ソフトウェア

中国がシマンテックとカスペルスキーをソフトウェア調達企業リストから除外

By Hector Garcia

中国がセキュリティソフトウェアを調達している企業リストの中から「Norton Internet Security」などで知られるシマンテックカスペルスキーを除外し、リストには国内のソフトウェアベンダーのみが登録されることになりました。

Foreign security software off China's government procurement list - People's Daily Online
http://english.people.com.cn/n/2014/0803/c90000-8764416.html

Symantec, Kaspersky downplay Beijing effort to exclude products | Reuters
http://uk.reuters.com/article/2014/08/04/us-china-software-ban-idUKKBN0G41Q820140804

中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」によると、中国政府はセキュリティソフトを調達するサプライヤーリストの中から、アメリカのソフトウェア会社シマンテックとロシアのカスペルスキーを除外したとのことです。サプライヤーリストに登録されているのは、Qihoo 360 Technology・Venustech・CAJinchen・Beijing Jiangmin・Risingという中国のソフトウェア企業5社のみになりました。


カスペルスキーの広報担当者はリストから除外されたという報道に対して「中国政府はサプライヤーリストにあった国外のセキュリティソフトウェア会社との取引を一時的に無効にしました。ただし、今回の措置は中国政府調達局が資金提供を行う国家機関にのみ影響するもので地域政府や企業は含まれません」と説明。

一方、シマンテックの広報担当者は「サプライヤーリストは一部の製品の調達に限られるものであり、中国政府が全てのシマンテック製品の使用を禁じたわけではありません。われわれは一連の報道について調査中で、今後も中国政府のプロジェクトに参加していくつもりです」と語りました。

ロイターによると、2013年にNSAの元職員であるエドワード・スノーデン氏がNSAの監視活動を告発する機密文書を暴露したことを受けて、中国政府は国外企業ではなく国内企業のソフトウェア製品に信頼を置き、自国製品の使用を促進させようという狙いがあるとのこと。

By Marsmettnn Tallahassee

中国は2014年5月にWindows 8の政府内での使用を禁止したばかりで、国外ソフトウェア企業への規制は日に日に強まっています。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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