取材

「まだまだ旅は続きます」ジョジョの奇妙な冒険第4回プレミア上映会レポート


テレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」の第4回プレミア上映会がTOHOシネマズ 名古屋ベイシティで開催されました。イベントにはポルナレフ役の小松史法さん、音響監督の岩浪美和さんがゲストとして登壇。岩浪さんが小松さんに「ポルナレフ立ち」やポルナレフの台詞をリクエストしては小松さんがそれに応え、集まったファンは大盛り上がりでした。

第4回 TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」プレミア上映会 名古屋(TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ)にて開催決定! -TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』公式サイト-
http://jojo-animation.com/news/index00710000.html

司会はアニメライターの小林治さん。今回はゲストとしてジャン・ピエール・ポルナレフ役の小松史法さんと音響監督の岩浪美和さんが登場しました。


イベントには開催地である名古屋からのお客さんが多く来ていましたが、中には長野県などの遠方から来た人や、台湾からやってきたという人もいました。

今回もまた、これまでに放送されたエピソードの中からのセレクト2本と、開催地区の名古屋ではまだ放送されていない前半最終回・第24話の「ゴゴゴゴゴ立体音響ッ!」仕様上映が行われました。セレクトされたエピソードはポルナレフといえば……ということで、第8話のシンガポールのホテルで戦った話、そして第15話はエンヤ婆のホテルで戦った話。この第15話の上映があったせいで、Ustream配信があったにもかかわらず小松さんは「便器…」と言わされるハメに。


音響監督の岩浪さんが来ていると言うことで、音に関してのお話もたくさん聞くことが出来ました。プレミア上映会では毎回「ゴゴゴゴゴ立体音響ッ!」仕様での上映が行われていますが、テレビ放送がLとRのステレオ放送、BD・DVDだとこれに重低音が加わる2.1chなのに対して、劇場上映はL・センター・Rにサラウンドと重低音を加えて「ゴゴゴゴゴ立体音響ッ!」にしているので、BDをも越えるものになっているのだとのこと。


岩浪さんの重要な仕事の1つが台本のチェック。これは原作からさまざまな工程を経てアフレコ台本になるまでの間に小さい「っ」や「ぁ」、「!」が抜け落ちることがあるからで、小松さんによるとあるかないかで演じる側に大きな差が生まれてくるのだそうです。平川大輔さんが上映会のゲストで来たときにレロレロの回数は原作通り17回だと言っていましたが、まさにそのケースのように、原作に立ち返って数が合っているかどうか、確認が行われています。

こういったイベントに出るのは初めてだという小松さんを岩浪さんがあおり立てて、「ポルナレフ立ち」をしてもらったところ。


台本の中身に関しては、小松さんはもらえるタイミングが早ければ早いほどいいというタイプの人で、遅くとも2日前には準備を行うそうです。


一方、音響監督である岩浪さんは「さらっと確認するだけ」。これは、あまり台本を読みすぎてしまうと自分の中でイメージができて、そのイメージに基づいて演技のズレを補正したくなってしまうので、できるだけファーストインプレッションで役者さんの考えてきた芝居に対しての指示をしていくためにイメージを定着させないようにしているものだとのこと。音響効果については、担当の小山さんが大のジョジョファンなため、岩浪さんが指示しなくても的確な仕事をどんどんやってくれているそうです。とにかく、ジョジョは熱量の多い作品なので、絵だけではなく、音にもその熱量を込めないと伝わりきらないと、その仕事の大変さを語ってくれました。


熱量を込めるために、ゲストは毎回ぐったりして帰るというジョジョの現場。ナレーションの張り具合には、岩浪さんでも「そんなに張らなくてもって僕でも思う(笑)」というところがあるそうです。今回、セレクト上映された話数での裏話としては、8話でジョセフがハーミットパープルを使いDIOの姿を見たところで「DIOォォォォォ!」と叫ぶシーンが挙げられました。「ジョセフ・ジョースター!きさま!見ているなッ!」というDIOのセリフを受けてのものですが、実はここのやりとりはDIO役の子安武人さんの収録が後。先にジョセフ役の石塚さんがあんな叫びを収録していたために、その前振りであるDIOのセリフももちろん熱を込めることになり、子安さんはまさに「ジョセフ・ジョースター!きさま!」(笑)状態だったそうです。

小松さんがオーディションでポルナレフに受かったときは、本人よりも周囲、奥さんやマネージャー、事務所の盛り上がりがすごかったとのこと。奥さんはテレビ愛知の元アナウンサーで、心理学をやっていたこともあり、人間を16のタイプに分けたとき小松さんとポルナレフは同じタイプだから相性がいいと背中を押してくれたそうです。作中で、当初は敵として登場しながらもパーティーに馴染み、感情豊かな姿でムードメーカーになっているポルナレフのあの具合は、小松さんとのマッチによるところも大きいのかも。実は、承太郎、花京院、ポルナレフの3人はとんとんと決まった配役で、小松さんの声を聞いたときに「ああ、ポルナレフ、いた」という感じで決まったのだとか。


そこで岩浪さんから「『オロロ~ン!』が見たいな」「『に、にゃにお~んッ!』を実際にやって欲しいなぁ」と言われ実演する小松さん。サービス全開です。


トークの後は前編最終回第24話の上映が行われました。ラストにちらっと情報があったとおり、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編」は2015年1月スタート。

なお、ポルナレフがCMを担当しているBD・DVD Vol.3は9月24日発売。ジャケットの表はアヴドゥル、裏はホル・ホースです。「みんな、第4部のアニメも見たいよね?見るためにはどうしたらいいかわかるよね?……作りたいなぁ!」と岩浪さんが強いメッセージを発していたので、第4部以降も見たいという人はBDやDVD、さらに各種グッズなどを買うことで、その夢が実現に近づくかも。


最後は、お客さんと小松さんが一体となって「パンツーマルミエ」を行って締めとなりました。さすがにピシガシグッグッはないものの、大盛り上がり。小松さんからは「まだまだ旅は続く」と応援を呼びかけるコメントがあり、岩浪さんから「ポルナレフっぽく言って」とツッコミを受けて「よろしく頼むぜぇ!」と締めていました。

ちなみに、このプレミア上映会も放送がお休みするのに合わせていったんお休みとなるのですが、「ちょっと期間をおいたらまたまたやりたいなー」という野望がある模様。スタッフは大阪より西に行くことを考えているようなので、本編だけではなく、こちらもお楽しみに。

中盤のトークパートは下記Ustream中継サイトで9月15日(月)22時から再配信予定です。

「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」プレミア上映会USTREAM中継サイト
http://www.ustream.tv/channel/jojo-premium-animation

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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