取材

日本初のauから登場したFirefox OS搭載スマホ「Fx0」速攻フォトレビュー


Mozillaが提供するFirefox OSはこれまでにない拡張性の高さによって、変化し続けるユーザーのニーズに適応できる新しいOS。そんなFirefox OSを搭載したスマートフォン「Fx0」が発表された「au Firefox OS Event」のタッチ&トライコーナーで、実際に実機を触ってきました。

Fx0 LGL25 | Firefox OS | au
http://au-fx.kddi.com/products/

タッチ&トライコーナーが開場しました。至るところにスケルトンケースが特徴的なFx0が並べられています。カラーは今回展示されているスケルトンの「ゴールド」一色のみの展開です。


手に持ってみるとこんな感じで、ディスプレイは4.7インチで、重量は148gなので割とコンパクトな印象。ディスプレイ右上には210万画素のフロントカメラがあります。


iPhoneと同様に物理ホームボタンがあり、ブラウザのFirefoxでおなじみのキツネを発見。ホームボタンを2回連続でプッシュすると画面をスリープさせることができます。


左サイドには音量調節ボタンがあり、「Fx0」と機種名が刻まれています。


右サイドは電源ボタンと「au」の文字。


イヤホンジャックは天面にあり……


底面にはMicro-USBポート。


裏面はこんな感じで、メインカメラは800万画素。バッテリーやSIMカードスロットが透けており、パッと目を引くギークなデザインです。


背面のケースは簡単に取り外すことができ、バラバラにしてみると以下のようになります。バッテリー容量は2370mAhで、製造メーカーである「LG Electronics」と書かれています。


iPhone 5sと比較してみると一回り大きいサイズであることがわかります。


デモ機にインストールされていたアプリは、「電話」「メッセージ」「連絡先」「ブラウザ」「Marketplace」「カメラ」「ギャラリー」「音楽」「動画」「環境設定」「時計」「メール」「カレンダー」「通信量管理」「Music」「Games」「Social」「NAVITIME」「LINE」「Facebook」「Framin」「LockScreens」「au災害対策」でした。「Framin」はHTMLやコーディングを全く知らなくても初心者でもアプリ作りが行えるアプリとのこと。


アプリストアにあたる「Marketplace」は以下のようなレイアウト。


「環境設定」アプリはAndroidライクですが、Firefox OS独自の「Web-cast」に関する設定項目が入っています。


「Music」というアプリを立ち上げてみると、ラジオなどの音楽系アプリがまとめて表示されました


なお、「Fx0」をスワイプしているところや、ホームボタンを2回押してスリープさせている様子は以下のムービーから確認できます。

Firefox OSを搭載した「Fx0」を操作したところ - YouTube


2014年12月23日 18:13 追記

Fx0のスペックは以下の通り。

カラー:ゴールド
サイズ:約W70×H139×D10.5mm
重量:約148g
バッテリー容量:2370mAh
充電時間:約140分(共通ACアダプタ05使用時)
連続通話時間:約1010分
連続待受時間:約820時間(3G)/約720時間(LTE)
au ICカード種類:au Micro IC Card(4G LTE)
OS:Firefox OS 2.0
CPU:MSM8926/1.2GHz(クアッドコア)
ROM/RAM:16GB/1.5GB
外部メモリ:microSDXC(最大64GBまで)
対応通信規格:4G LTE(800MHz/2GHz)/3G
最大通信速度:受信 150Mbps/送信 25Mbps
ディスプレイ:約4.7インチ IPS HD(1280×720ドット)
メイン:約800万画素・CMOS
サブカメラ:約210万画素・CMOS
撮影サイズ(静止画):最大3264×2448ドット
撮影サイズ(動画):最大1920×1080ドット
外部接続(Wi-Fi):IEEE 802.11 a/b/g/n
Bluetooth:3.0
外部デバイス/その他:ステレオイヤホンジャック
防水/防塵:非対応


タッチ&トライ会場には他にも、「Firefox OSでどんなことができるのか?」ということが分かる複数のデモコーナーが用意されています。以下はアプリを作るアプリ「Framin」で作ったアプリのデモ機。


クリスマスツリーが映っているFx0には、手で振ると「シャリーン」という音と共に、ロックスクリーンの景色が昼から夜景に変わるというアプリが入っていました。


Fx0のロックスクリーンを手で振ってロックスクリーンを変化させている様子は以下のムービーから見ることができます。

アプリを作るアプリ「Framin」で作ったロックスクリーンアプリを手で振ると景色が変化 - YouTube


FraminはMarketplaceからダウンロードすることができ、エンジニアの知識が一切なくても簡単にウェブサービスや端末センサーを使ったアプリを制作できるとのこと。「付近の天気をロックスクリーンに投影するアプリ」といった簡単なアプリであれば1時間程度で制作でき、慣れれば難易度の高いアプリの制作も可能。自由度の高さがウリのFirefox OSらしいアプリとなっています。


「Gluin」はウェブベースのIoT(Internet of Things)プログラミングツールである「WoT(Web Of Things)」を実現できるツール。


「Gluin」のインターフェースは以下のようにシンプル。これは「特定のTweetに反応してクリスマスツリーを光らせて消灯させる」というレシピを組んだもので、当日に行われているハッカソンでもGluinが使われており、HTML5によって複雑なコードを書くことなく、「ウェブを通じてTVを消す」などの「モノ」の操作が可能になります。


Mozillaが開発者向けに配布した「Open Web Board」も発見。Gluinのコマンドを受信する部品になっており、操作したいデバイスに用いることであらゆる機器の操作を実現するわけです。


NFCを利用した端末間コンテンツ共有機能の「Web-cast」。ムービー再生中のFx0からNFCタッチで別のFx0で同じムービーを再生させることが可能。


実際に「Web-cast」によって端末間でムービーコンテンツを共有している様子は以下から視聴してみて下さい。

Fx0の端末間でNFCタッチによってムービーを共有しているところ - YouTube


将来的には「みんなで野球ゲーム」など、リアルタイムで複数人の体験を共有するといったケースを想定しているとのこと。


なお、「Fx0」は「au Online Shop」「au SHINJUKU」「au NAGOYA」「au OSAKA」「au FUKUOKA」で2014年12月25日から発売開始。全国のauショップおよびau取扱店舗では2015年1月6日から発売開始です。

◆追記 2015年1月16日 22:00
au Firefox OS Eventでは自由度の高いFirefox OSの「つくる自由」をサポートするさまざまな技術が発表されていましたが、国内初のFirefox OS搭載スマートフォン「Fx0」を販売するKDDIが、自由度の高さを実現する「Web-Cast」などのソースコードをダウンロードできるウェブサイト「au Firefox OS 関連技術情報」を開設しました。

au Firefox OS 関連技術情報
http://opensource.kddi.com/

「au Firefox OS 関連技術情報」ではオープンソースの「Firefox OSソースコード」、本体のオリジナルカバーを制作できるSTEP形式の「3Dデータ」、FirefoxOS上でWebサーバを構築するためのライブラリ「httpd.js」をダウンロードすることが可能です。


また、Fx0とさまざまな機器と接続するWoTを実現する、HDMIドングル型開発ボード「Open Web Board」の技術情報やUSBシリアル、USBドライバも公開されています。この機器は一般販売がされていませんが、開発者向けにハッカソンなどのイベントで何度か無料配布されています。同サイトでは、今後もKDDI独自のWoTレシピプラットフォーム「Gluin」の情報も公開される予定です。

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