「小便小僧」には桃太郎などのバリエーションや仲間の小便少女・小便犬がある


「小便小僧」の起源はベルギー・ブリュッセルにあるもので、近くには「小便少女」もある……というのはわりと知られていますが、それだけでなく「小便犬」があったり、小便小僧の桃太郎バージョンもいたりするそうで、「小便トライアングル」が形成されています。

はじめまして!世界新聞特命記者の松田隆太です。今年の6月から夫婦で世界一周しております。旅に出て早4ヶ月、毎日楽しくワクワクしていたら疲れますので、たまにはガッカリするような事も必要。そこで今回は「世界三大ガッカリ」の1つ、ベルギーの小便小僧に会いに行ってきました。

◆小便小僧とは?
小便小僧」は日本でも見かけることがありますが、その起源は彫刻家のジェローム・デュケノワが製作してブリュッセルに設置されているものだと言われています。ただし、現在設置されている像はレプリカで、オリジナルは1960年代に紛失しています。

なぜ小便をしているのかには諸説ありますが、ジュリアンという名前の少年が反政府軍の爆弾の導火線を小便で消し町を救ったという武勇伝に由来するという説が有名です。

◆小便小僧に会いに行こう!
小便小僧がおしっこをしている場所はここ。世界遺産・グラン=プラス(大広場)のすぐ近く。


看板にも記載されています。さすが有名小僧ですね。


近づくにつれて、沢山の小便小僧がお出迎えしてくれます。この小僧はワッフルを食べながらおしっこをするという暴挙を……!


通りにあるお土産屋さんから見えるカラフル小僧。みんな俺を見ろと言わんばかりの自己アピール力です。


まさかのおしっこからビール!彼の主食は麦とホップだったのでしょうか?


そうこうしている間に、人だかりを発見!ついにご対面です。


これが本家本元の小便小僧です!


・ガッカリポイントその1
高まる期待感を見事に裏切るそのサイズはかなり小さく、身体の大きさだけでいうと推定1歳ぐらい。小僧というより赤ちゃんです。

・ガッカリポイントその2
水を通す管が丸見えです……。

・ガッカリポイントその3
ワッフル小僧などがいたように、道中に惜しげもなく色んな小便小僧がいるため、いざオリジナルを見ても新鮮味がありません……。


しかし、不思議なことに、徐々に可愛く見えてくるんです……不思議。後日、雨の日にもう一度見に行くと、服を着ていて更に可愛かったです。


このように、小便小僧は機会があるごとに衣装を贈られることが慣習化していて、その持ち衣装はブリュッセル私立博物館に所蔵されています。


コレクションの中には日本から贈られた「桃太郎」も。


◆小便少女に会いに行こう!
小便小僧を満喫したあとは、知る人ぞ知る小便少女スポットへ!グラン=プラスを挟み、小便小僧の反対側です。


大衆の目を引いていた小便小僧とは相反し、人通りの少ない路地の奥に彼女はいました。


南京錠をかけられた柵の中でひっそりと佇む彼女の顔は……


何故か微笑んでいました。おそらく限界までおしっこを我慢していたのでしょう。わかります、その気持ち。


小便少女を作ったのはデニス・ドブリエという彫刻家で、1985年に製作され、1987年に癌とエイズの撲滅を念じて設置されたとのこと。彼女のFacebookページのミッションにも、しっかりと「aide a la recherche pour le cancer(癌の研究のサポート)」と記されています。ピンクリボンの表示は全世界共通ですね。


それにしても、同じおしっこをしているのに、男女でここまで差がでるのかというほどの人気(ひとけ)の無さは一見の価値ありです。僕たちが見た限りでは、一人の熱狂的なファンが写真を撮りまくっているだけでした。


近づいて撮るとリアルさが伝わります。小便小僧のように、あからさまに水を通す管が見えているわけではなく、本当におしっこをしているかのように見えるリアルさがあります。それゆえに「笑えない」という理由で市民にあまり良く思われていないのかもしれないという印象を受けました。


ちなみに、関東ローカルの深夜番組として始まった「トリビアの泉」の第1回放送で98へぇを集めて金の脳に選ばれたのが「小便少女もいる」というトリビアでした。

◆そして3つめの小便像とは
ほとんど知られていない3つ目の像の正体は「犬」です。ジンネケ・ピス(Zinneke Pis:小便犬)と呼ばれる像が街の中に溶け込んでいるというので、見に行ってみました。

場所はここ、Googleマップで名前を検索すると出てきます。しかも……


小僧と少女と犬を結ぶとこんな三角形になります。これぞ「小便トライアングル」!


観光地ではない普通のストリートの一角に小便犬はいます。


これが3つ目の小便像、ジンネケ・ピス(Zinneke Pis:小便犬)です。


この角度からだと見えないので、回り込んでみましょう。立派なブツが付いているのでオスですね。


残念ながらおしっこが出る仕組みではないようですが、どう見てもおしっこしている途中です。


ここまでしっかりと作る必要はあるのか、というぐらいに立派。


堂々とした顔です。縄張りをしっかり守りそうです。


小便犬のルーツを色々と調べてみたのですが、周りに看板があるわけではなく、ネットで調べた限りでは「ただのジョーク」として作られたもののようでした。しかし、先ほど博物館にあった桃太郎バージョンを思い出してみるとお供の犬がいたので、僕はその犬からインスパイアされたのではないかと思います。ということは……次に建てられる小便像は、猿かキジですね!

ベルギーに来た時はぜひ、この小便トライアングルの事を思い出してミニツアーを楽しんでみてください。そして猿かキジの像を発見したら教えてくださいね。楽しい旅を!


文・取材:松田隆太 http://matsuda-cho.com

監修:世界新聞 sekaishinbun.net


・関連記事
ホンダでは2体の「水素小便小僧ズ」が水のおしっこで燃料電池自動車の仕組みを解説 - GIGAZINE

ベルギーの本家「小便小僧」による13のコスプレ - GIGAZINE

時速112km、ジェット噴射で爆走する世界最速の簡易トイレ - GIGAZINE

スマホを使って最寄りのトイレを速攻検索できる「漏れない.com」を使ってみた - GIGAZINE

人が入ると白く曇る透明ガラス張りの「透明スモークトイレ」を実際に使ってみた - GIGAZINE

知られざる世界のトイレ事情とトイレの場所を尋ねるフレーズいろいろ - GIGAZINE

33

in 取材, Posted by logc_nt