ネットサービス

Amazonが最短1時間の配達サービス「Amazon Prime Now」をテスト中

By Zhao !

当日配達サービスを本国アメリカでも拡充するAmazonが、なんと注文から最短1時間で配達するサービス「Amazon Prime Now」をテストしています。

Amazon Tests Bike Messengers for One-Hour Delivery in New York City - WSJ
http://www.wsj.com/articles/amazon-tests-bike-messengers-for-one-hour-delivery-in-new-york-city-1418071863

Amazon: U.S. Is Blocking Its Testing of Drones - WSJ
http://www.wsj.com/articles/amazon-warns-it-will-move-drone-research-abroad-1418076981

Amazon adds bidding option to site for fine art, collectibles | Reuters
http://www.reuters.com/article/2014/12/09/us-amazon-com-bidding-idUSKBN0JN0N620141209

Wall Street Journal(WSJ)は、Amazonがアメリカ・ニューヨークで自転車を使って商品を1時間から2時間以内に配達するサービス「Amazon Prime Now」をテスト中であると報じています。Amazon Prime Nowでは、いわゆるメッセンジャー(自転車便)を活用することで、マンハッタンエリアのユーザー限定で「当日お急ぎ便」を大きく上回る爆速配達を実現するというわけです。なおWSJによると、Amazon Prime Nowは1回につき8.99ドル(約1000円)、Amazon Prime会員ならば5.99ドル(約720円)の手数料がかかるとのこと。ただし、同サービスに詳しい関係者によると、Amazon Prime Nowは現在、5ドル(約600円)の手数料でテストが実行されており、2時間以上待てる人には手数料を無料にしているとThe Vergeは伝えています

By Satish Krishnamurthy

Amazonはこれまでもタクシーを活用したり、実店舗をオープンさせたりすることで配達方法の選択肢を広げる試みを繰り返してきました。そんな中でマンハッタンのような都会の密集地であれば自転車便がベストと判断したようです。もっともAmazonにとっては、全て自動で30分以内の配達を実現するドローン配達こそが究極の目標。

Amazonが無人飛行機で自宅前まで注文から30分でお届けしてくれる「Amazon Prime Air」がよくわかるまとめ - GIGAZINE


しかしアメリカでは連邦航空局(FAA)の航空規制が障害となってドローン配達計画は思うようには進んでいません。このため、AmazonはFAAに対してドローンに対する航空規制を緩和するよう要求しており、「もしも規制が緩和されずにテストが進まないならば、開発拠点をアメリカから海外に移す」という半ば脅しのような最後通告を突きつけたとWSJは報じています。なお、Amazonはドローンのフライト実験に対して空港周辺や民間人の居住区を避けるなど一定の条件を満たせば特別な規制がないイギリスのケンブリッジでもすでにドローン配達の実験を始めており、開発拠点の移転先としてはケンブリッジが有力視されています。

着々と配達サービスの品質を改善するAmazonですが、その他のサービス分野でも攻撃の手を緩めていません。先日、クラウドサービスAWSの大幅値下げを決定し、追従する他社のクラウドサービスを引き離しにかかっていることは記事にした通り。

Amazon EC2とS3からのデータ送信転送量が最大43%も値下げ、さらにAWSからCloudFrontへの転送は無料に - GIGAZINE


また、2014年12月9日にソニー・ピクチャーズと協力して4K画質のストリーミングムービーの配信を開始することを発表。アメリカ国内のPrime会員は、追加費用なしでスパイダーマンゴジラを4K高画質で楽しめるようになるというわけです。

さらに、ネット通販のAmazon.comでは、利用者が商品販売業者に対して値下げ交渉ができる機能「Make an Offer」を発表。この機能はMake an Offerボタンをクリックすることで「この値段なら買いたいのだけれど」という購入意思を伝えての値引き交渉ができ、売り手は72時間以内に受け入れる・拒否・新価格の提案などの応答をするというもので、初めは美術品やスポーツ関連のコレクターグッズなどの商品に限定して開始され、2015年には15万アイテムへの範囲拡大が予定されています。

・つづき
ポチッた商品が1時間で届くサービス「Prime Now」をAmazonがスタート - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Amazonが倉庫ロボット1万5000台を導入し最大1000億円の人件費削減へ - GIGAZINE

元Amazon社員が明かす、”最強の捕食者“Amazonのビジネスモデルとは? - GIGAZINE

Amazon倉庫で身分を隠して働いた記者が語る「過酷な労働環境」とは? - GIGAZINE

なんとAmazonがリアル店舗を現実世界にオープンする見込み、当日配達やお急ぎ便がさらに進化 - GIGAZINE

Amazonが送料無料を禁止した「反Amazon法」に対抗して「送料1円」に - GIGAZINE

なぜAmazonプライムは約2000円もの値上げができるのか? - GIGAZINE

知られざるAmazonの生鮮食料品配達サービス「AmazonFresh」とは? - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.