オレンジを真っ二つにできる漆黒のカーボンファイバー製トランプ「Carbon Fiber Playing Cards」

カーボンファイバー(炭素繊維)はアルミより軽いにも関わらず鉄の10倍の強度を持っており、航空機や宇宙開発用ロケットなどに使われているほか、一般向け製品としてカーボンファイバー製マネークリップなども販売されています。そんな超頑丈な素材でできた黒トランプ「Carbon Fiber Playing Cards」がKickstarterのプロジェクトを終えて、実物がGIGAZINE編集部に届いたので、実際にどんなトランプなのか触りまくってみました。

Carbon Fiber Playing Cards by Sly Kly — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/slykly/carbon-fiber-playing-cards

1枚のカーボンファイバー製トランプでオレンジを真っ二つにしている様子は、以下のムービーから見ることができます。

「Carbon Fiber Playing Cards」はオレンジも真っ二つに - YouTube


というわけでKickstarterで出資していたCarbon Fiber Playing Cardsが1デッキ(52枚)、専用メタルケースに入って到着。

メタルケースの横幅は親指より太いくらいで、アルミ製です。

裏側には穴が1つ空いています。

カパリと開封してみると……

中からカーボンファイバー製の黒いトランプが出現。

包装をピリピリと破ります。

ずらりと並べてみました。触ってみた感想は、「とにかく硬い」ということ。束にして胸ポケットにいれておけば、スマートフォン以上に銃弾から身を守ってくれそうな雰囲気すら感じます。

絵札はこんな感じ。ジョーカーとスペードのエース以外は一般的な絵柄ですが、黒いカードに刻印されているだけで雰囲気が全く異なります。

重量は1デッキでぴったり100g。紙のトランプより重みを感じますが、1デッキを重ねた幅は「本当に52枚あるの？」と疑うほどスリム。

スペードのエースの柄はメタルケースと同じもの。

ジョーカー

ジャック

クイーン

キング。シンプルなデザインながら1つは家に置いておきたい、と感じさせるトランプです。

裏面はカーボンファイバー特有の折り目模様がついていてクール。

カードはかなり硬いものの弾力性があります。このまま手を離すと飛んで行ってしまいますが、折り目がつくことは全くなし。

2枚合わせて支点に紙を挟んでみたところ、ジョキジョキとまるでハサミのように紙を切ることができます。

カードを切っている時に指をケガしてもおかしくない硬度と薄さなのですが、フチは全て滑らかに加工されているので大丈夫そうでした。

なお、トランプでは定番のシャッフルを試してみた様子は以下のムービーから見ることができます。とにかく硬いので慣れた人でもキレイにシャッフルするのは難しいかも。

「Carbon Fiber Playing Cards」でリフル・シャッフルはやりづらい - YouTube


次は「果物くらいなら切れてしまうのではないだろうか……」と気になったので、バナナとオレンジを購入。

実際にバナナをトランプ1枚で切っているところは以下のムービーで視聴可能です。

「Carbon Fiber Playing Cards」はバナナを切断可能 - YouTube


恐る恐る刃(？)を入れてみると、サクっと切れてしまいました。

続いて、「オレンジはさすがに無理だろう」と思いながらトランプをノコギリのように差し込んでみると、なんとたった1枚のトランプでオレンジを真っ二つにすることができました。カードよりオレンジが大きいため苦戦しましたが、硬度的には全く問題ナシ。

カーボンファイバー製なので、汚れたら水で洗ってしまえばOKなのも地味に便利なところ。

Carbon Fiber Playing Cardsはデザイン性もさることながら、アウトドアに持って行けば果物までカットできる、という恐るべきカーボンファイバー製トランプとなっていました。

なお、Kickstarterのプロジェクト終了後、製品としての販売は行っていないようですが、作者はウェブサイトで今までのプロジェクト実績を公開しています。手に入れたい人は以下のページを見ていれば、いつか新情報がアップデートされるかもしれません。

Sly Kly Designs | Floating Face Dice, Carbon Fiber Playing Cards
http://slykly.tk/