と、オンラインでさらなる機能が使える「Polarr Online Editor」を実際に使ってみました。

Polarr Photo Editor RAW - Chrome ウェブストア
https://chrome.google.com/webstore/detail/polarr-photo-editor/djonnbgfieijldcieafgjcnhmpcfpmgg/

まずはChromeアプリ版をインストールするため、Chrome ウェブストアを開いて「無料」をクリック。


インストール後はアプリランチャーに格納されます。


アプリランチャ―のアイコンをクリックしてアプリを起動。


初回のみこんなダイアログが出ますが、気にせず「キャンセル」をクリック。


メイン画面が開くと、プリセットの花の写真が表示されています。まずはさまざまなフィルターを瞬時に切り替える「Polarrスマートフィルタエンジン」をクリック。


クリックする度にランダムでフィルターを切り替えられるので、「SNSにアップする前になんとなくフィルターでもかけておくか」というような時に便利で、単に色を重ねるだけではなく、明度や彩度が調節されて細部が見やすくなるものばかりです。


その下にはプリセットのフィルターがずらりと並んでおり、クリックすると写真にフィルターをかけることができます。


中には花の色合いがぐぐっと引き立つものもあり、無料とは思えないレベル。


右側のメニューには各種バーが並んでいます。「ズーム」バーを左へ寄せるとズームアウトでき……


右に寄せればズームインできるわけです。


ローテートで写真の角度をくるくる変えることも可能で、操作中はグリッド線が表示されるのも便利なところ。


写真サイズは「16:10」「16:9」「1:1」「?:?(任意の比率)」の4種類。


写真の加工が終わったら、左上の保存アイコンをクリックすれば保存可能です。一度アプリを閉じると加工した写真やアップロードした写真は残らないので、加工後は忘れずに保存しておく必要があります。


また、自分で撮影した写真などを加工したい場合は、画面下の「+」アイコンをクリックか、画面上に画像をドラッグ&ドロップしてもOK。


Polarrいわく「『ナショナルジオグラフィックで働いているの?』と聞かれてしまうかもしれない」とのことだったので、編集部員がインドのホーリーを取材した時の写真をアップロードして加工してみます。


左側のメニューからは画像サイズなど以外にも各種設定バーがあります。「基本」カテゴリは「温度」「色合い」「ガンマ」「コントラスト」「彩度」などをグリグリできる項目。


「光と影」は「ハイライト」などのライティング関係。Polarrでは時折謎の誤訳項目が見つかりますが、「白人」は明るい部分の制御、「黒人」は暗い部分の制御とのこと。


「カラーチャンネル」では各色ごとの色をバーでグリグリ調節可能。加工時は右上のカラーヒストグラムが変化するのも分かりやすいポイント。


「カラーカーブとトーン」ではPhotoshopでもあるようなトーンカーブなどを変更できます。


「レンズ物理学」には新機能の「De-Noise」などがあり、写真の質感を大きく変化させられる項目です。


「人工歪み」では写真の位置を指定して迫力ある効果などを与えることができ……


「局部調整」は同じく位置を指定して影を入れるなど、実にさまざまな写真加工効果を備えています。


これらの効果の中で気に入った組み合わせを発見したら、「設定の保存スタイルとして」をクリックすることで保存可能。


新しく追加するフィルター名を入力して「次」をクリック。


画面右側に作成したフィルターが追加されているのがわかります。写真を選択してフィルターを選択すれば、自作フィルターを好きな写真にかけることもできるようになるわけです。取り込む画像ファイルはRAW形式にも対応しており「Sony ARW RAW」「Canon CR2 RAW」「Nikon NEF RAW」「Pentax DNG RAW」「Fuji RAW RAW」「Panasonic RW2 RAW」「Olympus ORF RAW」など、主要なカメラメーカーのものならOKという、恐るべき無料アプリとなっています。


◆Polarr Online Editor
Polarr Online Editorはオフラインで使用することはできませんが、Chromeアプリ版では使用できない全ての機能を使えるようになります。

Photo Editor | Polarr - Online Photo Editor. Now support RAW photo editing.
http://www.polarr.co/?signup

全機能を利用するにはアカウントの作成が必要。FacebookおよびGoogleアカウントでログインすることも可能ですが、今回はメールアドレスを登録します。メールアドレス、パスワードを入力したら「電子メールで登録」をクリック。


オンライン版限定機能は「Import Photos」から「フォルダの参照」以外に「Dropbox」「その他クラウドサービス」「URL」から写真を取り込むことができ……


「Export & Share」から「写真の保存」だけでなく、「加工した写真でアルバム作成」や「Facebook」「その他クラウドサービス」に写真アップロードできるようになっています。


また、フィルター一覧の最下部にも「Find more styles in Polarr Lookbook」という項目が追加されています。


クリックしてみると、Polarrや他のPolarrユーザーが作成したフィルターの変化を、写真上のラインをマウスで前後して「Before/After」で確認できる機能でした。


気に入ったフィルターを発見したら、サムネイルをクリックして「Add ○○(フィルター名) to my collection」をクリック。


元のページに戻ると、一覧に新しいフィルターが追加されて使えるようになっている、というわけです。


「オンラインアルバムの作成」以外の機能はアカウントを作成しなくても使えるため、わざわざ登録するメリットが少ないように見えますが、登録ユーザー向けキャンペーンが実施されています。「友達を紹介する」をクリックすると……


友人紹介用のURLが生成されました。このURLを通じて友人がPolarrに登録すると、人数に応じて商品をゲットできるプログラムとなっており、5人で「レンズ用リストバンド」、15人で「67mm Polarr風フィルター」、25人で「43インチ 5イン1レフ板」、50人に達すると「YONGNUO SPEEDLITE YN-560 II」のうちどれか1つをゲットできるとのこと。


◆Polarr Box
上記以外の有料機能である「Polarr Box」の機能は以下のムービーで説明されています。

Polarr Box - YouTube


大量に写真がある場合、写真を1枚ずつ加工していくのは面倒なもの。


そんな撮りためた写真をデスクトップ上に作成されている「Polarr Box」のフォルダにそのまま放り込むと、元画像は残したまま、加工済み画像が次々と生成されていきます。Polarrの写真加工エンジンが各写真を分析して最適な効果をつけていってくれるわけです。


どのような加工が施されているのかというと、以下が元画像。


そして以下が加工済み画像。細部までハッキリと見えるようになっており、十分に実用レベルの一括画像加工ツールとなっています。


なお、Polarr Boxの正式なプラン開始は2015年の春ごろですが、無制限のストレージ付の先行プラン価格として「4.99ドル(約600円)/月」「29.99ドル(約3600円)/6ヶ月」「59.99ドル(約7200円)/12ヶ月」のプレオーダー価格で登録できるようになっています。

Polarr Box | The future of photo management and editing is here.
https://www.polarr.co/box

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in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス,   動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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