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「Amazonの利用が多い国」や「何が購入の決め手か?」などネット通販での購買行動を世界規模で調査したデータが公開される

By Maria Elena

インターネットで買い物をする「ネット通販」は年々市場規模が拡大し続け、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末の普及によってますます成長速度がアップしています。そんな成長著しいネット通販における利用者の消費行動をGrobalWebIndex(GWI)が詳細に調査・分析したデータを公開しており、そのデータからは今後、ネットで物を売るにはどうすればよいのかというヒントが浮かび上がってきています。

Free Delivery is the Most Effective Online Purchase Driver - GlobalWebIndex | Analyst View Blog
http://blog.globalwebindex.net/gwi-commerce-purchase-drivers

GWIは世界32カ国の16歳から64歳までの4万人のインターネットユーザーを対象に、ネット通販での消費行動について調査しました。


32カ国のネット通販利用者は2014年の時点で一カ月にのべ10億人以上にのぼっており、この数は2018年までに15億人に達する見込みです。さらに、ネット通販利用者の35%がスマートフォンで、18%がタブレット端末で商品を購入しており、今後もこの比率は上昇する見込み。GWIによると、すでにスマートフォンでのネット通販をmobile phoneの頭文字をとって「m-commerce(mコマース)」、タブレット端末でのネット通販をtabletの頭文字から「t-commerce(tコマース)」という呼び名が広がりつつあるとのこと。つまり、インターネットで商品やサービスを売る人にとっては今後より一層、モバイル端末への対応が重要になるためキーワードは「eコマース」から「mコマース」「tコマース」に移り変わってくるというわけです。

スマートフォンでネット通販する人は2014年に5億人を突破。タブレット端末を含めたモバイル端末でのネット通販は今後も伸びていく見通しとのこと。


これは、インターネット利用者のうちネット通販の経験がある人の割合(ネット通販普及率)を示すグラフ。グラフの1メモリは10%を示しており、最もネット通販が盛んなアジア・太平洋地域(Asia Pacific)では、インターネット利用者の約70%がネット通販を利用しており、普及が遅れている中東・アフリカ地域(Middle East and Arica)でもインターネット利用者の4割以上がネット通販を利用しています。


これは、国別のネット通販普及率を示すグラフ。8割近い高い数値を示すネット通販利用率トップが中国で、その後にドイツ、韓国、インド、イギリスと続いていきます。意外にも、世界で最も高度に物流が発達している日本はネット通販普及率が50%未満と低め。なお、特にネット通販の利用者が急増している地域として、インド、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコ、ベトナムが挙げられています。


世界最大のインターネットショッピングサイトAmazonの利用率はこんな感じ。世界で最もAmazonが好きなのはドイツで、その後にイギリス、アメリカ、インドがAmazon利用率上位の国として続いています。


身近な存在になりつつあるネット通販ですが、利用者のプライバシーに対する心配は年々大きくなっているとのこと。下のグラフは、左から「ウェブサイトのCookieを消している人」「閲覧履歴を共有させないプライベートブラウジング機能を使っている人」「AdBlockで広告を非表示にしている人」「DoNotTrackMeなどのトラッキングブロックサービスを利用している人」の割合を示しています。PCよりもモバイル端末でプライバシーをより大切にする傾向が見られるのが興味深いところです。


SNS経由でのネット購買(ソーシャルコマース)についてはこんな感じ。Facebook、Google+、微博(ウェイボー)、Twitter、Pinterestがほぼ横一線です。


上のグラフはソーシャルコマースの地域別普及率を示すもの。最もネット通販の普及していない中東・アフリカ地域で最もソーシャルコマースが普及しているというのは興味深いところ。また、下のグラフは年齢別の利用率を表しており、若い人ほどソーシャルコマースの利用が多いということが分かります。


最後に、何がネット通販で購入に至る「決め手」となったかというモチベーショントップ10はこんな感じ。第1位は「送料無料」、第2位は「割引」、第3位は「口コミの評判」。なお、決め手には地域特性というものがあり、例えば中国では「口コミの評判」が第1位だったとのこと。第4位以下は、「ポイント(その他の特典)」「SNSのお店の公式アカウント」「決済方法の簡便さ」「企業と質問のやりとりが可能であること」「商品開発へ消費者が参加できること」「オススメ(リコメンド)機能」「SNSでのカスタマーサービス」となっています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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