Appleの「iPodから他社購入曲を削除する機能」が独禁法違反で訴えられる

By Dan Diemer

Appleは2007年から2009年にかけて、iTunes以外の他社サービスからダウンロードした曲をユーザーに告知することなくiPodから削除していましたが、これが反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして、Appleに対して3億5000万ドル(約419億2000万円)を求める訴訟が始まりました。

Apple Deleted Rivals’ Songs from Users’ iPods - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2014/12/03/apple-deleted-rivals-songs-from-users-ipods/


Appleに対して反トラスト法集団訴訟を起こした代表弁護士のパトリック・コーグリン氏によると、2007年~2009年の間、AppleのiPodに他社サービスの曲が入った状態でiTunesと同期すると、エラーメッセージが表示されていたとのこと。iPodを復元するにはいったん工場出荷状態に戻すよう指示が表示されますが、iTunesライブラリから曲を入れ直すと、他社サービスの曲が削除されてしまいます。

原告は曲が削除されることに対するユーザーへの警告を意図的に行わなかったことや、iPodに対する余分な費用をユーザーに強いていたことを主張しており、Appleに対して損害賠償金として3億5000万ドル(約419億2000万円)を請求しています。もし独占禁止法に違反しているとすれば、賠償額は3倍に膨れあがる可能性もあるとのこと。

By oskar karlin

これに対してAppleのセキュリティ部門の責任者オーガスティン・ファルジア氏は、当時iTunesソングにかけられていたコピープロテクションに対して「非常に偏執的に」突破を試みるハッカーが存在していたため、Appleが保護していない曲を削除していたのは、システム侵入を阻止してユーザーを保護する「正当なセキュリティ対策だった」と主張しています。警告がなかったのは「ユーザーに混乱を与えないため」だったとのこと。

また、Appleは当時のハッキング被害を示すスティーブ・ジョブズの証言ビデオの提出を予定しており、iTunesの責任者であるエディ・キュー氏は「当時のiTunes Storeには致命的な欠陥があり、悪意のあるハッカーなら好きな曲をiTunes Storeから持ち出すことができていたのです」と説明しています。iTunesの曲のDRM保護は「必要悪」であり、未保護の曲をiPodに保存しておくことは「Apple・ユーザー双方にとって危険」と判断した結果、他社サービスの曲を削除するという措置をとっていたとのことです。

By Leo Lambertini

なお、訴訟の判決は2014年12月10日(現地時間)前後に下される予定です。

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