Amazonが商品配送の手段に「タクシー配車アプリ」をテスト中と判明

By John Fraissinet

Amazonは商品配送の仕組みでさまざまな手法をテストしていることが知られており、ドローンを使って30分以内に配達を完了させる「Amazon Prime Air」や、物流分野に参入して即日配送サービスなどが試されています。そんなAmazonが次に目をつけたのはスマートフォンなどのアプリからタクシーを呼ぶ「タクシー配車アプリ」で、人の代わりに荷物だけを載せて配送を委託するという手法がテストされています。

Amazon Is Testing Taxis for Deliveries - WSJ
http://online.wsj.com/articles/amazon-testing-taxis-for-deliveries-1415209630

この実験が実施されているのはアメリカのサンフランシスコとロサンゼルスのエリアで、Amazonはタクシー配車アプリの「Flywheel」を使ってタクシーを配送センターに集め、ZIPコード(郵便番号)ごとに10個程度の荷物の配送を委託。タクシーは荷物を1時間以内に配送することで、1個につき5ドル(約560円)の利用料を受け取ることができます。

これは、Amazonなどのオンラインストアが取り組みを進めている即日配達のサービスを拡充するためのもので、従来からのUPSやFedexなどの配送業者とは別の手法を模索するものとみられます。特に昨年のクリスマス時期には配送業者による遅配問題が相次いだことからも、リスク回避のための対策を取ることが必要とされていました。

By Ray Dehler

この手法の鍵となってくるのが、どのドライバーにどの荷物を担当させ、効率的な配送を実現するかということになるわけですが、フォレスター・リサーチのアナリスト、スチャリタ・ムルプル氏は、Amazonが荷物仕分けシステムのアルゴリズムを開発して最も適切な配送の実現を試みているとウォール・ストリート・ジャーナルに語っています。

さらに鍵になってくるのが、輸送する貨物の安全をどのように担保するのかということだと考えられます。万が一、貨物が破損や紛失などの被害を受けた場合に、誰がどのように責任を負うのか、また保険が適用されるのか、などの課題はこれから解決されていくことになるのかもしれません。

この取り組みが進めば、タクシー業界にとっては一定のメリットがある手法といえそう。特に平日の午前中など、タクシー利用率が低い時間帯に配送を行えば、売上の向上をはかることができそうです。

By Steven Zwerink

なお、日本ではアメリカとは法規制が異なるために、そのまま同じ手法が通用するかは未知数といえます。過去に発生したケースでは、タクシーが乗客を乗せずに競馬の出馬表だけを長年にわたって輸送していたことで、京都運輸支局がタクシー会社に対して指導を行ったというケースが発生しています。

<タクシー>客乗せず出馬表を運送 京都運輸支局が中止指導
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1176393867/

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