試食

市内から車で1時間以上の山奥にあるラーメン屋「麺屋 藤」で東京ラーメンを食べてきた


駅の近くにありさっと店内に入って注文したら食べ終えて出るまでの滞在時間が10分以内というラーメン屋がある一方で、そもそもお店に行くのが一苦労、というところもあります。そんなお店の1つが、食べログの「徳島ラーメン」で上位に入っている「麺屋 藤」です。徳島市中心部から車で1時間以上かかるという離れっぷりですが、ラーメンの評判の高さが気になったので、これは行かなければと思って訪問してきました。

麺屋 藤 | Facebook
https://ja-jp.facebook.com/menyafuji

場所はココ、「徳島県那賀郡那賀町吉野字森ノ下70-1」です。といっても周囲に目印になるようなものはありません。


徳島駅前からのルートを示すとこんな感じ。最寄りのバス停は徳島バスの「吉野中」で、バス停からは徒歩10分ほど。徳島駅前から川口営業所行きのバスに乗って、1時間40分かかります。


バスで行くというのも面白そうだったのですが、運賃が片道で1450円かかりラーメン代を超えてしまうので、今回は車で行くことにしました。まずは市内から国道55号を南下し、勝浦川橋南詰の交差点を右折します。写真は勝浦川橋の上。


右折後は徳島県道16号徳島上那賀線に入ります。片側1車線で、ちょっとトラックの行き来が多いものの、川沿いで景色のよいルートです。

ずーっと道なりに走って行くのですが、途中で左折して県道22号阿南勝浦線に入ります。左折する交差点には信号があり、ローソンが目印。このあたりでは「那賀 (旧)鷲敷」と書かれた方向に向かうことになります。


県道22号は阿南に向かうので、那賀川にぶつかるあたりで右折して県道28号阿南小松島線へ。那賀川の北岸を走ります。


ずっと川沿いかと思いきや、道なりに進んでいくと山を越えていくことに。写真の区間よりもさらに狭隘区間もあるので、運転に自信がない人は大回りになりますが、国道55号・国道195号で海沿いをぐるっと回ってくるのがよいかも。


県道28号はやがて国道195号に合流。さらに「(旧)鷲敷」の方へ向かいます。


国道は那賀川沿いに出てきて、川と並ぶようにクネクネと西へ。


この道なりに、突然1軒のラーメン屋が出現します。これは到着して振り返ったところなので道の左側にありますが、徳島側から行くとお店は右手側。


いま走ってきた方向を振り返るとこんな感じ。本当に「突然ラーメン屋が!」という感じです。


のれんがかかっているのを確認、「東京らうめん」のちょうちんも下がっています。


メニューはこんな感じ、メインは並サイズ680円の「醤油らぁめん」と並サイズ710円の「黒醤油らぁめん」、並サイズ780円の「醤油つけめん」。限定のラーメンもあります。


サイドメニューはラーメンと相性がいいものが揃い、焼き雲呑は完売していました。


お昼のセットメニューはこんな感じ。


席はカウンター席のほかに座敷席もあります。


ということで「醤油らぁめん」並サイズを注文。


スープは9時間煮込んだ鶏ガラスープに利尻昆布・宗田節・2種類のにぼし・干しエビ・あさりなどの旨味を加えていて、化学調味料は使っていないとのこと。一口すすると、その風味が口の中全体に広がって、思わず「おっ?うまっ!」とつぶやいてしまいました。このスープはラーメンだけではなく色々と合いそうで、ワンタンが売り切れているのは納得です。


軽く縮れた麺はスープとうまくからみ、旨味をまとっています。しっかりとしたコシもあって「今、うまいラーメンを食べている」という実感があり、食べ始めると手が止まりません。


チャーシューは分厚くはないもののサイズは大きく、これもまた、肉の旨味とスープとがよく合っています。


メンマは薄切り。味は薄めで、ラーメン全体のバランスの邪魔をしません。


これは「醤油らぁめん」だけではもったいないと思い、別の日に「黒醤油らぁめん」の餃子セット(+270円)を注文。


醤油らぁめんよりも黒いスープは4種の醤油を使っているとのことで、焦がしネギと背油が加えられています。そのため、だし風味の強かった醤油らぁめんに対して、醤油味であることが強く前に出ていますが、単に「醤油味が濃くなった」だけではないのはうれしいところ。


麺はやはり食べ応え十分であると再確認。すすってよし、噛んでよし、という感じで、すすっている時も咀嚼している時も旨味を感じます。


チャーシューとメンマは醤油らぁめんと同じですが、そこに半熟の煮卵が加わって、なおゴージャスに。醤油らぁめんよりも味が濃厚なだけに、卵のふわっとしたまろやかさはアクセントになります。


セットの餃子は羽根付き。


肉&キャベツのオーソドックスで小ぶりな餃子。思わずビールが欲しくなる一品です。


ラーメン+ごはんという炭水化物の組み合わせでもまったく気にならずにお腹に入ってくるセットでした。


ラーメン屋としては、近所にあったらちょくちょく通いたくなるお店でした。……が、最大の問題はその遠さにあります。そもそも「徳島にある」という時点で遠いのですが、徳島市内から車で1時間20分、バス利用なら約2時間もかかります。食べログでも、絶賛する人がいる一方で、この距離をわざわざ行くほどのものかどうかと疑問を呈する人も居ます。

交通費がラーメン代を上回るのは確実で「気軽に行ってみてください」とは言えないものの、風光明媚なところを通っていくので、観光がてら立ち寄ってみるとすごいお店を見つけたと自慢できるかも。

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in 試食, Posted by logc_nt

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