「Kindle Voyage」と「Fire HDX 8.9」はどのように進化したのか、歴代モデル・競合機と比較してみたレビュー


Amazonが新たに発売した「Kindle Voyage」と「Fire HDX 8.9」は、ともに同社では電子書籍とタブレット端末のハイエンドに位置づけられる意欲機となっています。GIGAZINE編集部でも実機を予約ゲットして実機フォトレビューを行いましたが、今度は同シリーズの過去モデルや他社モデルなどを交えていろいろと比較してみることにしました。

Kindle Voyage - 至福の読書体験を追及して作りこんだ電子書籍リーダー
http://www.amazon.co.jp/dp/B00EOEZJ90/

Fire HDX 8.9タブレット - 仕事でもプライベートでも使えるプレミアムなタブレット
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KQNTJ1W/

◆Kindle Voyage
まずは編集部にあった歴代Kindleと最新モデル「Kindle Voyage」を並べてみました。左からKindle Keyboard 3G(2011年)、第4世代Kindle(2011年)、Kindle Touch(2011年)、Kindle Paperwhite(第1世代・2012年)、Kindle Paperwhite(第2世代・2013年)、Kindle(2014年)、そしてKindle Voyageとなっています。


さらに直近の3モデルで性能を比較してみました。左からKindle Paperwhite(第2世代・2013年)、Kindle(2014年)、Kindle Voyage。本体サイズはKindle Paperwhiteが169×117×9.1mm、2014年版Kindleが169×119×10.2mm、そしてKindle Voyageが162×115×7.6mmとなっており、やはり最新型のKindle Voyageが最もコンパクトに収まっていることがわかります。ディスプレイは各モデルとも6インチですが、解像度はKindle Paperwhiteが212ppi、2014年版Kindleは167ppi、そしてKindle Voyageになると一気に300ppiへと高解像度化が進みます。


背面はこんな感じ。Kindle Paperwhiteにはマット調のコーティング、2014年版Kindleはプラスチックの素材にシボ加工が施されているのに対し、Kindle Voyageはラインで面が分割された立体的な造型で、1面を除いては全てマットコーティングが施され、一番上の面は光沢のあるブラック仕上げとなっていました。


Kindle Voyageで大きく変化したのがディスプレイ周辺のデザイン処理。従来のモデルはディスプレイ部が一段くぼんでいたのに対し、Kindle Voyageでは全面がフラットになったデザインが採用されています。表面にマイクロエッチング加工が施されたガラス素材が用いられ、反射光を押さえる工夫が施されているとのこと。


まるでタブレット端末のようなデザインへと変化しているのが大きな特徴といえます。


Kindle Voyageには「革新的なページめくりボタン」と表現される機構が備わっています。画面の左右に丸い点と直線が描かれている部分がページめくりボタンとなっており、この部分を軽く押さえることで操作を行います。これは初期のKindleとよく似た操作方法となっています。また、ボタンを押した時には、内蔵のバイブが軽く振動して「クッ」という手応えが返ってきます。

Kindle VoyageとKindle2014年モデルのページ送り操作はこんなに違う


この「感触」が読書体験に与える影響は少なくないとも考えられており、電子書籍で失われた「ページをめくる」という行為に代表される「触覚」が物語への没入感に大きな影響を与えているとも考えられています。実際にページをめくるたびに「クッ」という感触が物理的に伝わってくることで、画面上のバーチャル空間で再現されているはずの書籍が少しだけリアルなものであるかのように感じられるのは新鮮な感触でした。

電子書籍に移行することで失われる読書体験の中身が少し判明 - GIGAZINE


3モデルを積み上げてみました。上からKindle Voyage(厚さ7.6mm)、2014年版Kindle(10.2mm)、Kindle Paperwhite(9.1mm)となっており、Kindle Voyageの薄さが際立っています。


本体重量は、実測値でKindle Paperwhiteが205グラム、2014年版Kindleは190グラム、Kindle Voyageは176グラムとなっていました。


電源ボタンの位置が大きく変わっているのも特徴。これまでのKindleシリーズの電源ボタンは、Micro-USB端子と並んで底面部にありましたが……


VoyageではFireシリーズと同じように、ボタンが丸くなって本体背面に移動していました。


ディスプレイの精細度を比較してみました。解像度が212ppiのKindle Paperwhiteはこんな感じ。おおむねハッキリと表示されていますが、「我輩」など細かい漢字になると若干のツブれが生じています。


解像度167ppiの2014年版Kindleだとこんな感じに一気に荒さが目立ちます。ぱっと見た感じでも目につくので、一度気になると読み続けるのが難しくなるケースも考えられそう。


そしてKindle Voyageだとこんな感じ。シリーズトップの解像度300ppiをフルに発揮し、「獰悪」などの文字でもクリアに表示しています。また、背景色が最も澄んだ白色になっているのも特徴といえます。


今回比較した3モデルの比較表はこんな感じ。価格はKindleが6980円、Kindle Paperwhiteが1万280円、Kindle Voyageが2万1480円と、価格差がそのまま性能に現れているといえる内容。たしかにKindle Voyageは高級機といえる価格設定ですが、そこは「最高の読書体験を実現」と銘打つモデルだけに他とは別格の性能を備えているといえそうでした。


このように、従来のKindleからは一歩抜きんでた存在のKindle Voyageは、新たな電子書籍の感覚をもたらしてくれる可能性がありそうな端末となっていました。


◆Fire HDX 8.9
次に、同時期に発売されたFire HDX 8.9を過去機種や同クラスの他社モデルとサクッと比較してみます。並べてあるのは後列がiPad Air 2とNexus 10、前列が今回購入したFire HDX 8.9と旧モデルのKindle Fire HDX 8.9、合計4機種。


各モデルを積み上げてみました。最も大きいのは10インチディスプレイのNexus 10で263.9×177.6×8.9mm。次いで240×169.5×6.1mmのiPad Air 2、そして最もコンパクトなのが231mm×158mm×7.8mmのFire HDX 8.9となっていました。Kindle Fire HDX 8.9はFire HDX 8.9と同サイズなので省いています。


横から見ても、その差は一目瞭然。


実測重量は、Fire HDX 8.9が370グラム、Kindle Fire HDX 8.9が368グラムと最軽量。iPad Air 2は437グラムとFire HDX 8.9よりも重く、Nexus 10は貫禄の595グラムとなっていました。


各モデルとも、縦と横画面でGigazineのトップページを表示してみました。Fire HDX 8.9はこんな感じで、縦横とも2列に記事を表示することができました。


Kindle Fire HDX 8.9だと、縦横とも1列の表示に。本体OSのバージョンは最新なのですが……。


iPad Air 2だと2列表示が可能。


Nexus 10も、同じく2列表示が可能となっていました。


実際にFire HDX 8.9を操作してみたのがこちらのムービー。妙な引っかかりなどもなく、スムーズに操作できる様子がわかります。

Amazon「Fire HDX 8.9」の操作性はサクサクとこんな感じ


Fire HDX 8.9は旧モデルと共通のボディを使いながらも、中身は全く一新したという「プレミアムタブレット」に位置づけられるモデル。他のタブレット端末にも引けをとらない操作性と性能を備えているといえそうなモデルでした。

記事作成時点のAmazonでの価格は、Fire HDX 8.9の16GBモデルが税込4万980円、Kindle Voyageはキャンペーン情報付き・Wi-Fi+無料3Gモデルが税込2万6680円となっています。

Fire HDX 8.9タブレット - 仕事でもプライベートでも使えるプレミアムなタブレット


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