試食

日本と香港の豚骨ラーメンはどれほど違うのか?「豚王」で実際に食べ比べてみた


ラーメンは中国生まれの食べ物ですが、日本でしょうゆ・塩・味噌・豚骨など様々なアレンジが加えられ、現在では日系のラーメン店が海外の大都市やアジア諸国に支店を出しています。渋谷に本店を持つ「豚王」は香港出店を足がかりにアジア各国に支店を出店しています。日本で提供しているものと海外で提供しているものの違いが気になったので両方のお店で食べ比べをしてみました。

ラーメン凪
http://www.n-nagi.com/

豚王
http://www.butaoramen.com/

ラーメン凪 豚王の住所は「東京都渋谷区東1丁目3−1」で青山学院大学や國學院大学の近く。


まずは日本の本店である渋谷のラーメン凪 豚王に到着。


お店の前にもメニューが並んでいます。


メニューはノーマルな「豚王」・マー油が載った「黒王」・赤い香味油が載った「赤王」の3種類が基本。


10玉まで100円で替玉できる「爆裂替玉」というメニューがあります。大食いの人にも良さそう。


食券機でノーマルな豚王(税込810円)を買って席へ。


やや古い建物を改装しており、お世辞にも店内はキレイとは言えない感じ。


店内は横並びに座れる席とテーブルの席があり、全部で30席弱。


厨房もちょっと散らかっています。


席に座って5分しないうちにラーメンが到着。


ラーメンにはきくらげ


香味油・青ねぎ・チャーシューが載っています。


スープには油が張っていました。


まずスープを飲んでみると豚や調味料の甘味を感じる仕上りで、一蘭の味に近い豚骨スープ。あっさりではないものの粘度はそこまで高くはなく、臭みやクセがない食べやすい豚骨スープに仕上がっていますが、浮いている油は少し多めでした。


麺は細くスープと良く絡む作り。やや固めの食感が博多っぽさを感じさせます。


香味油を混ぜるとちょっと辛い味に変身。スープの甘味と唐辛子の辛さが抜群のコンビネーションで、ごま油の香りも強めに感じられました。


チャーシューはやや脂身が多めでした。


きくらげと麺を一緒に食べるとコリコリとした食感。万人に好まれそうな豚骨ラーメンに仕上がっていました。


続いて香港の凪へ。今回香港本店に行ったものの、移転しており店が見つからなかったので尖沙咀(チムサーチョイ)の豚王へ。

豚王尖沙咀の住所は「尖沙咀棉登徑28號錦榮商業大廈地下商店 A&B」で九龍の端の方に位置しています。


お店の前に到着。


店内に入ると内装がかなり派手。


日本の店舗とは全く違い、かなりポップな内装です


現地時間夜の22時を過ぎた店内は、平日にもかかわらずかなり混んでいました。


席に座るとメニューが置かれており、一蘭のように「麺の固さ・味や油の濃さ・トッピングの有無」などをオーダーシートに記入するシステム。メニューのところどころに日本語が書かれているものの、日本語メニューはナシですが漢字でだいたい雰囲気がつかめます。


日本と同じくノーマルな豚王(83香港ドル=約1200円弱)を注文。値段は日本の約1.5倍です。


待つこと5分ほどでラーメンが到着。


見た目を比較するとこんな感じ。左が香港、右が渋谷のものです。


ラーメンには刻んだ青ねぎ


日本より多めの香味油


大ぶりなチャーシューが3枚載っていました。


麺の太さは細めで、スープの色もあまり変わりませんが油はかなり浮いていました。


まずスープから飲んでみると、日本同様に甘味を感じる豚骨スープで豚骨の出汁がしっかり出ています。油は標準でもやや多いので、苦手な人は少なくしてもいいかもしれません。


麺の見た目は大きく変わりませんが渋谷の本店に比べると少し柔らかめ。スープとの相性は相変わらずいい感じ。


チャーシューは大きなものが3枚載っているのでボリューム満点。脂身は日本より少なめでしたが、個体差によるものなのかも。


きくらげの味も大きく変わらずコリコリとした食感です。


唐辛子を溶かしてみると、日本よりも多く香味油が載っているので辛め。中華料理に慣れ親しむ現地の人の好みに合わせて、あえて辛くしているのかもしれません。


食べ終わったところ替玉(15香港ドル=約200円)を注文。太麺もチョイスできたので太麺を選んでみます。


すぐに替玉がテーブルへ。


麺は通常のものよりやや太めですが、うどんのような太さではありませんでした。


麺はやや角張っておりポキポキとした食感で通常の麺とかなり違う感じ。全般的に日本よりも値段はやや高いものの、お酒を飲んだりする人もおりお客さんの回転がよくないので、やや高めの値段設定になっているのかもしれません。


現在豚王に限らず一風堂・一蘭などのチェーン店も海外進出しており現地調達でラーメンを作っているとのこと。海外に数日間いると日本食が恋しくなるときもあるので、海外の日本のラーメン店に行って食べてみてもおもしろいかもしれません。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ブタの丸焼き番外編、残された豚の骨でトンコツスープを作ってみた - GIGAZINE

ストリートファイターシリーズについてあまり知られていない20の秘密 - GIGAZINE

長い行列のできる無鉄砲大阪店に行ってラーメンを食べてきました - GIGAZINE

年数日だけ不定期にオープンする幻のラーメン店「豚の骨」のとんこつラーメン試食レビュー - GIGAZINE

ニューヨークでも人気らしい「博多 一風堂」でラーメン4種類を食べてきました - GIGAZINE

香港で「海外ノマド」をやってみたら10万円の大赤字だった - GIGAZINE

改めて振り返ってみる「中国と香港・マカオ」をめぐる歴史と今後の流れ - GIGAZINE

香港を逃亡先・亡命先として選ぶのにピッタリな6つの理由 - GIGAZINE

アジア有数の交易地「香港」で体験してきたちょっとディープな街の姿など - GIGAZINE

in 試食, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.