Amazonスマホ「Fire Phone」発売で性能の高さを印象づけるレポートが続々登場


2014年7月23日からAmazonのスマートフォン「Fire Phone」の発送がスタートし、予約していたユーザーの手元に到着し始め、続々と使用レポートがあがってきています。Amazonがオンラインショッピングの王者の地位を揺るぎないものにするべく開発した目に写る物すべてをAmazonの商品ページに誘導するアプリ「Firefly」や、独自の3D表示技術「Dynamic Perspective」などに関するインプレッションはこんな感じです。

Review: Amazon’s Fire Phone offers new gimmicks, old platform growing pains | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/07/review-amazons-fire-phone-offers-new-gimmicks-old-platform-growing-pains/

Hands On With The Amazon Fire Phone | TechCrunch
http://techcrunch.com/2014/07/22/hands-on-with-the-amazon-fire-phone-2/

Fire Phone(左)はKindle Fire HDX(右)と同様にAndroid 4.2.2をカスタマイズしたAmazon独自OS「FireOS 3.5.1」を搭載。


Fire Phone(左)のディスプレイサイズは4.7インチで解像度は1280×720。5インチのNexus 5(中央)やHTC One M8(右)に比べると画面サイズ・解像度ともに劣っています。もっともFire PhoneのIPS液晶ディスプレイは視野角・発色ともに良好とのこと。


左からFire Phone、Nexus 4、iPhone 4S。Fire Phoneは背面にガラス素材を採用しており、ブラック一色にAmazonロゴのみというシンプルなデザイン。


Fire Phoneは前面にある4つのカメラをつかって立体表示ができる「Dynamic Perspective」機能を搭載。まだまだDynamic Perspectiveに対応したアプリは少ないものの、スマートフォンをのぞき込む角度を変えるだけで簡単に3D描写できるため、オンラインショッピングの商品展示で大きな威力を発揮するとTechCrunchは予想しています。


隅にあるカメラと並ぶ位置にあって紫色に光っているのは赤外センサー、夜間のフェイストラッキングに使用するもので、肉眼では光は見えません。なお、Ars Technicaによると4つのフェイストラッキングカメラが複数人の顔を認識すると誤動作することがあったとのこと。


Fire Phoneのフェイストラッキング型3Dビューに並ぶ、Fire Phoneの目玉技術は実物にカメラを向けるだけでさまざまな情報をゲットできる機能「Firefly」


Firefly機能を実際に試す様子は以下のムービーで確認できます。

Amazon Firefly Hands-On - What Is It? - YouTube


Fireflyはボリュームボタン横のカメラシャッターボタンを長押しすることで簡単に起動でき、本やゲームやシリアルなどにカメラを合わせるとわずか数秒で情報を取得。情報の中にはもちろんAmazonの販売ページもあり。


平面的で長方形のものだけでなく、瓶のラベルなども認識可能。見慣れないプリペイドSIMカードホルダーであっても探すことができます。もちろんFire Phone自体を探すことも可能。なおArs Technicaによると、名刺から電話番号情報を取得して電話をかけることもできたとのこと。


Fireflyはカメラで認識するだけでなく、映像や音を認識することもできます。BGMで流れているサウンドから映画を特定したり、アルバムCDを特定したりすることが可能。


またFire Phoneで再生中のストリーミングムービーをSTB「Fire TV」を接続した大画面TVで再生できる「X-Ray」機能も搭載しており、いつでもどこでもストリーミングムービーを視聴途中から再生することができます。


Fire Phoneの1300万画素・F値2.0のリアカメラは画質良好。


特にオート撮影モードが非常に優れているとのこと。


下の写真はいずれもFire Phone(左)とiPhone 5sのカメラで撮影した写真を比較したもの。Fire Phoneは、カメラ性能の優秀さが知られるiPhone 5sと比較しても遜色ない写真が撮影できることが分かります。


また、輝度・コントラストの調整や各種フィルターなど写真編集機能も多数あり。


Fire PhoneのUIは、上部にカルーセルパネル(左)、その下にホーム画面(右)を配置。


カルーセルパネルにはさまざまなアプリへ即アクセス可能で、例えば新着メールを閲覧するだけでなく読んだ後、削除することもできます。


Fire PhoneはAmazon独自OSのFireOSを採用しているためアプリの少なさが大きな欠点。地図アプリはNokia製ですが、Googleマップには見劣りします。


またArs Technicaによると、音声認識機能自体の精度は非常に高いものの、現段階では利用できる音声コマンドの数が少ないとのこと。


ベンチマークソフトGEEKBENCH 3.1の結果はこの通り。SoCにSnapdragon 800(2.15GHz)、2GBのメモリを搭載するFire Phoneは、1コアあたりのベンチマークはiPhone 5sに及びませんがマルチコアではiPhone 5s以上の結果。


GFXBench 2.7によるグラフィックのベンチマーク結果は以下の通りで、こちらも他社製のハイスペックスマートフォンに遜色なし。


また、ブラウジングによるバッテリー耐久試験では、Fire Phoneは最も良い結果を出しています。


各種メディアによる実機レビューでFire Phoneの性能高さだけでなく、Dynamic PerspectiveやFireflyなどの独創的な機能は上々の評価を得ています。ただし、Amazonはすでに販売しているタブレット端末「Kindle Fireシリーズ」でOSのアップデートを怠っているため、Fire Phoneが今後もアップデートによる改良が加えられるのか現段階では不明といえ、650ドル(約6万6000円)という価格を考えると購入には慎重にならざるを得ないとArs Technicaは指摘しています。

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