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30秒で1983年から30年間の音楽メディアの遷移がわかるGIFアニメ

By Carl Raether

CDアルバムとダウンロード販売の売上げが落ちていく中で、音楽ストリーミングが世界的に流行を見せています。そんなレコード・カセットテープ・CD・ダウンロード販売などの音楽を聞く媒体がいつからどのように移り変わっていったのか、30秒でわかるGIFアニメがDigital Music Newsで公開されています。データはアメリカ全体の流通量の90%を占めている音楽団体アメリカレコード協会(RIAA)から提供されています。

30 Years of Music Industry Change, In 30 Seconds or Less... - Digital Music NewsDigital Music News
http://www.digitalmusicnews.com/permalink/2014/08/15/30-years-music-industry-change-30-seconds-less

1983年:カセットテープ47.8%、LP/EP盤レコード44.6%、シングルレコード盤7.1%、CD0.5%。マイケル・ジャクソンが「Billy Jean」を発売した年は、カセットテープとLP/EP盤レコードが競い合っていました。


1984年:カセットテープ55%、LP/EP盤レコード35.7%、シングルレコード盤6.9%、CD2.4%。


1985年:カセットテープ55.3%、LP/EP盤レコード29.4%、シングルレコード盤6.4%、CD8.9%。カセットテープの首位は変わらずに、じわじわとレコードが減少。CDが前年比で約3.6倍になり、シングルレコード盤を追い抜きました。Wham!マドンナの「Like a Virgin」がビルボードランキングの1位~3位を占拠。


1986年:カセットテープ53.9%、LP/EP盤レコード21.2%、シングルレコード盤4.9%、CD20%。グラフを一見するとカセットテープが半数以上を占めていますが、前年より減少しており、CDの猛追が始まっています。


1987年:カセットテープ53.2%、カセットシングル0.3%、LP/EP盤レコード14.3%、シングルレコード盤3.7%、CD28.6%。カセットテープはアルバムが収録されているものですが、シングル曲を録音した「カセットシングル」のメディアが登場したのが1987年。


1988年:カセットテープ54.1%、カセットシングル0.9%、LP/EP盤レコード8.5%、シングルレコード盤2.9%、CD33.4%。カセットテープが前年に比べて少し増加していますが、レコードとCDの立場は完全に逆転しています。


1989年:カセットテープ50.8%、カセットシングル3%、LP/EP盤レコード3.3%、シングルレコード盤1.8%、ミュージック・ビデオ1.8%、CD39.3%。日本ではX JAPAN、アメリカではNirvanaがそれぞれデビューした年。ミュージック・ビデオが登場しており、CDが全体の3分の1以上を占めるように。


1990年:カセットテープ46%、カセットシングル3.4%、LP/EP盤レコード1.1%、シングルレコード盤1.3%、ミュージック・ビデオ2.3%、CD45.8%、CD(シングル)0.1%。1988年に販売を開始したシングルCD(8cmCD)がようやく登場しており、カセットテープとCDの割合がほぼ同列に並びました。シングルCDは欧米では日本ほど普及しなかったとのこと。


1991年:CD55.4%、CD(シングル)0.4%、カセットテープ38.5%、カセットシングル2.9%、LP/EP盤レコード0.4%、シングルレコード盤0.8%、ミュージック・ビデオ1.5%。CDが完全にカセットテープを上回り、レコードはもはや過去の産物になりつつあります。


1992年:CD59%、CD(シングル)0.5%、カセットテープ34.5%、カセットシングル3.3%、LP/EP盤レコード0.1%、シングルレコード盤0.7%、ミュージック・ビデオ1.7%。カセットテープの購入層は3割ほどに落ち込んでおり、90年代初頭からCDへの入れ替わりが始まったことがわかります。


1993年:CD64.8%、CD(シングル)0.5%、カセットテープ29%、カセットシングル3%、LP/EP盤レコード0.1%、シングルレコード盤0.5%、ミュージック・ビデオ2.1%。CDの利用者は3分の2ほどへ遷移。


1994年:CD70.1%、CD(シングル)0.5%、カセットテープ24.7%、カセットシングル2.3%、LP/EP盤レコード0.1%、シングルレコード盤0.4%、ミュージック・ビデオ1.9%。


1995年:CD76.1%、CD(シングル)0.9%、カセットテープ18.7%、カセットシングル1.9%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.4%、ミュージック・ビデオ1.8%。


1996年:CD79.3%、CD(シングル)1.5%、カセットテープ15.2%、カセットシングル1.5%、LP/EP盤レコード0.3%、シングルレコード盤0.4%、ミュージック・ビデオ1.9%。


1997年:CD81%、CD(シングル)2.2%、カセットテープ12.4%、カセットシングル1.1%、LP/EP盤レコード0.3%、シングルレコード盤0.3%、ミュージック・ビデオ2.6%。エルトン・ジョンがビルボードランキングで1位になった年は、ついにCDの普及率は80%台を突破。


1998年:CD83.3%、CD(シングル)1.6%、カセットテープ10.4%、カセットシングル0.7%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ3.7%。


1999年:CD87.9%、CD(シングル)1.5%、カセットテープ7.3%、カセットシングル0.3%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ2.6%。


2000年:CD92.3%、CD(シングル)1%、カセットテープ4.4%、カセットシングル0%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ2%。20世紀の最後の年は9割以上の人がCDを購入するという驚くべき使用率。一方でカセットシングルは0%に落ち込みました。


2001年:CD93.9%、CD(シングル)0.6%、カセットテープ2.6%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ2.4%、音楽DVD0%。この年に一世を風靡することになる初代iPodが発売されています。


2002年:CD94.8%、CD(シングル)0.3%、カセットテープ0.9%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ3.4%、音楽DVD0.1%、スーパーオーディオCD(SACD)0.2%。ソニーとフィリップスにより規格化された次世代CD規格のSACDが少しだけ普及を始めます。


2003年:CD95.5%、CD(シングル)0.2%、カセットテープ1.7%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ2.3%、音楽DVD0.1%。ノラ・ジョーンズビヨンセなど、2000年を代表する歌手がCDを発売しており、カセットテープによる発売はどんどん減少。


2004年:CD92.7%、CD(シングル)0.1%、カセットテープ0.2%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0.2%、ミュージック・ビデオ4.9%、音楽DVD0.1%、SACD0.1%、ダウンロード(シングル)1.1%、ダウンロード(アルバム)0.4%、SoundExchange0%。iPodが人気を博した成果なのか、ダウンロード販売が徐々に浸透してきたのが2004年のようです。SoundExchangeはアメリカの有料ネットラジオサービスで、少しずつ音楽の聞き方が変わってきているのがわかります。


2005年:CD85.6%、CD(シングル)0.1%、カセットテープ0.1%、LP/EP盤レコード0.1%、シングルレコード盤0.1%、ミュージック・ビデオ4.9%、音楽DVD0.1%、SACD0.1%、ダウンロード(シングル)3%、ダウンロード(アルバム)1.1%、キオスク0%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0%、携帯電話の着信音と呼び出し音3.4%、SoundExchange0%、購読サービス1.2%。携帯電話の普及率の上昇に伴って着信音や呼び出し音(着信メロディ)がCDに次ぐ音楽媒体になりますが、CDの売上げ比率は初めて落ち込みを見せ始めます。Flashムービーなどで当時話題になったO-Zoneの「Dragostea Din Tei(恋のマイアヒ)」の国内盤CDが続々と発売されたのがこの年。


2006年:CD79.7%、CD(シングル)0.1%、カセットテープ0%、LP/EP盤レコード0.1%、シングルレコード盤0.1%、ミュージック・ビデオ3.8%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)4.9%、ダウンロード(アルバム)2.3%、キオスク0%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.2%、携帯電話の着信音と呼び出し音6.6%、SoundExchange0%、購読サービス1.8%。


2007年:CD70%、CD(シングル)0.1%、カセットテープ0%、LP/EP盤レコード0.2%、シングルレコード盤0%、ミュージック・ビデオ4.6%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)7.6%、ダウンロード(アルバム)4.7%、キオスク0%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.3%、携帯電話の着信音と呼び出し音9.9%、SoundExchange0%、購読サービス2.2%。


2008年:CD62.3%、CD(シングル)0%、カセットテープ0%、LP/EP盤レコード0.6%、シングルレコード盤0%、ミュージック・ビデオ2.6%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)11.8%、ダウンロード(アルバム)7.2%、キオスク0%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.5%、携帯電話の着信音と呼び出し音11.1%、SoundExchange1%、購読サービス2.5%。


2009年:CD55.2%、CD(シングル)0%、LP/EP盤レコード0.8%、シングルレコード盤0%、ミュージック・ビデオ2.7%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)15%、ダウンロード(アルバム)9.5%、キオスク0.1%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.5%、携帯電話の着信音と呼び出し音9%、SoundExchange2%、購読サービス2.6%、同期ライセンス2.6%。CDの売上げが50%近くまで落ち込んでおり、年々ダウンロード販売を利用している人が増加しています。


2010年:CD48.3%、CD(シングル)0%、LP/EP盤レコード1.3%、シングルレコード盤0%、ミュージック・ビデオ2.5%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)19.1%、ダウンロード(アルバム)12.4%、キオスク0.1%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.5%、携帯電話の着信音と呼び出し音6.4%、SoundExchange3.6%、購読サービス3%、同期ライセンス2.7%。楽曲の入手方法が多様化したため、これまでになかった「同期ライセンスの販売」という項目も少しずつ増加しています。


2011年:CD43.5%、CD(シングル)0%、LP/EP盤レコード1.7%、シングルレコード盤0.1%、ミュージック・ビデオ2.1%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)21.3%、ダウンロード(アルバム)15%、キオスク0%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.5%、携帯電話の着信音と呼び出し音3.9%、SoundExchange4.19%、購読サービス3.5%、オンデマンドストリーミング約0.1%、同期ライセンス2.8%。音楽ストリーミングが登場していますが、なぜか数値が表示されていないため、目安を記載しています。消滅寸前だったレコードがほんの少しずつ盛り返してきているのが印象的。


2012年:CD35.4%、CD(シングル)0%、LP/EP盤レコード2.3%、シングルレコード盤0.1%、ミュージック・ビデオ1.7%、音楽DVD0%、SACD0%、ダウンロード(シングル)23.1%、ダウンロード(アルバム)17.2%、キオスク0.1%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.3%、携帯電話の着信音と呼び出し音2.4%、SoundExchange6.6%、購読サービス5.7%、オンデマンドストリーミング約0.2%、同期ライセンス2.7%。


2013年:CD30.4%、CD(シングル)0%、LP/EP盤レコード3%、シングルレコード盤0%、ミュージック・ビデオ1.5%、SACD0%、ダウンロード(シングル)22.4%、ダウンロード(アルバム)17.6%、キオスク0.1%、ダウンロード(ミュージック・ビデオ)0.2%、携帯電話の着信音と呼び出し音1.4%、SoundExchange8.4%、購読サービス9%、オンデマンドストリーミング約3%、同期ライセンス2.7%。ジャック・ホワイトのソロアルバム「Lazaretto」がレコード盤でリリースされ、4万9000枚のベストセラーになったことから、レコード盤の売上げが3%にまで回復。一時は95.5%を記録したCDですが、2013年では30.4%まで落ち込んでおり、多様化したメディアを選択できる時代になっています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log