女性ドライバーを指名できるタクシー「SheTaxis」とは?

By Connie Arida

スマートフォンの普及に伴って、Uberのようなアプリでタクシーを呼ぶことができるようになっていますが、さらなる選択肢として、「女性ドライバー」を指定できるタクシーサービスがニューヨークに登場します。

New Service Offers Taxis Exclusively for Women - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2014/09/08/nyregion/new-service-offers-taxis-exclusively-for-women.html


アメリカのタクシーは黄色い車体のイエローキャブが有名ですが、タクシーが少ない地域では緑色の「グリーンキャブ」や、黒塗りの「リバリーキャブ」を利用することも可能です。これらのタクシーはスマートフォンのアプリをタップするだけで呼び出すことができますが、ニューヨークおよびウエストチェスター郡で、新しい女性向けタクシーサービスとして、女性ドライバーを指定できる「SheTaxis/SheRides」がスタートします。

SheTaxis/SheRidesを利用できるのは女性客のみで、近日公開予定のアプリから利用者の近くにいる女性タクシードライバーに呼びかけることで、いつでも女性が運転するタクシーを利用できるようになる、というものです。男性ドライバーが派遣されることはなく、ドライバーは目印として首にホットピンクのスカーフを巻いていることや、黒のボディにピンクのストライプの入ったタクシーという特徴を持っているため、間違って別のタクシーに乗ってしまう危険性はないとのこと。SheTaxis/SheRidesの利用にはアプリが必要で、2014年9月16日(現地時間)からiOS版・Android版が提供される予定でしたが延期となっているため、サービスはまだ使えない状態です。


月に3、4回タクシーを利用するという51歳のGretchen Brittさんは、「女性が安全かつ快適にタクシーを利用できる素晴らしいアイデアです」とSheTaxis/SheRidesのシステムを評価しています。ニューヨークには約6万名のグリーンキャブ・リバリーキャブ・リムジン・高級セダンのドライバーが存在しますが、その内女性ドライバーは約3000名で、わずか5%という割合になっています。イエローキャブの女性ドライバーの割合は1%とさらに低く、約5万名の中でたった574名のみとのこと。

By Jim Pennucci

男性の多いタクシー業界では、少数派の女性ドライバーは差別を受けることも少なくないとのことですが、SheTaxis/SheRidesは女性ドライバーに効率的に仕事を回すことができるシステムが構築されているため、女性ドライバーたちの立場向上にもつながると見られます。さらに、タクシー強盗が後を絶たない中で、女性ドライバーが素性の知れない男性客を乗せずに仕事を行える、という利点もあります。

乗客側から見ても、アメリカのタクシーは日本のものと比べて安全とは言い難く、夜中に女性1人でタクシーに乗るのは危険と言われます。週末の夜にタクシーをよく使うというリゼット・コロンさんは、男性ドライバーのタクシーに乗る際は携帯電話のカメラでドライバーのライセンス証を撮影し、友人に送信することでもしもの時に備えているそうです。

By John Garghan

このようにSheTaxis/SheRidesは女性ドライバーと女性客の両方に利益が生じるようなサービスとなっており、既に女性ドライバーを6名雇用し、さらに50名の女性ドライバーを募集していくとのこと。アプリは今のところリリースされていませんが近日配信予定とのことなので、女性だけでニューヨークへ旅行に行く機会があれば、SheTaxis/SheRidesを使ってみるのもアリです。

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in ソフトウェア,  乗り物, Posted by logw_ny