取材

「AnimeJapan 2015」開催決定、プレゼンテーションはネットで生中継を実施


一時期分立開催状態にあった「東京国際アニメフェア」と「アニメ コンテンツ エキスポ」を一本化して2014年3月に開催された「AnimeJapan 2014」は、総来場者数11万人以上という大成功となりました。その時点では2015年の開催は未定ということでしたが、本日・6月30日に「AnimeJapan プレゼンテーション」が実施され、2015年のイベント開催についての発表が行われました。

AnimeJapan
http://www.anime-japan.jp/

AnimeJapanロゴ


イベントの様子はニコニコ生放送、およびバンダイチャンネルで生中継が行われました。

【AnimeJapan プレゼンテーション】~最新情報公開!~ 生中継 - 2014/06/30 19:00開始 - ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv183324398


【AnimeJapan プレゼンテーション】 〜最新情報公開!〜 | 無料ライブ配信[みんなでストリームγ版]
http://live.b-ch.com/ajpresentation

司会を務めるのはAnimeJapan 2014でプロデューサーを務めた高橋祐馬さん。


AnimeJapan 2015の実行委員長は日本動画協会の内田健二理事長。


AnimeJapanの第2回となる「AnimeJapan 2015」を2015年3月に開催することが発表されました。イベントを実施するにあたり、内田さんは「アニメ界が発展する方向へ向かえば」とその意気込みを語りました。


AnimeJapan 2014は11万人以上を集めて大成功


AnimeJapan 2015では4つの軸を設けて、さらにイベントを盛り上げていくことになります。


AnimeJapan 2015の総合プロデューサーを務めるのはサンライズの池内謙一郎さんと、バンダイビジュアルの廣岡祐次さん。


廣岡:
「AnimeJapan 2014」では「アニメの全てがここにある」というキャッチのもと、業界として横の繋がりが出て、多様性のあるラインナップが揃い、みなさんにお楽しみいただけたのではないかと思いますが、今回は縦もしっかりやっていきたいと思います。先ほど映像でも出ましたが、昨年はファミリーが想定より少なかったことを踏まえてファミリーエリアを新設し、ファミリーで楽しんでいただける環境を整えます。僕の中では3つ指針があり、1つ目は、すでにアニメが好きな人にはよりアニメを好きになっていただきたいということです。いろんなコンテンツを用意してきたいと思います。2つ目は……なんだったかな。……思い出しました。僕は大学卒業後、実はアニメ業界に就職するということは頭になかったんです。そんな中、バンダイビジュアルではなくグループ会社の新入社員として熊本に赴任しまして、東京生まれ東京育ちで友達がいなかったので、休みの日にアニメを見始めたんです。そこからアニメが好きになって、今ココにいます。そういう前提があるので、イベントに来た人のうち、今までアニメは見ていなかったけれど何かをキッカケにして来たという人に、ぜひアニメを好きになって欲しいと思います。その仕掛けを作りたいです、というのが2つめ。3つ目、縦の繋がりと言いましたが、昨年はアニメ50周年ということで「半世紀シアター」として、昔のアニメも含めていろんなアニメを扱いました。今年も、老若男女に楽しんでもらえるイベントにしたいと思っているのでご期待いただければと思います。

池内:
廣岡さんに熱い思いを語っていただきましたが、2人で力を合わせて、このあと紹介するエリアプロデューサーとも力を合わせて来年3月、みなさんに楽しんでいただけるようなものにしたいと思っています。よろしくお願いします。


AnimeJapan 2015は「エンターテインメント」「ビジネス」「ファミリー」「オーバーシーズ」とエリアを大きく4つに分け、エリアプロデューサーがつくことになります。そのうち、エンターテインメントエリアはポニーキャニオンの野島鉄平さん、ファミリーエリアはNBCユニバーサル/エンターテイメントジャパンの太田勝也さん、ビジネスエリアは日本動画協会の北上浩司さんが担当。


このあと、それぞれのエリアがどう進化する予定なのかが明かされました。


◆エンターテインメントエリア
エンターテインメントエリアは内容・規模を再検証して改善し、魅力を更に高める方針。


AnimeJapan 2014のエンターテインメントエリアでは3つの特設ステージや「アニメ半世紀シアター」、アニメのお仕事を知ることができる「Anime Works」、コスプレイヤーズワールドなどが開催されました。昨年開催された謎解きイベントは、今年、準備期間が長くなったことでより大きなものになるとのこと。


全てをまとめると「パワーアップして実施予定!! 新施策も登場…!?」ということだそうです。


◆ファミリーエリア
廣岡さんの話にもあったように、ファミリーエリア・ファミリー用入口の新設が決まりました。テーマは「ファミリーに優しいイベント」で、AnimeJapan 2014ではファミリーがたくさんいたという印象がなかったことから、まずはキッズ・親子が楽しめるところを作っていくということで、ファミリー限定エリアが設置されます。これは、親御さんが安心して子どもをAnimeJapanに連れて行けるというものにするためのもの。また、安全にホール内に入場できるように、ファミリーエリアへダイレクト入場可能な専用入場口が設けられます。また、AnimeJapan 2014では小学生も入場料金として800円必要でしたが、今年は小学生以下は入場無料となります。

「当日は子どもたちが笑顔で走り回り、親が安心して遊ばせることのできるやさしい感じができていれば」と太田さん。子どもは走り回っていてもいいし、小学生同士が「こんなのあるらしいぜ」と来られるイベントになればと思いを語りました。

◆ビジネスエリア
今年は会議棟1Fにビジネスエリアが設置されます。BtoB・BtoCを同時に行い、お客さんの盛り上がりをダイレクトに伝えるという試みが行われたAnimeJapan。2014は東ホール6つを使いましたが、2015では会議棟1Fレセプションホール内にビジネス出展エリアを設置。

また、平日に商談を行いたいという声が多かったことから、一般公開日の前にビジネスデーが設けられることになりました。総合エリア出展・ビジネス出展はそれぞれもう一方への出展が優遇されることになります。なお、ビジネスが完全に切り分けられるのではなく、2014と同じように、総合エリア内にもビジネスブースは設けられるとのこと。

◆海外エリア
海外エリア担当はアニプレックスの高橋祐馬さん。海外バイヤーが遠方から足を運ぶのは大変ということで、インセンティブをさらに充実させるとのこと。ビジネスエリアが早めにスタートすることもあり、さらなる商談機会が設けられます。また、ビジネスの話をするだけではなく、実際に商談を成立させやすくするため、よい商談環境が用意されるとのこと。

和やかムードの発表となりました


AnimeJapan 2015は2015年3月20日(金)~3月22日(日) 10時~17時。このうち、20日はビジネスのみの日。会場は東京ビッグサイト 東1~6ホールが総合エリア、会議棟1Fレセプションホールがビジネスエリア。目標総来場者数は12万人、昨年が11万人強なのでそれを上回る数字を目指すことになります。

入場券は2015年1月下旬予定。

◆質疑応答
ライター 昼間たかし:
ビジネスエリアが設置されるということで、出展小間数は増加するんでしょうか?

廣岡:
実質的には増やしたいと思っています。ビジネスがどれぐらい入るかというのはありますが、そこに出展すれば総合にも出展できるという優遇がある予定なので、なるべく出展いただきたいです。
(補足あり、総合エリアとビジネスエリアは相互に出展優遇がある予定だとのこと。)

昼間:
参加者から「なくて残念」という声のあったフードエリアは難しいですか?

廣岡:
現状検討段階ですが、ちょっと厳しいかなという想定です。ご意見、ありがとうございます。

昼間:
今年は経産省の助成はどうなるんでしょうか?

高橋:
事業委託という形で、その点は未定です。現場レベルではいろいろと相談させていただいています。具体的な施策部分で連携を取りつつ、国内産業の海外発信ということで盛り上げに際しては、連動について相談できればと思っています。

毎日新聞デジタル:
東京都は前回同様参加しないのでしょうか?

北上:
前回そういう形だったので、新たに話をしているということはありません。前回通りの形で進めていきます。

毎日新聞デジタル:
今後、都との関係は?

北上:
業界としてどうしていくかというところもあるので、現段階ではお答えできないが、別途話し合いになると思います。

ライター オオシマ:
ステージに関して、前回は「フリーステージ」がありましたが、今回はRED・GREEN・BLUEの3ステージだけでしょうか?

野島:
今回、ファミリーエリアが総合エリア内に増設されることになり、そちらが決まってから施策の数を絞らなければいけないこともあるので、現時点でやるかやらないかはお伝えできない状態です。

オオシマ:
ステージのイベント数は今回も同じぐらいを予定しているのでしょうか?

野島:
RED・GREEN・BLUEの3ステージに関しては、数多くのイベントをうまく組み合わせることができ、我々としては皆さんにご迷惑をかけることなくできたかなと思っているので、今回も同数ぐらいを予定しています。

質疑応答終了後、総合プロデューサーの2人と内田実行委員長からのメッセージ。

池内:
AnimeJapan 2015は「エンタメ」「ファミリー」「ビジネス」「海外」と、イベントとして欲張りな目標だと思いますが、年に1回、こんなイベントがあってもいいんじゃないかと。来年3月の開催まで、いろんな施策の検討を繰り返しながら、よりよいイベントを目指したいと思います。

廣岡:
昨年も言いましたが、ビジネスではなく一般でやって来た人が、「今、自分がやっている仕事は、アニメと一緒に何かできるんじゃないか?」という発見のできる場になればと思います。総合的に「未来に繋げるために」という部分も含め、素敵なイベントにできればいいなと思います。

内田:
ここまで説明を聞いていただき、ありがとうございます。改めてお伝えしたいことはのは、アニメーション業界の我々が一堂に集結し、本拠地である日本の東京で発信する。そういうチャンスが実現し、それをさらに飛躍させる意味で頑張っていきます。アニメファンの皆さん、関係者の皆さん、これからどんどん情報を発表していきますので、応援のほどよろしくお願いします。

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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